中・上級者編 Q&A-9



Q: グランド・クロスについて

「アストロニュース」で、曽田根さんが、グランド・クロスについて触れられていましたが、 グランド・クロスの影響を受ける可能性が高い人として、
>星の影響を受けるのは、おうし、しし、さそり、みずがめ生まれの人たちなのだ。
>(その中でも、もっとも注意したいのは、2/2〜 8日、5/4〜10日、8/6〜12日、
>11/6〜12/12日 生まれの人である。 この時期に生まれた人にはダイレクトに
星の影響が加わると考えられる。)

とありましたが、プログレスの天体がそのポジションに差し掛かる場合は、どうなんでしょうか。
わたしは、生まれは山羊座なのですが、プログレスの太陽が、この時期、水瓶座の14度あたりにかかるんです。 加えて、出生図では、10室天秤座18度の天王星と、
2室水瓶座19度の金星がミューチュアル・リセプションを作っています。
(これはほんまに、全然関係ないかも知れないけれど・・・)
正直言って、とても不安です。 とりあえず、身を正しくして、問題の出そうな事柄については早めに手を打ち、 あとは静かにすごそうとは思っているのですが。
取り越し苦労だったらいいなあ、と思いつつ、 やはり心配なので、どの程度影響があるのか、教えてください。

A:アストロロジーで時期の善し悪しを見る方法は、いくつもありますが、
そのうち代表的なものは、トランジット天体とプログレス天体がネイタル・チャートの天体と、どのようなアスペクトをとるかというのを検討することでしょう。
この方法を使うときに重要なのは、トランジット法とプログレス法を別々にわけて考えるということです。
つまり、トランジット天体とプログレス天体の間に作られるアスペクトは、基本的には考えません。

今回の質問の一つ目は、これに当たるようです。
1,現在のプログレスの太陽が水瓶の14度にいると、トランジットの土星とスクエアにはなりますが、この組合せだけを取り出して判断することはしません。
ただし、問題になっているプログレス天体が、ネイタルの天体とアスペクトしているなら話は別です。
プログレス天体とネイタル天体の間のアスペクトと、トランジット天体とネイタル天体の間のアスペクトが同時に起こるわけですから、これらの組合せは非常に強調されます。 時期を見るときには、このどちらに当たるか、よくネイタル・チャートを検討する必要があるでしょう。

2,水瓶にある金星の問題は、度数が19度なので、この夏にやってくるマレフィック天体の影響を受けるには、少々オーブが広そうです。
トランジットの天王星が、金星にコンジャンクションしつつありますが、この組合せだけを見る限りでは、もともと金星と天王星はトラインなので、それほど影響を気にしなくてもよいでしょう。
牡牛の17度まですすむトランジットの土星と金星は、オーブの広いスクエアになります。これだけならオーブが広すぎるので、影響はあまり考えなくてもよさそうですが、間を埋める天体の存在が気になります。

ネイタル・チャートで、それがあるかどうかをまずチェックしましょう。
次にトランジットですが、この夏は火星が蠍にやってきて、この隙間を埋めてしまいます。火星は、8月14日前後に18度の蠍を運行します。この時期は、特に注意が必要でしょう。

3,では、どのようなことに注意が必要なのかということですが。
金星は2ハウスに入っています。2ハウスは金銭のハウスなので、この金星は、お金そのものを表すと考えられます。
ただし、もし5ハウスが牡牛のサインなら、恋愛を表す可能性も残っています。
この金星対して、トランジットの土星は、多分5ハウスに入り、火星は11ハウスを運行すると思われます。
5ハウスは目に見える結果を表すので、恋愛や結婚、ギャンブルなどに制限が加わることになります。11ハウスは友人や同業者組合を表すので、友人からなにか焚きつけられたり、要求を出される可能性を表します。
これらの力が金星に加わるわけですから、恋愛がスムーズにいかなくなったり、
子供のためにお金がかかったり、友人からお金のかかる事柄に誘われてお金をつぎ込んだり、などなどが考えられまが、どのようなことが起こるのかは、今の状況とネイタル・チャートを検討すれば、ハッキリしたことが浮かび上がってくるでしょう。

4,そのような行動にでる可能性があるかどうかですが。
れはもうネイタル・チャートを検討するしかないわけですが、太陽はネイタル・チャートの表すことの約30パーセントを占めるといわれています。
ネイタルの太陽は山羊なので、投機的なことには慎重な態度をとると読めますが、カーディナルサインなので、行動するときは一気にしてしまう可能性があるし、山羊のサインは狭量なところがあるといわれています。
特に、太陽が1ハウスにある場合は、実習の163ページにあるように、エネルギーのムダ遣いが大きく、波のある人生にないがちなので、積極的な行動は慎重にした方がよさそうです。


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