花贈りマナー |
どんな時にどんなお花を、どうやって贈るか? それを間違えてしまうと、 せっかくの気持ちが相手に届かないばかりか、 不愉快な思いをさせてしまうことにもなりかねません 花贈りのマナーに則って、 より効果的なプレゼントにしましょう! |
お見舞いの花 | |
*心休まるお花は、お見舞いに最適。 ただし、マナー違反のお花を贈ると、「病は気から」の気の部分を刺激することにも。 多くの人が出入りする病院の場合、やはり、最低限の約束事は守ることにしましょう。 |
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花の本数に 気をつける |
・お見舞いの花に限らない事ですが、アレンジや花束の際、 気を付けたいのは、花の本数。 不吉な数とされている、四、九、十三は禁物です。 |
相部屋の病室 の場合 |
・あまり大きなアレンジにならないように気をつけましょう。 狭い病室では小さなアレンジのほうが、 置き場所を取らないので、喜ばれます。 |
急な入院の 場合 |
・入院したばかりの頃は、心細くもあり、検査などで、 慌しくもありという時。 お見舞いに行くよりも、とりあえずという感じで花屋にお花を 届けてもらったほうが喜ばれる事もあります。 ・また、花瓶にまで気がまわらない事が多いので、 花瓶を添えて贈るとよいでしょう。 |
長期入院 の場合 |
・何ヶ月もの入院となると、お見舞いの数も減って寂しいもの。 季節のお花を持って定期的にお見舞いに行くと、 病気の方も気が晴れることでしょう。 |
お見舞いに 避けたい花 |
○鉢植え ・「根付く」が「寝付く」を連想させるため、 ふさわしくないとされています。 しかし、骨折などのように命にかかわらず長期入院なさる方には、 長く楽しめる鉢植えが楽しみになることも。 世話のかからない丈夫なものを選び、 「この花のように早く元気になってください」といったような、 メッセージを添えて贈るとよいでしょう。 ○香りの強い花 ・強い香りのある花(ユリなど)は好き嫌いがありますし、気を高ぶ らせてしまうので、避けるほうが無難です。 ただ、目が不自由な方に贈る場合は、 少し香りのある花でアレンジしてさしあげたほうが喜ばれます。 ○花粉の多い花 ・開花すると花粉が散って病室やその空気を汚してしまいます。 特に呼吸器系やアレルギーの出る病気の場合は避けるべきです。 ○散りやすい花 ・命のはかなさを感じさせてしまいます。 何といっても掃除が面倒。できるだけ、持ちのいい花を選ぶよう 心掛けましょう。 ○赤い花 ・血の色である赤い花はお見舞いにふさわしくないもののひとつ。 赤以外でも強烈な色は避け、淡い色調でまとめたほうが無難です。 ○シクラメン ・その名前から「死」、「苦しみ」を連想させるため、お見舞いには 向かない花です。 ○椿 ・花が枯れた時、首から落ちるので不吉な印象を与えてしまいます。 ○菊 ・お葬式の花というイメージがあるので避けるほうがよいでしょう。 |
お悔やみの花 | |
*宗教や地域によって、その風習は様々。亡くなった方によっては、お供えの花を辞退する 場合もあるので、通夜や告別式に花を贈る際は、十分気をつけることが必要です *告別式に贈られた花が枯れてさみしくなった頃、故人の好きだった花を届けるのもひとつの 方法。ただ、その場合も赤のバラなどのように、あまり鮮やかなものは避けたほうが無難。 |
結婚祝いに贈る花 |
*幸せなカップルの新しい生活を祝しての花、 やはり明るいイメージのものが一番いいと思います *花言葉にも気をつけて、別れの意味を持つ花は厳禁です。 *また、異性の友人に贈る場合、あまり強烈な愛の意味を持つ花は、あらぬ疑いのもとになる ので、注意しましょう |
女性に贈る花 |
*女性のアンケート調査で「貰って嬉しいもの」の上位にいつもランクされているのは花。 しかし、実際に花をプレゼントされることは意外と少ないというのが現状。 日本の男性も、欧米のように、女性にもっとお花を贈ってみてはどうですか? *女性がプレゼントされて嬉しいのは、これもやはり「好きな花」ということになりますが、 肝心なのはその心配り。「前に話したことを覚えていてくれた」という感動は、何物にも 代えがたいものです。 それは、男性からのプレゼントでも、女性からのプレゼントでも同じ。 とくに豪華でなくても、気持ちのこもった花であれば、誰だって感謝するはずです。 |
男性に贈る花 |
*男性に花なんてという偏見は、随分薄れてきたように思います。 また、退職やお祝い等々、男性に花を贈るシーンも、たくさんあります。 *色合いや花の種類など、可愛いらしい感じのモノより、イエローやグリーン、 ヒマワリやカサブランカなどのようなアダルトな雰囲気なモノが良いでしょう |
子供に贈る花 |
*誕生日や発表会、そして季節ごとのイベントなど、最近、子供が中心となる集まりも、 よく開かれるようになりました。そんな時のプレゼントとして欠かせないのが花。 *小さくて持ちやすい可愛いミニブーケは、子供たちにも人気があります。 *バラやガーベラ、チューリップ、カーネーションなど、 はっきりした花でアレンジすると喜ばれるでしょう *最近流行のミニサイズの花を使うと、 サイズは小さくても、質的には劣らない素敵な花束ができあがります。 色合いや花の種類など、可愛いらしい感じのモノより、イエローやグリーン、 ヒマワリやカサブランカなどのようなアダルトな雰囲気なモノが良いでしょう |
催し物会場に贈る花 |
*絵画や陶芸、書道等々、個展に花を贈る方は意外と多いものです。 その時に気をつけたいのは、作家の方の作品にマッチしたものを贈るということです。 花によって、作品のイメージを壊してしまったら、大変です。どんな作風の方なのか、 しっかり把握していないと、花がかえって迷惑になってしまう事もあり得ます。 また、会場の広さもある程度は考えましょう。 |
そ の 他 | |
相手の好みを 考えて |
・喜んでいただける花は、やはりなんといっても、一番好きな花。 日頃のお付き合いの中で、それとなく好きな花を聞いておくと、 さあ花を贈ろうという時に便利です。 ・それがわからない時は、色だけでも、その方のイメージに合わせて みましょう。服装のセンスとかを考えれば、何色が好きかなど、 見当がつくと思います。 |
鉢植えを贈る 場合の注意 |
・引越しや新築祝いなどに鉢植えを贈るケースは多いものですが、 その際は、相手の方が植物の世話をまめにする方なのかどうか の見定めが大事になってきます。 花の栽培を趣味としている方であれば、少し手間のかかるくらいの 鉢植えのほうが喜ばれるということもあります。 ・何かと忙しい今日、なるべく管理も容易で、なおかつ元気なものが 好まれる傾向にあります。 ・鉢植えを贈る際は、花屋にその植物の管理方法などをよく聞いて、 選ぶようにしましょう。 ・そして、管理方法など書いたカードを添えて贈るようにすると、 喜ばれます。 |