占星学って、なーに? その1

占星学とは、宇宙の星たちが私たちに投げかけているメッセージをキャッチして、
人間の言葉に翻訳する学問です。

テキスト−実習占星学入門
石川 源晃 著 平河出版社


【占星学とは】

 占星学は、英語ではAstrologyといいます。このアストロロジーのastroとは星を、logyは学問という意味の言葉です。つまりアストロロジーを直訳すれば、星のことを学問する、研究するということになるでしょう。

 星を研究する分野には、天文学というものがありますが、これは天体がどんな物質でできているかとか、どのような軌道で動くのかというような、天体や宇宙の物理的な側面を研究する学問です。

 それに対して、占星学は、天体が私たちにどんな影響を与えているかを研究する学問です。
 星たちは、この地球に絶え間なくさまざまな影響を与え続けています。どのような影響が、いつ私たちにおよぼされるのかが解れば、私たちはもっと上手に人生をやっていくことができるでしょう。

 つまりは、占星学とは、宇宙の星たちが私たちに投げかけているメッセージをキャッチして、人間の言葉に翻訳する学問ともいえるでしょう。

 では、何をテキストにして、翻訳するかというと、それは「何か出来事が起こったときの瞬間の星の配置を、紙の上に写し取ったもの」で、一般にはホロスコープと呼ばれているものです。

【ホロスコープ】

 いちばん身近なのは、あなたが生まれた瞬間の星の配置を写したホロスコープでしょう。ここには、あなたに関することさまざまな情報が書かれています。

 例として、藤原 紀香さんのホロスコープをのせています。

1971年6月28日
出生時刻 12:40
出生地-大阪(作成:WOWスコープ)



 天体は時々刻々位置を変えて宇宙を運行しているのですが、そのスピードは一定ではないので、まったく同じような星の配列ができることは、二度とありえません。

 したがって、あなたが生まれたときのホロスコープと同じものは、他にはないということになります。

 あなたがこの世に唯一無二の存在であるように、

ホロスコープもこの宇宙でたった一枚しかない地図なのです。あなたにしかできないこと、あなたしか持っていない才能、あなたにしかやってこないチャンスやピンチ。それをこの地図から読みとっていくのが、占星学の果たす役割なのです。

【占星学の種類】

 ホロスコープは人間や生き物の一生を表すだけでなく、他にもいろいろな事柄を表しています。

 例えば、国や会社が設立されたときのホロスコープは、その国や会社がいつ、どのように発展して行くのか、いつまで栄えているのかなどを読みとることができます。

 また、一年の(占星学上の)始まりの瞬間のホロスコープから、その年の作物の出来具合や政治の動向を知ることができます。これをマンデン占星学といいます。

 その他、火山の爆発や地震のことを研究する火山占星学、地震占星学、お天気のことを研究する気象占星学や、株の動向を研究する経済占星学、ある質問にイエス、ノーで答えてくれるホーラリー占星学など、占星学は、地球上のありとあらゆる事柄に関する研究を行っています。

【ホロスコープに書き込む天体】

 あなたが生まれた瞬間の星たちの配置を表したホロスコープは、ネイタル(生まれつきの)・チャートと呼びます。チャートとは海図のことですが、この地図には、あなたの人生の全てが書き込まれています。

 今まで「星たち」と呼んできましたが、チャートに書き込まれる星は、実は一般に天の星と呼ばれる恒星ではなく、太陽系の惑星たちなのです。

 占星学で、主に使われる天体は、太陽系の恒星である太陽と地球の衛星月、そして地球をのぞく8個の惑星、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星です。以下に天体とその記号を表すマーク(天体記号)を表にしました。
太陽 水星 金星 火星
木星 土星 天王星 海王星 冥王星

 これらの天体が、あなたの生まれたときにどの位置にあったのか、また天体同士はどのような位置関係で配置されていたのかなどを手がかりに、解読していきます。



[Q&A]