京都へ その2

9/1(土)

ブライトンは朝食も有名らしい。なんでも、新聞の「ホテルの朝食」特集で西日本一に選ばれたこともあるそうだ。そんな訳で和朝食の方を選んでみた。お粥が、弾丸スケジュールで無理やり早起きした胃に優しい。

トップベージの続きになるが、暦は朝廷が制定し、中務省に属する陰陽寮がその任務にあたっていた。陰陽寮は暦の作成、天文、占いなどをつかさどる役所であり、平安時代、そこに彗星のごとく現れたのが、名高い陰陽師、安倍晴明である。

占い師を目指す者なら一度は訪れるべき?晴明神社にやってきた。最近ではスケートの羽生君ファンの聖地にもなりつつあるらしい。五芒星のマークが印象的だ。五芒星はタロットカードにも描かれており、ダビンチコードで一躍有名になったが、幾何学的な図形というのはどちらが真似したとかそういうことではなく、偶然一緒になるものなのであろう。晴明さんの場合は陰陽五行の相克をつないでいくとこのかたちになる。神社全体からパワーをもらえるが、写真下右の晴明井がパワースポットと言われており病気平癒の効果があると言われている。この井戸、年によって向きが変わる。流水口がその年の恵方を向いているそうだ。あとは写真下左の右側に小さく写っている厄除け桃も効果がありそうだ。

パワースポット8:晴明神社
https://www.seimeijinja.jp/

続いては、大将軍八神社(写真下左)。今回紹介する中では一番知名度が低いが、鏡リュウジさんおすすめの方除け神社。大将軍神とは方位を司る星神であり、平安京大内裏の北西角を守っていた。北野天満宮の近くである。

パワースポット9:大将軍八神社
http://www.daishogun.or.jp/

と、そのあとランチタイム。ランチのあとは、せっかく夏の京都に来たので「古の花」(お店の名前)で削り氷(けずりひ)をいただく。削り氷というのはかき氷のこと。枕草子に、この削り氷が出てくる。もっとも、こんなにハイカラではないと思うが。シロップも、あまづらというシロップのようなものだったらしい。今回食べたのは、厄除け桃にちなんで、季節限定の桃味。バナナミルクやマンゴーなどもあったが、そこだけ時代考証してみた。桃は人気だった。私も、大テーブルの他のお客さんも、一口食べた瞬間、「うま!」と思わずつぶやいてしまうくらいおいしかった。

https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260501/26004886/

続いては葵祭でおなじみの下鴨神社。下鴨神社は高野川と賀茂川が合流する地にあり、紀元前90年には修造の記録があり、それ以前からあったと思われるという老舗中の老舗。こちらは、えんむすびの相生社、みたらし団子発祥の地と言われる御手洗川(みたらし団子が登場するのは鎌倉時代)などが有名だが、私が今回紹介したいのは、参道の横にある河合神社。末社の任部社にはヤタガラスが祀られているが、このヤタガラスが日本サッカー協会のシンボルマークとして描かれていることから、サッカーの神様と呼ばれている。河合神社自体は美しくなりたいという願望をかなえてくれる?美人の神様である。

パワースポット10:下鴨神社
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

下鴨神社近くからは上賀茂神社へ向かうバスが出ている。

こちらも天武天皇の御代678年には現在の御殿の基が整えられた歴史ある神社。葵祭の影響か下鴨神社とセットのイメージだが、こちらの方が遠いので、はるばる来たという感じ。細殿の前にある立砂が印象的だ。これは本殿の背後に位置する「神山(こうやま)」を模したもので、「清めの砂」の起源となったものである。こちらの最大のパワースポットは写真右、「岩上(がんじょう)」。説明文によると葵祭の際、宮司がこの岩の上で勅使と対面し、御祭文に対して神のご意志を伝える「返祝詞(かえしのりと)」を申される、神と人の心の通い路、「気」の集中する場所だそうだ。

パワースポット11:上賀茂神社
http://www.kamigamojinja.jp/

ここには閉門の17:00近くまでいて、また京都中心部へ戻る。帰る前にあともう1ヶ所。20:00まで開いている神泉苑へ。神泉苑は平安京大内裏の南東隣りに位置する庭園。今は徳川家康によって面積が縮小されてしまったが、かつては広大な庭園であり、天皇や公家たちの宴遊の場として栄えてきた。小ぢんまりしているが、舟遊びの様子などがうかがえる。

ここにも空海さん登場。824年、宿敵、西寺の守敏と雨乞い対決をする。その時に招いたのが善女龍王様である。今でも善女龍王様は神泉苑の池に住んでおられるらしい。そのお社が写真左である。それともう一つのパワースポットが法成橋。1つだけお願いを叶えてくれるそうだ。やはり欲張りはいけないということか。この橋は源義経と静御前が出会った場所。歴史は続いていく。

パワースポット12:神泉苑
http://www.shinsenen.org/

以上、ダイジェストでお届けしたが、「各神社 パワースポット」で検索するともっと詳しい情報が得られるのでそちらも参考にしていただければと思う。
いろいろ参考にさせていただきました。ありがとうございました。

ちなみに、今回の旅、相当かけずり回った観があるが、一番の目的は風水とか方位学的なインスピレーションを得ることであった。今、改めて自分が回ったところを線で結んでみると、、、八坂神社、大将軍八神社、下鴨神社を結んだ三角形の真ん中に晴明さんのお屋敷があるようなないような。。京都御苑もあるけど、平安時代の大内裏はもうちょっと西にあったのよね。想像は深まるばかり。

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