健やかなるときも病めるときも
「では来週、宜しく願いします」
「いろいろお話を聞かせてくださって、ありがとうございました」
ソファーから立ち上がった月森と香穂子が、向かいに座る牧師に揃って深々と頭を下げた。教会の敷地内にある別棟の応接室の窓からは、牧師の背後に緑に囲まれた煉瓦造りの聖堂が絵画のように見渡せる。書類の入った封筒をテーブルの上から手にする二人が支度を終るのを待ち、穏やかな佇まいの老牧師は「お幸せに・・・」そう祝福の微笑を向けて。扉を開けて先導すると、事務室のある玄関先まで見送ってくれた。
「お二人の式は一番最初なので、朝10時からですね。ご親族の顔合わせはその前にありますから、少しお早めに皆さんでお集まり下さい。新婦さんには支度もあるので朝早くにお越し頂かなくてはなりませんが、お待ちしていますよ。ご一緒に・・・という事でしたら、新郎さんの控え室も同じ時間から空けておきましょうか」
「・・・すみません、そうして頂けると助かります」
「大丈夫ですよ、絶対に寝坊しませんから! きっと緊張して嬉しくて待ち遠しくて、前の日から眠れないと思うんです。でも蓮は・・・じゃなかったえっと、主人は朝が弱いので、頑張って私が起こしてきますね」
「ハッツハッハ、元気の良いお嬢さんだ。お二人にとっては長い一日になる事でしょうから、しっかり休んで心身共に良い状態で大切な日を迎えて下さいね」
「はーい、牧師先生!」
「香穂子・・・・」
満面の笑みで答える香穂子に顔から火が吹く熱さが込み上げるのは、彼女の無邪気さと小さな発言の数々に。
朝が弱いのは本当だから起こしてくれるのはまだ良いとしても、主人が・・・と改めて君に言われると妙にくすぐったい。
牧師が俺に向ける微笑が優しいだけに居た堪れなくて、再び礼を述べると香穂子を急かすように誘いその場を去った。
式を挙げるまでに数回ほど、教会が主催する結婚講座の受講が義務付けられてる。挙式をいよいよ来週に控え、今日は最終打ち合わせと段取りを確認するリハーサルの日だった。毎週のように二人で数度通ったこの場所も、いよいよ次で最後になるのだと思うと感慨深い。
俺たちが生まれ育ち、出会った大切な想い出が詰まった地にある教会。
この教会で式を挙げるのは、俺と香穂子の願いだった。まだ高校生だった頃に、皆でアンサンブルのコンサートを開かせてもらった事があるな。初めて頼みに行った時に当時の事を話したら牧師も覚えていたようで、君たちが・・・と驚き、懐かしそうに皺の刻まれた瞳を緩ませていたのを思い出す。
香穂子の大学卒業を待ち、俺の留学先だったヨーロッパに迎え入れてから、一足早い二人だけの生活を始めていた。
既に一緒に暮らしている故に結婚式をというのは、少し不思議な感覚もするが、待ち望んでいた大切な節目の日に変わりない。揃って久しぶりの帰国となったが、帰国したのは式の予定日から三ヶ月前を切った辺り。本来ならばもっと余裕を持たせるのだろうが、ヴァイオリニストとしての演奏活動やスケジュールの調整が合わず、直前になってしまった。
招待状の発送や返信の確認、親しい人たちへの挨拶回り。手作りで温かいものを形にすべく、会場の装飾や料理、演出などをプランナーと打ち合わせる。やるべき事の多さと慌しさに飲まれ、喧嘩とまでは行かないが意見が食い違う事もあった。だが一つ一つ形にしている作業はきっとこれから先、二人の生活の基盤になっていくのだと思う。
パーティー会場や衣装選びに目を輝かせているのは、専ら主役である香穂子の方で、俺は隣で見守りつつ時折意見を述べて話し合う。楽しそうな君を見ている方が楽しいと言ったら、怒られるだろうな。先日は実際にドレスを着てヘアメイクのリハーサルがあり、前夜から嬉しさにはしゃいでいた香穂子に付き添った。真っ白なドレスを身に纏い、照れ臭そうに頬を染めて支度部屋から現われた彼女を見た時に、柄にも無く目頭が熱くなったのは君に内緒にしておこう。
前段階から感極まっている俺は、当日どうなってしまうのかと・・・我ながら先を思って苦笑を隠せない。
賑やかな街中にありながらも、緑に囲まれ閑静な佇まいを見せる門扉の奥には、別世界が広がっている。
煉瓦が敷き詰められた教会の中庭を散策すると、青空に白い雲の欠片がゆっくりと流れ、影を落としている透き通る緑の木漏れ日。挙式に関わる書類が入っている大きな封筒を大事に胸の中へ抱える香穂子が、あっと声をあげて立ち止まり、耳を澄ませてみてと振り仰いだ。
何が聞こえるのだろうか? 言われるままに耳を澄ませると、木々の隙間で小鳥が囀る遠くから、船の汽笛が聞こえてくる。海と緑と音楽と溢れる光り・・・確かに俺たちの誓いには相応しい場所だな。気が付いて瞳を緩めた俺に、ね?と笑みを浮かべる君は、惚れた欲目を差し引いても綺麗になったと思う。
「教会で結婚式を挙げるのに、事前にお勉強が必要だなんて知らなかった。結婚講座を蓮と一緒に八回も受けなくちゃいけないなんて、でもこれで最後だね。最初は長いなって思ったけど、あっという間だったよ」
「教会によって回数には差があるらしいが、どこも四〜八回くらいあるそうだな。日本に限らず、ヨーロッパでも同様だ」
「牧師先生のお話は楽しかったし、聞いて良かったなって思うの。自分自身と蓮を、もう一度見つめ直す事が出来たから。今はね、前よりもっとも〜っと蓮が大好きで、大切だなって実感しているの」
勉強といっても、教科書や学校で教わる事とはもちろん違い精神的なものだ。結婚を前にもう一度、お互いに性格・長所・短所・才能をなどを、ありのままに受け入れているかどうか見つめ直してみようというものだった。二人でじっくり話したことはあるか、自分達はどんな事を話し合ってきたかと。どんな事を・・・と言われても、振り返れば音楽の事が殆どだったなと思うのだが。
好きである事と恋、愛とは何が違うのか。本物の愛とはどのようなものかと、真剣に牧師に問われ考えを求められ・・・俺も香穂子も講義を受け始めた頃は、答えに詰まる質問ばかりだったように思う。分からないのではなく、隣に香穂子がいるから意識してしまい照れ臭かった。だがどれも皆、答えは俺の中にちゃんとある。
香穂子と出会って過ごした日々が・・・君が俺に教えてくれたんだ。
言葉でなく存在と、心に届く思いと音色で。生きて行く為に一番大切な事を。
降り注ぐ太陽の光りの中で香穂子に向き合い、瞳の奥から心に届けるべく真摯に想いを告げる。
「俺も同じだ。香穂子への想いをこの場で語ったら、夜になるどころか式の当日になってしまう。今が忙しくて楽しい毎日だからこそ、少しの間自分達の事を静かに振り返る時間が必要だ。お互いを深く理解し、信じ合う為に・・・。教会で挙式を上げる者が受けなくてはならない結婚講座には、そういう意味合いがあるのだと俺は思う」
「楽しいこと嬉しい事だけじゃなくて、時には厳しい壁も二人で乗り越えなくちゃいけないもんね。お話にもあったけど“私たちの生活は信じる事を無しには成り立たない”って。確かにそうだよね、心は見えないからこそ自分を信じて、相手を信じなくちゃ。それが前に進む大きな力になるの」
息を詰めて見つめていた瞳が熱く潤み、唇からほぅっと甘い吐息が零れると、一歩近付き俺の手を取った。やっと一緒になれる・・・どれ程この日を待ち望んでいたかと。交わした瞳、綻ぶ頬と手の温もりから伝わる言葉が、込み上げた俺の想いと一つに混ざりあう。繋がれた手に導かれながら中庭を歩けば、いつのまにか聖堂前の大きな扉の前に来ていた。見上げる木製の大きな門の向こうには、祭壇へと続く真っ直ぐなヴァージンロードが俺たちを待っているのだ。
「ねぇ蓮、二人だけで結婚式の予行練習をしようよ」
「香穂子、リハーサルはさっき、牧師やオルガニストたちも含めて段取りを確認しただろう?」
「当日はきっと緊張して素敵な景色も良く見えないと思うから、今のうちに教会の中をじっくり堪能したいの」
「周りよりも君は、俺の事だけを見ていて欲しい」
「そ、それはもちろんだよ! 衣装合わせでも思ったけど、盛装した蓮が素敵過ぎて目がそらせないんだもの・・・。当日は心臓が張り裂けちゃうよ」
真っ赤に頬を染めた香穂子は、ごにょごにょと口篭りながら俯き、胸の前で組んだ両手を弄っている。
目を奪われていたのは俺だけかと思っていたが、彼女も同じだったんだな。それが言葉にならない嬉しさと安堵感が混ざった温かさが胸へ溢れてきた。自然に緩む口元のまま熱くなった頬を包み、そっと上を向かせて微笑を注ぐ。
「それにほらっ、コンサートだって一度しかない本番を成功させる為に、入念なリハーサルを何度もするでしょう? 結婚式も同じだよ、私と蓮のステージなんだもの。段取りを間違えないように、最高の舞台にするためにって」
「最高の演奏でステージに立つのは演奏家の使命だ。だがこれは・・・」
「教会でのお式は、神様と来てくれたみんなのに私たちの誓いを捧げるんでしょう? 私は心の底から蓮だけに誓いを捧げたいの。今しかチャンスは無いって思うから、駄目かな?」
「駄目な訳ないだろう? 教会の人に何か言われたら、俺から事情を話しておこう」
「本当!? 蓮、ありがとうー! でも心配しないでね、怒られるときは私も一緒だよ」
甘い香りを乗せた風が吹き抜け、小さな衝撃を胸に受け止めた。驚いて目を見開くと、妖精も恋に落ちるだろう笑顔をを浮かべた香穂子が、抱きつく腕の中でちょこんと見上げている。気持ちは嬉しいが、怒られるのを前提に思うのなら、こっそり立ち入らなければ良いのに。
喜びのあまり俺の手からするりと抜け出した香穂子が、止める間もなく足取り軽く石段を駆け昇ってしまう。閉ざされた扉の前でくるりと振り向くと、中を示し呼びかけてきた。やれやれと小さく溜息を吐くものの、結局俺はいつまでも君のお願いには甘いらしい。興奮を押さえ切れない香穂子を宥めて一歩下がらせると、木製の重い扉をゆっくり押し開いた。
外から差し込む一筋の光りが絨毯を作り出し、正面に掲げられたステンドグラスからの光りが、大理石の床へ彩りの影を落としている。幻想的な空間に酔わされそうになるのは、隣に君がいるからなのか。それともこの場を満たす甘い香りのせいだろうか。
「甘い香りが満ちているな。香油? いや、花の香りだろうか」
「お式の時にはバージンロード沿いに、真っ白なバラの花が飾られるんだって。強い花の香りは、清らかな花嫁を災厄から守るって言ってたよ。私は平気だから、蓮を守って欲しいのに。でもお花の中を歩けるなんて素敵、綺麗だろうな。あっ!バージンロードといえばね、お父さんと家で練習したらカチカチのロボットみたいだったの・・・大丈夫かなぁ〜」
人差し指を顎に当てて難しそうに眉を寄せていた香穂子に、大丈夫だとそう言って微笑みを向ける。
椅子の脇に落ちていた白い花びらを見つけて摘み取り、これだろう?と差し出せば、目を輝かせて駆け寄ってきた。
そうか、この花が教会の中に満ち溢れ君を守ってくれるのだな。だがこれからは花に変わり、俺が君を守るのだ。
静けさに包まれた誰もいない教会の中で、俺たち二人の声と足音だけが響き渡ってゆく。
次にこの場を訪れる時には挙式の当日なのだと思うと、日本に戻ってからの日々が・・・いや。
過ぎ去ってみれば、この数年があっという間だったように感じた。だがやはり長かったな、ようやく一緒になれる。
海を隔てていた時間の方が長かったが、その時間こそが音楽も君への想いも高め、絆を深め合えたのだと思う。
近道も回り道も、高い空から見たら似たようなものだ。
この星にゴールなどは無く、君という場所を目指すために俺は前へ進んでいた。今までも、そしてこれからも・・・。
小鳥の囀る笑い声に我へ返れば、俺が想いに浸っている間も楽しげに歌を口ずさみながら、足取り軽く聖堂内を駆け回りっていた香穂子。パイプオルガンを興味深げに触ったり眺めたり、椅子に座って祭壇前にいる俺へと手を振っている。カツカツと絶え間なく響くヒールの音さえ心地良く、自然に緩む微笑ましさのまま軽く手をあげ返事をした。
「香穂子、教会の中を探検するのも良いが、予行練習がしたいと言っていなかったか?」
「あっ、そうだね! ちょっと待っててね」
俺の目の前を通り過ぎるのを呼びとめると、くるりと背を向けてスカートを翻した香穂子は、身軽にバージンロードを入口まで駆け戻ってしまう。半分だけ開け放たれたままの扉のまで立ち止まると、遠くにいる俺へと大きく手を振りながら呼びかけてくる。
「蓮〜用意はいい〜?」
「あ、あぁ・・・」
「じゃぁ歩いていくから、本番と同じくそこで待っててね〜!」
ウエディングブーケの代わりに両手を胸の前で組み合わせ、バージンロードへ一歩を踏み出す。一歩一歩しっかり踏みしめて歩き、少しずつ俺の元へと近付いてくる。愛しい人が、バージンロードを歩んでくる胸の高まり。
香穂子によると、花嫁にとってバージンロードは特別な存在らしい・・・いや、彼女だけでなく俺にとっても。
誰もいない教会の中で、少し早いが俺たち二人だけの結婚式の始まりだ。
「・・・・・・!」
透明な光りを背に受け溶け込む姿に、本番同様の真っ白いウエディングドレス姿が目に映った。
息を詰めて数度瞬きをし、目を凝らしてもう一度見ると、そこにいたのはいつもと変わらぬ彼女であった事に、ほっと胸を撫で下ろす。俺からは逆光になるから、錯覚だろうか? それとも、待ちきれない願望が脳裏に描き出した幻か。
新婦と離れて先に祭壇前で待ち、後からやってくる彼女を向かえる今の状況は、俺たちの歩みに似ていると思う。
音楽の高みを目指し君をも手に入れると誓い、海を離れた俺たち。だが音楽という繋がりがあったからこそ、君は俺の元にやってきてくれた。先に旅立った俺の道を、彼女なりのやり方と歩みで追いつき、寄り添ってくれたのだから。
「香穂子・・・」
真っ直ぐ前を見据えてゆっくりと歩み寄る香穂子から、一瞬たりとも目が反らせなかった。
目の前にやってきた香穂子に優しく手を差し伸べると、上に重なる手の平を、更に鋏むように握り締める。
そうした俺の手の平の上に、彼女のもう片方の手も頬笑みと共に重ねられた。
祭壇の前に佇み、互いに見つめ合いながら噛み締める想いはきっと同じ。
交わす瞳や吐息から・・・手の平の温もりから伝わってくる。
当日は牧師が俺たちの手を取るのだが、今は俺たちだけで手を取り合い、誓いの言葉を唱えるのだ。
俺から先に答える誓いの言葉を、牧師の代りに香穂子が問いかけてきた。輝き溢れる瞳で真っ直ぐ見つめ、少しはにかんだ笑みを浮かべながら。改まったようにコホンと咳払いをして姿勢を正すのは、緊張や照れ臭さを隠しているのだろう。真剣にならなくてはと思いながらも、おかしさについ笑みが零れてしまう。
「では、新郎の月森蓮さん」
「はい・・・」
「あなたは日野香穂子を妻としようとしています。あなたはこの結婚を、神の導きによるものと受け取り、その教えに従って夫としての分を果たし、その健やかなるときも病めるときも、喜びのときも悲しみのときも、止めるときも貧しいときも。愛し敬い、慰め、助けて変わる事無く、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」
「誓います」
心の底から真摯に答えると、振り仰ぐ大きな瞳の奥から溢れる輝きが、俺の心を照らし温かさで包み込む。つっかえずに言えたのと俺からの返事に安堵したのか、ふわりと笑みを浮べれば、見つめる俺まで一緒に頬が緩んでしまう。
では・・・と今度は俺が同じように問いかければ、慌てて姿勢を正し、愛らしく緩んだ頬をきゅっと引き締めた。
「では新婦の日野香穂子さん」
「はい!」
「あなたは月森蓮を夫としようとしています。あなたはこの結婚を、神の導きによるものと受け取り、その教えに従って妻としての分を果たし、その健やかなるときも病めるときも、喜びのときも悲しみのときも、止めるときも貧しいときも。愛し敬い、慰め、助けて変わる事無く、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」
「はい、誓います!」
「では誓いのキスを・・・・・・」
花嫁のベールを上げる代わりに頬を包み、かかった髪をそっと払いのける。誰もいないのだしと、自然に引寄せあう唇がもう少しで重なる瞬間。香穂子が思い出したように、あっ!と声を上げて俺の胸を抑えてしまう。
「どうしたんだ、香穂子」
「あのね、えっと・・・。挙式の時に誓いのキスは、唇じゃなくておでこにチュウがいいな?」
「なぜ? 普通は唇にするものじゃないのか?」
「だってみんなの前でキスするの、恥しいんだもん。誓いのキスだから、いつもみたく長くしないって約束してくれる?」
「駄目ではないが、物足りない」
「もう〜っ蓮ってば! キスが足りるとか足りないの問題じゃないの、蓮の方が恥しい。あっ、そんなに悲しそうな顔しないで、ね? キスはお式が終ったら二人だけでしようよ、だから誓いのキスはおでこにチュウ」
「今はこの教会の中に誰もいないから、香穂子の唇に誓っても良いのか?」
「えっ・・・それは、その・・・うん。今だけだよ」
お許しが出たのならば、ありがたくそうさせてもらおう。
真っ赤になって頬を膨らます香穂子の背を抱き寄せ、腕の中に閉じ込めると、君だけに聞こえるように愛の言葉を囁いて。息を潜めて熱く潤んだ瞳に自分を映しながら顔を僅かに傾け、柔らかい唇に覆い被さるように深く重ねた。
「んっ・・・・・・」
君への誓いを唇に乗せたら、一瞬では終りそうに無いな。
額へのキスも愛らしいが、やはり自分の心に偽らずに誓うのが一番だろう。
こうして唇の甘さを知っているからこそ、当日に約束を守れ無い事を、今から君の唇へ詫びておこう。
健やかなるときも病めるときも、君を愛し続ける事を誓おう。
結婚式の誓いの場だけでなく毎日の一瞬一瞬を、俺の全てで----------。