納豆

納豆は優れた健康食品である事は良く知られている。
しかし、好みもハッキリ好きと嫌いに
分かれる。 日本国内でも西と東で好みの度合いが異なって、関西ではあまり好まれない傾向がある。
まして外国の方には、最も手の出し難い食品である。
これは何か?と聞かれて作り方を説明すると、殆どの方が手を出さない。

海外の研修生には日本の食文化の理解のために、納豆を供する事も多いが残される
食品の
定番でもある。
私の受け持ちの研修生は帰国までに納豆を好んで食べるようになる、秘訣は多くの
説明を
しない事、一言「昔から日本人が食べている健康食品でスタミナが付くよ」
それだけ。
これで皆、納豆党に早代わりする。

米国で日本人を母にもつ子供が数学で天才的な成績で有名になった、
新聞に母親のインタビューが載った、「どの様に育てたのか?」答えは「特別な事はしておりません、他所の子供さんと異なった事といえば、納豆を食べさせている」
この新聞をキッカケに納豆が非常に
良く売れ、日本からの輸出も増えたと聞く。

ニュースになったが、あるTV番組で「ダイエットに一日2パックの納豆・・・」が放映された直後からスーパーに納豆が無くなったと言う、笑えない事実。
根拠の無い無責任な放映という社会的制裁を受け、長く続いたその番組は中止となった。
放送する側の無責任だけが叫ばれているが、とまれ視聴者にも幾許の責任はある。
2パックの納豆を毎日食べ続ける等、納豆好きの私でも遠慮したい。
「・・・すれば効果がある」と言われただけで、この騒ぎ。
もしも、身の危険を伴うような
情報が出た場合はどうか、この種の人達はパニックの原因予備軍と言える。
一歩留まって、良く判断する事は情報を受け取る側の責任でしょう。
関東大震災の折に
「朝鮮人が暴徒化した」の噂で大変な事になった等は有名な話である。

早朝来る納豆売り等は無くなってしまった、私の故郷は納豆の名所水戸地方で納豆と言えばあの藁筒納豆でした。
今はスーパーでスチロールパック毎日不燃ごみを作っている。

「なっと、なっとー、早く買わぬと無くなっとー」


「過ぎたるは及ばざるが如し」と言われる、食べ物でも情報でも上手につき合って
健康
で安全に過ごそう。