目線

しばしば、子供達を対象にした、紙飛行機の工作教室を開く、様様な質問が出てくる。
何故その様な疑問が出るのか、解らない場合も多いが、子供の目線になって見ると、
なるほど説明不足であった事に気づく。
最近は要領が解ってきて、説明には先ず子供の状態になってから入る事にしている。

世の中には「取扱い説明書」が氾濫している、特にPCの説明書は充分に役に立っている
とは言えない、説明書を作成している人がPCの専門家であるから、書いている自分は
充分理解できるので、利用者も理解すると思うからだ。
その結果、より解りやすい解説書が出版社から発行される結果になる。

目線を下げる、などと言うと自分は偉く高い位置にいるようだが、そうでは無い。
僅かな違いで見えるものがひどく変る事もしばしばある。
ある方が、子供の眼の高さでビデオカメラを撮影しながら、町を歩いた映像を見た事があるが、大人が安全と思っている様な物でも、子供にはひどく危険な物、見えているだろうと思っていたが子供には見えない物など、実に多くの違いが有る事に気づかされた。

少し目線を換える事で、思わぬ結果を出す事も出来る。
仕事の例だが、大手の同業者が大変な費用を掛けて挑戦したが、良い結果が出せずにいた仕事が回ってきた、我々の小企業ではそのテストに豊富な資金を投じる事は出来ないので、
最初から立派な結果など期待しないで、もっとも簡単な方法は無いかを考えた、
試作も夏休みの工作並の手作り品、それでも結果は期待以上の結果を出せた。

目線を換えよう! しかし、最近は視力も低下した様で、これだけは逆らえない。


継続は力

紙飛行機を作っていると、意外に多くのストックが出来てくる。良く飛んだ物は、視界没か、大飛行の末、森に消えてロストされるから、大概が良く飛ばなかった機体が残る。
或る日、仲間のN田さんが2年前に作ったと言う機体を持ってきた。
丁度N田さんが、紙飛行機を始めた頃の作品だ、「それ、飛びますよ」と言うと、
「飛びますかね」と早速飛行させた。 これが中々の飛行ぶりで大いに良く飛んだ。
多分、最初飛ばないので、格納庫で眠っていたのだろうが、その間にN田さんが大いに腕を上げた結果だ。
最初は、あれこれと試行錯誤してあきらめた機体、いまは何のためらいも無く、チョイチョイと調整して更なる大飛行をしている。
韓国で良く言われる事に「始まりが半分」「継続は力」がある、そうです始めようと思えば半分出来たも同然、続けていればいつか物になる。
N田さんも、最近は「飛ばし屋」の一人、今飛ばしている機体も、何時の日か更なる大飛行をさせる時が訪れるでしょう。
「此処は狭い」等と言い出さないか心配です。
私の様に、継続しているが一寸も進歩しない例外もあります。