占星学って、なーに? その3 |
【10大天体】 アストロロジーで使われる天体は、前述したように、主に10個の天体を使います。 これらの天体にはそれぞれ、人が持つさまざまな要素を分担して司らせています。 ● 10大天体の役割 太陽 Sun −生命の与え主 その人の存在感や黙っていてもかもし出される雰囲気、生命エネルギーなどを司ります。 ギリシャ神話では、アポロン(Apollo)が太陽を支配します。 アポロンはゼウスの子で月の女神アルテミスとは双子の兄妹です。予言や芸術を司る神でもありました。 太陽の光が全ての生命の源であるように、生きていく上でなくてはならないものを表わします。 また人格の象徴でもありホロスコープ上の性格や傾向の約30%は太陽で決まります。 体質が虚弱か頑健かなどエネルギーがあるかないかも、太陽の状態で決まります。 また太陽は男性、父親を表わします。 月 Moon −感受性の強さ その人の意志では制御できない反応、情緒性などを司ります。 月の女神は、ディアナ(Diana)、またはアルテミス(Artemis)といわれています。ディアナは豊穣、母親、子供の守護神とされ、アルテミスは処女の守り手とされています。彼女はまた狩りの名手でもあり、女神ながら、自分の守るべきものを侵す者には、容赦なく攻撃を加えました。 このように月は女神を表わします。 人間に例えると母親、妻にあたります。また感受性、精神性を司ります。 太陽が能動的なら、月は受動的であるといえるでしょう。 水星 Mercury −流動性 その人の知性のあり方やその適性、コミュニケーション能力などを表わします。 ヘルメス(Hermes)が司ります。彼は生まれ落ちてすぐに、おむつをつけたままで、兄のアポロンに一杯食わせたというほど、頭脳明晰で優れた策略家でもあります。長じてからは父の伝令として世界中を飛び回り、そのついでにその地の珍しい品物を持ち帰っては、神々に高く売りつける商才にも長けていました。 知性、頭脳、コミュニケーションを司ります。また、人物としては兄弟姉妹も表わします。 金星 Venus −妻・財産・愛・芸術 その人の愛情のあり方や美しいものに関する感性、財力 などを司ります。 金星を司るのは海の泡から生まれた美しい女神ヴィーナス、アフロディーテ(Aphrodeite)とされ、愛と豊穣、美を司ります。 金星は愛情や妻、財産、芸術と様々な分野の事柄を表わします。 人物としては、若い女性を表わします。 火星 Mars −積極性 その人の行動力や熱意のあり方などを表わしますが、その他にケガをしやすいかどうかなどその人の健康にも大きく関わります。 火星はアレス(Ares)、またはマルス(Mars)と呼ばれた戦争の神が司ります。彼は情熱的で、戦闘のための戦闘、流血を好み、闘いの正邪は問題にしませんでした。彼はゼウスの正妻ヘラの一人息子ですが、ゼウスの力をかりずに産んだ子供です。ヘラが花園で休んでいるときに、一本の花に触れられて産み落としたという神話があります。 火星は情熱、熱心さなどがあり積極的です。また闘争、競争、なども司ります。人物では若い男性を指します。 木星 Jupiter−保護 その人を保護してくれたりバックアップしてくれるものごとや人物を表わします。 ギリシャの最高神ゼウス(Zeus)が木星を司ります。この神は宇宙のあらゆるできごとの管轄者であり、人間の保護者でもありましたが、運命を冷徹に遂行する役割も持っていました。 木星は全ての天体の中で最大のラッキースターですが、ただ待っているだけではダメで、頼まなくては保護の力を発揮してくれません。木星を司るゼウスは太陽神アポロンの父親でもあるのですが、実際に観測した結果、木星の年齢は太陽よりも古いということが判明しています。 人物としては中年の人を指します。 土星 Saturn −制限 その人の責任感や管理能力などを表わすと同時に、その人を束縛したり抑制するものごとや人物を表わします。 土星を司るクロノス(Cronos)はゼウス(木星)たち6人の神の父ですが、自分の子供に天帝の座を奪われるという予言を聞いて、生まれ落ちた子供を次々に飲み込んでしまいました。しかし、結局は運命には逆らえず、ゼウスにその座を奪われてしまいます。「時の始祖」ともいわれています。 土星は責任感、制限、忍耐、自己抑制などを表わします。人物としては年上の男性、父親などを表わします。 天王星 Uranus −変化 変化、別れ、転職、離婚などを表わします。 天王星の神:ウラノス(Uranus)は天空を司る神ですが、クロノス(v土星)の父であり、ゼウス(木星)の祖父です。クロノス同様、自分の息子(クロノス)に力で天帝の座を奪われています。 天王星は土星の忍耐に対して、現状を変えること、突然の変化を表わします。自由、改革、科学などの発明も司ります。放射性元素ウランの名はウラノスからとられています。電気器具、機械、コンピューターではハードの部分を司ります。(1781年発見) 人物では年をとった男性、祖父を表わします。 海王星 Neptune −目に見えないもの 音楽や絵、コンピューターソフトなど、見えないけれども価値のあるものを司ります。 海王星の神、ネプチューン(Neptune)はゼウスの兄弟神で海を司ります。普段は海の底に静かに暮らしていますが、ひとたび怒ると破壊的な行いをする神でもありました。 海王星は目に見えないこと、芸術、夢想、イマジネーションを司ります。コンピューター関連では、天王星のハード部分に対して、海王星はソフト部分を司ります。アルコール、薬物、海底に眠っていた石油なども表わします。人物では非常に年とった人を表わします。(1846年発見) 冥王星 Plute−極限 通常ではない事柄、超自然的なこと、物事の限界、人間の意識の限界など司ります。 冥王星を司る神はプルート(Pluto)またはハデス(Hades)と呼ばれるゼウスの兄弟神の一人で、地下の王国をおさめる神です。地下の王国とは即ち冥界を表わすので、冷酷非情の神と恐がられる一方で、邪悪ではなく正義や平等を行なう神ともされていました。また、冥界は地下にあるとも言われましたが、遥か彼方、人には容易には到達できない場所にあるともされていました。 冥王星は人知でははかれないこと、究極の事柄、先祖などを表わします。人物では、もう死んでしまってこの世にはいない人を表わします。(1930年発見) (アストロロジイ・ファイルズより抜粋) |