Canon EOS630

 1989年発売。
 EOSシリーズ第一世代の主力機。
 高級機と600系・800系はプラスチック外殻に金属シャーシを使う
 ハイブリッド構造を持ち、高質量で手ぶれの少ない特徴がある。
 初期のEOSはファインダーにお金を掛けているために、手動で
 ピント合わせがしやすく、非常に見やすい。

 宴会仕様のEOS Kiss(New)を除くと、僕が使うEOSシリーズは
 630・850と、第一世代だけで固められている。
 マニュアルフォーカスを多用するため、ファインダーの見え具合
 の優れたものを至上とする考えがあってのことだ。
 しかも夕暮れや室内などの薄暗い条件が多く、ミラーショックの少ない
 金属シャーシを持つカメラしか使い物にならなかった。

 また、このカメラはパワーブースターなしで秒5コマの高速給送を
 実現するという、普及機ながら強力な心臓部を備える。

 操作性には若干の難があるが、基本性能が高くさほど気にならない。
 現代のキヤノンにはもはや望むべくもない、希有な逸品である。


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