京都旅行再びブログその2。その1は割と普通な鞍馬~貴船旅行記だったけど、2は「歴史と食と占いの館」っぽい展開にしていきたい。鞍馬といえば天狗が有名だが、中国では古代から神仙道の方士たちが生死を超越した仙人の存在を信じ、仙人になることを目指していた。私の中では天狗と仙人のイメージが何となく重なる。もちろん違うものなんだろうけど。
私がここでしたいのは「お茶」の話。「お茶」は最初、薬として扱われていた。神仙道の方士たちは不老長生の仙薬を求めて旅をしていたのだが、その1つがお茶というわけである。五行では心臓は苦みを好むとされる。お茶は苦い。ゆえに心臓に効くというロジック。お茶を飲むと羽が生え、身軽になって飛ぶことができると言われていた。なんか天狗に似ている。「お茶」が登場するまで、飲み物って、水かお酒か。果物ジュースはあったのかな?とにかく「お茶をする」って文化的な感じがする。現代でもオシャレなカフェって行ってみたくなるし。空海や最澄がいたころの唐がまさに喫茶の盛んな時期だった。
日本で最初に文献に登場するのは嵯峨天皇が近江の梵釈寺で永忠から、ふるまわれた時で、以降、季御読経で「引茶」という茶の接待が僧侶に対して行われたり、最新の文化として、もてはやされていた。これもいつものこと。日本では新しいものはだいたい海外から来る。でも最初のお茶は茶色かったのよね。最初が緑茶だったら茶色は緑ってことになるし。写真上右は平泉に行った時の写真だけど、こんな感じだったのかなと思う。(調べたら、緑茶が登場するのは江戸時代らしい。その前に抹茶がある?厳密なところはまた後日のブログで) 日本に最初にお茶を広めた人で有名なのが、「喫茶養生記」を記した栄西。栄西ゆかりのお寺と言えば建仁寺。そこに茶碑がある(写真下左)。栄西は禅というテーマで改めて取り上げたいので、ここでは茶碑の紹介にとどめておく。
今回、私がメインで行ったのは高山寺。京都北西の山奥。京都駅からバスで1時間くらい。仁和寺の更に先。高山寺といえば有名なのは鳥獣戯画。鳥羽僧正はマンガの祖と呼ばれている。記念に鳥獣戯画タオルハンカチを買ってみた。この高山寺に「日本最古之茶園」がある。正確には茶園は高山寺の外の川の近くにあったらしいけど。栄西が宋から持ち帰った茶の実を明恵が育て始めたと言われている。高山寺も、なかなかワイルドだった。でっかいトカゲがいたり。お昼は、車がなくてこの辺で済まそうとすると「とが乃茶屋」一択。(錦水亭支店は、やってなかった)でも、なかなかよかった。涼しい店内から川も見えるし。とろろ定食を頼んだ。おそばとか左奥はナスの煮物とかで、おいしかった。豪華な川床料理も憧れるけど、孤独のグルメ?にはこれで充分かも。川魚を使ったもっと豪華な定食もあったけど、川魚って選択肢があると結局、選ばないという。。これが2日目。あとは仁和寺に寄ったり建仁寺と祇園の辺りをブラブラ。
お茶の歴史に戻る。明恵は更に、高山寺の茶の苗を宇治に移植する。今回もう1ヶ所行ったのが宇治。宇治が茶の産地として有名なのは今さら説明するまでもない。(ちなみに福岡のところで紹介した聖一国師は栄西の法弟栄朝のもとで修行。いろいろあって渡宋し、静岡茶の祖になった)
宇治も長くなりそうなので、その3へ続く。