これもレジデンツのファースト・アルバム『MEET THE RESIDENTS』だが、1977年のリパッケージ盤。
ジャケット・デザインが大幅に変更されているが、今回もビートルズのパロディーなことは誰が見ても明らか。
しかもこの4人(匹?)にはそれぞれ
PAUL McCRAWFISH
JOHN CRAWFISH
GEORGE CRAWFISH
RINGO STARFISH
という名前までクレジットされている。
さてこのアルバム、変わったのはジャケットだけではなく、音の方もステレオにミックスし直されている。
違いはそれだけではない。
曲順は一緒だが初回盤と聴き比べてみると、メドレーのように次の曲に変わるタイミングが双方で全然違うことがわかる。
|
▲リパッケージ盤の4種類、手前左がファースト・プレス、右がセカンド・プレス、上の2つがサード・プレス。 印刷色が微妙に違うのはロットが違うのも多少あるかも知れないが、サード・プレスは意図的にオレンジが濃くされている |
|
▲レーベル色は写真では判別しにくいが、ファースト・プレス/セカンド・プレスは白、サード・プレスはややクリーム色になっている。 |
|
▲サード・プレスはジャケット裏面がフルカラーになった。 写真のサード・プレス2枚はかなり色の濃さが異なるが、これがロットの違いによる差なのか、意図的なものか不明。 ただこうして並べたのは実はレコード盤が双方で異なるのだ。(後述) |
▲ファースト・プレスとセカンド・プレスは 一見同じように見えるが、右下部に違いがある。 並べてみると明らかだが、書体やRalphマークの 大きさが変わっている。 (なぜこんな細かい変更をするのだろう?) ちなみにファースト・プレスがインサート付きだ。 |
▲サード・プレスのこの2枚だが、B面の マトリクスナンバーの違いだけでなく、 溝の付き方が異なる。写真でお判りだろうか? . . . |
|
▲CD化においては、ジャケットと音源の不一致が生じているのが現状である。 2017年1月の時点で、今までリリースされてきた『MEET THE RESIDENTS』は全て初回盤のジャケット・デザイン採用。 しかし中身も正しくモノラル音源なのは、写真上列にある1998年のESD/TORSO盤、2011年のMVD盤と下列左端のハヤブサ盤紙ジャケのみ。 それ以外の ボンバ盤(1997)/Euro Ralph盤(1998)/ESD再発盤(1997)/ロシア盤(2005) は、全てステレオ・ミックスなので、本来ジャケットはリパッケージ盤のデザインであって欲しい。 ※注:初稿でハヤブサ盤をステレオと書きましたが、モノラル音源でした。上記のように訂正しました。 |