21.2004
2004年4月。久美子は男の子を出産する。
甥っ子と同い年に設定してみた。2004年生まれは芦田愛菜、鈴木福、本田望結など子役黄金期を築いた世代である。
久美子のその年のお気に入りドラマは「オレンジデイズ」。柴咲コウ、妻夫木聡主演の恋愛ドラマだ。この辺になると久美子より下の世代である。久美子は本当はこの時代に生まれたかった。一回り下。優しくてキレイな男の子の多い世代。でも一回り下の子と話した時、その子は一回り上に生まれたかったと言っていた。彼女のタイプは阿部寛。朴訥(ぼくとつ)やバンカラな人が多い時代に生まれたかったらしい。だからどちらがいいとか悪いという問題ではないのであろう。
その年のヒット曲と言えばミスチルの「Sign」。「オレンジデイズ」の主題歌である。それと平井堅の「瞳を閉じて」。こちらは2004年の大ヒット映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」の主題歌。
22.2005
2005年のお気に入りのドラマは「花より男子」と「野ブタをプロデュース」。どちらも、ざっくり、まとめると、イケメンたちに支えられて女の子が、がんばるドラマ。久美子にとっては羨ましい限りの時代である。それと天海祐希主演の「女王の教室」。生徒役として志田未来が出ていた。花男/野ブタメンバーと子役黄金期のちょうど間くらいの世代。道は続いていく。一般的に生きていれば子育てに追われている時期だが、リアル久美子はすべてどっぷり見ていた。mixiのドラマコミュもやっていた。SNS時代の到来である。ベストセラー「電車男」もドラマ化されていた。「電車男」は2ちゃんねるへの書き込みを基にしたラブストーリー。
この年のヒット曲と言えば何と言っても「野ブタ」の主題歌、修二と彰の「青春アミーゴ」であろう。
この年はいろいろなことがあった年だった。107人の死者を出した福知山線脱線事故、耐震強度偽装事件など、組織が人々の平和な生活を脅かすような事件が起きる一方で、小泉郵政民営化内閣発足。古き悪しき時代が終わるかのように思えたが、今、振り返ると、新時代がいい時代なのか問う事件もいろいろ起きていた。まず、ジェイコム株大量誤発注事件。ボタン1つで破滅に向かってしまう時代になった。それと、青色発光ダイオード訴訟の和解金額。知的財産においては、まだ個人より組織の主張の方が通る時代のようだ。そしてSNSの普及により誰でもSNSで発信できる時代になったようでいて、個人が運営するホームページは大幅に減っていく。ツイッターのようにスクロールしていくような複雑なサイトを個人が管理するのはなかなか難しい。サイト運営は個人が参入しにくい時代になった。ツイッターが登場するのはもうちょっと後だが、私はこの年、mixiを結構利用していた。自分のホームページよりアクセス数は圧倒的に多いし、リンクを貼ったりしていた。(まあ、私が自分でホームページをつくりたい理由は、この文章を読んでいただけていれば一目瞭然。話が長い。100文字などの尺に収まらないのである。。)
23.2006
歴史は現在に近づくにつれ、フィクションを入れ込みにくくなる。近すぎて、まだ輪郭や因果関係がはっきり見えないのである。「恋するレシピ」の時も1991~7あたりまでは作りこめたのだが、98年くらいからは、ざっくりとしか捉えられなかった。今回、1998~2005あたりまでは、輪郭が見えてきたが、そろそろ曖昧になってくる。
2006年、久美子の料理教室はテレ東の朝の情報番組で取り上げてもらえることになった(これは実話)。ただ、反響は、残念ながら、なかった。反響のなかった最大の理由は、放映日に、実の娘を殺害した畠山鈴香容疑者が逮捕されてしまったのである。なので、裏のワイドショーの視聴率の方が高かった。私の料理教室のコーナーは知り合いの親子を何組か集めて楽しそうにお料理をしている風景を映し出しており、コントラストとしては実に皮肉だった。
この年のドラマトレンドもなかなか興味深い。あくまで私の分析だけど、まず、「アンフェア」「クロサギ」で時代背景を描く。何を信じればいいのかわからない時代。次に世代によって、
私の年代:「嫌われ松子の一生」
これは映画にもなった人気小説。主人公がどこまで堕ちていくのかわからない、底なしな感じはまさにホラー。松子の23歳~56歳までを演じるので内山理名はまだ若かったが、映画版では中谷美紀が主演だった。「なぜそこまで男に振り回される?」と思いながら見ていた。彼女は父親にトラウマがあった設定だったとは思うケド。。
一回り下:「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」
生徒役として、当時まだそこまで有名じゃなかった新垣結衣とNEWSの手越祐也が出ていた。私のお気に入りドラマ。長瀬智也演じる主人公は27歳。ヤクザの次期組長候補だが勉強ができない。これからはヤクザも頭が良くなければやっていけない時代、と高校生をやり直す、ほのぼのストーリー。この年代はやっぱり、ほのぼのしてるんだよなー。大杉漣の「漢字ドリルのお時間です」とか、ツボだった。
さらに一回り下:「14才の母」
志田未来ちゃんはオトナたちに、クセのある教師と視聴者に感動を与える役をやらされたり、14才で妊娠させられたり、
大変だなーと思いながらみていた。
その年のヒット曲といえば、レミオロメンの「粉雪」と絢香の「三日月」。両曲とも「同じ空(三日月)を見ている」と、恋愛ソングといえども、視点がマクロになってきている。後のインスタブームのように一人称から三人称になってきている。要するに「2人の世界」ではなく「この世界に住んでいる2人」みたいな。「私」ではなく「みんなが見ている私」みたいな。
倖田來未の「エロカッコイイ」が流行語に選ばれたり、DJ OZMAが紅白をザワつかせたり、自由な年でもあった。倖田來未、好きだったなぁ。
それとAKB48が「会いたかった」をリリースしたのもこの年。AKBはもっと前から活動していたとは思うが、おばさんの私でもわかるようになった、すなわち全国区になったのは、この作品と思われる。
24.2007
2007年。(この時点での)新時代のイケメン好きにとっては、ドラマ大豊作の年だったように思う。
「花より男子2」「拝啓、父上様」「プロボーズ大作戦」「バンビ~ノ!」「LIAR GAME」「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス」「山田太郎ものがたり」それと「探偵学園Q」。「探偵学園Q」には志田未来、神木隆之介、山田涼介、そして星野源まで出ている。「8時だJ!」メンバーが、ちょうど脂が乗って?かっこよくなってきていたりF4メンバーがそれぞれ主演を務めたり、さらにその下の世代が育ってきていたり、というところに注目したい。
花男の主題歌「Love so sweet」と挿入歌、宇多田ヒカルの「Flavor of Life」とともに私が思い出すのは、YUIの「CHE.R.RY」。何だか甘酸っぱい年だった。リアルな私は本当はそんなことを言ってられる歳じゃなかったような気もするし、そんなこと誰が決めたんだと言いたい気もする。オネエブームがきたのも、この年(ちなみに、その中の1人が私のお花の師匠)。どう生きようが本人の自由なのだ。エリカ様の「別に」も、私は嫌いじゃなかった。そういう子がいてもいいと思っていた。
若い時にしかできないことというのはある。1人じゃできないこともある。何でも思い切ってやってみた方がいい。ただ、何をするか、と同じくらい、何をしないか、ということも重要だ。何かをしなければ、その時間で別のことができる。時間は無限ではない。その選択をする上で一番、大切なのが、常識にとらわれずに本当の自分を理解すること。リアルな私は本当の自分をまったくわかっていなかった。占い師になろうと決意してパワースポット巡りをしているうちに、ようやくそのことに気づけた。でも、気づかないまま死なずに済んでよかったとも思う。自分にとって本当に大切なものは何なのか、ということに。世の中は微妙な違いで大違いになったりする。同じ黒鍵でも音階によってシャープになったりフラットになったりする。ダイヤモンドと黒鉛は同じ炭素からできているのに輝きがまったく違う。黒鉛はダイヤになれないと言っているわけではない。むしろ逆。要は分子構造の問題なのだ。自分の人生の構造を変えればいいのだ。どんな人の人生だって構造さえ見直せば輝くはずだ。
25.2008
2008年。フィクションにちょっとだけ戻ると、この年に女の子を生む設定にしたいかな。理由は私と同じ干支だから。36歳。2人目なら、まあ、いけるよね。同じ干支の女の子。彼女にはどういう未来が待っているのだろう。3年後には地震が起き、11年後には元号が変わり、12年後にはオリンピック。この辺で一旦、物語を終わりにしようと思う。続きは、またいつか。
「コード・ブルー」の第1シリーズが始まったのがこの年。それと、タロット占い師の私にとっては非常に興味深い、ドラマ「魔王」も、この年。
そんな訳で、占い師としての私のテーマ曲は勝手に嵐の「Truth」(「魔王」の主題歌)と思っている。「コード・ブルー」の主題歌、ミスチルの「HANABI」も大ヒット。あとは青山テルマの「そばにいるね」を思い出される人も多いだろう。近い過去は私が語るまでもなく。。
その年の9月、リーマンショックが起こる。バブル崩壊後、経済が持ち直したかに思えたし、2008年に大学4年生たちと話した(リアルな私は全国統一中学生テストの採点のバイトをしていたので、たくさんの大学生と触れ合っていた)時も就職活動は大変じゃなくなったときいていたのに。。また冬の時代がやってきたのであった。
=続く=