解説
 
 機体が軽すぎる場合も有りますが、風に対して軽いか重いかの問題は、翼面荷重の

 軽重にあります。 例えば 3グラムの機体で翼面積が 500mmである機体の

 翼面荷重は 6グラムになりますが、 5グラムの機体で 翼面積が 1000mm

 機体では 翼面荷重は 4.2グラムになります。

 この2つの機体を比べると 全体重量 3グラムの機体の方が風に対しては安定です。

 上反角の不足はローリング安定が不足ですから、横風には弱いですが、主翼バランス

 が充分に取れていれば安全です。

 主翼の平面形状によっては、確かに風に弱い形状もありますが、直接の要因には

 なりません。

 最もこの問題を起こす機体は、全体揚力中心と重心位置が近すぎる場合が多いです。

 適切な表現では有りませんが、ふわふわと飛ぶ感じの機体です。

 これ等は、飛行状態(縦の)の僅かな変化で姿勢を崩し易いのです。

 対策としては、僅かに機首に錘を追加して、重心位置を前方にずらし、翼面荷重を

 増加させるのが良いと思われます。

   
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