Canon AE-1

 
1976年発売。
 まだ機械式のカメラが全盛だった時代、キヤノンが開発した
 電子制御一眼レフ。
 当時爆発的に売れたカメラなので、どこかで目にしたことの
 ある人もいるかも知れない。

 これは僕が初めて手にした一眼レフで、その後の写真趣味は
 このカメラによって決定付けられたと言っても過言ではない。
 最近は殆ど使っていないので、誰かに譲ってもいいのだが
 何故か決心が付かなくて未だに手放せずにいる。

 使い勝手の良さ、簡素な操作、そして愛着。
 高度に自動化された現代の一眼レフが捨ててきた大事な要素を
 このカメラは全て備えている。
 高価な電池を使うにも関わらず、消費電力が少ないのも
 優れたポイントである。

 この後、各社ともカメラの自動化に力を注ぎ、複雑化・肥大化の
 一途をたどる。
 そして、誰も「写真機」とは呼ばなくなってしまった。

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