レクチャー 番外

 ライジングサイン(アセンダント) 

by のん


欧米の方は、主に宗教上の理由から出生時刻を非常に大切に考えるので、アセンダントのサインも重要視する傾向があります。

日本では、仏教の影響が強いので、生まれた時刻よりも、死んだ時刻を重要と考えます。
新聞の死亡記事欄では、死亡した日時だけでなく、時刻まできっちり書いていますよね。
ですから、出生時刻を正確に記録しようという情熱が、当事者、医者ともにあまりないようです。
日本の場合、母子手帳などに記載されている時刻も、絶対的に正しいとは言いきれないので、用心した方がよいでしょう。

さて、アセンダントは、始まりを司るので、サインはその人の「第1印象」を表す、とされています。
これは、チャートを読む上では、それほど重要な事項とは思えません。

次に、その人が「生まれつき、持って生まれてきたもの」である体質や、気質、生まれたときの環境などを表します。
これは、リーディングするときに、その人の背景を知ることは、これからの人生を考える上での重要な手がかりとはなります。

しかし、生まれたときの環境などは、今から変えることはできないので、どうしても知らなくてはならないほど重要なことではありません。

ということで、アセンダントのサインは、分かれば重宝ですが、分からなくてもチャートを読み進めることができます。
出生時刻が分からなくても、アストロロジーはちゃんと使えるというわけです。