省資源
    資源を大切にリサイクルに気を配りましょうと、耳たこ症候群になるほど聞かされる。
  ゴミ出し日の我家の担当は私、大した生活もしていないのに結構なゴミが出る。
  大方パッキング、包装類だが小人数の我家でも、意外に量がある、昔、家々の前には
  それほど大きくないゴミ箱なるものが有ったが、回収は今ほど多くなかった気がする。
  元々出るゴミが無い、物の無い時代だから、大方の物は再利用されていた。
  買い物には木口袋、八百屋の袋は新聞紙利用、その新聞紙はかまどの焚き付けに利用と
  全く無駄が無い、物の無い時代は言われなくても省資源だった。
  
  物は有るから使う、そして惜しげなくゴミとなる。 紙飛行機を作っていてもケント紙の残り等
  私は、結構細かな物まで取っておく(昭和初期の習性か)、一方で買い求めたが納得が行か
  ず、ゴミ予備軍で積まれている用紙もある。
  仲間のY田さんは、徹底した省資源派、 仲間が、ケント紙は 「あれが良い」「これが良い」
  と言う仲間の話には、微塵にも動ぜず古はがき一筋。
  はがきの紙でこの翼を良く作ると思うほど、アスペクト比の高い大翼を作り、これを見事に
  高高度に打ち上げる。  翼の曲がりを紙のせいにしている自分が恥ずかしい。
  今、Y田さんは少し体調不良で休養中だが、早く戻って省資源機を飛ばして見せて欲しい。
  「飛ばないのは、紙のせいじゃない」 先輩のお小言が聞こえそうだ。
  「かみきちの広場」なるサイトを持つ富士川市の仲間、土地柄、再生紙を使用する事を条件
  にした紙飛行機大会を行っている。 大いに拍手を送りたい。
  

窮すれば通ず
  物の無い時代の話のついでに、戦時中ガソリン不足の国家的スローガンは「ガソリンの一滴
  は血の一滴」。 軍用のガソリンが無いのだから一般には、殆ど流通してこない。
  窮した運送関係では、木炭車なるものを作った、木炭を燃やしガスを取り出して燃料とした物
  戦後、暫くは存在したが、ガソリンの供給が安定すると共に消え去った。
  もしも、あのままガソリンが不自由であったなら、もしかして、今頃日本は化石燃料から脱却
  した、先進国になって居たかも知れない。
  先般、首相が電気自動車に試乗して、大変褒めていた、「自動車業界が電気自動車の開発
  にもっと力を・・・」と、しかし当の自動車業界はいささか冷めた反応である。
  採算性が悪い、当面火急の問題でない事が大きな理由、豊な環境で窮した状態を計画する
  のは大変難しいと思う。
  省資源、省エネルギーいずれにしても、本当に達成するには、それなりの犠牲も必要か、
  窮しなくても通じるのは、易しい問題では無さそう。

  駅前でティッシュペーパーが無料で配られる昨今、鼻の頭黒くして新聞紙で鼻をかむ事は
  今の私に出来そうに無い。

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