腹八分目

昔から「腹八分目に医者要らず」などと言われ、食べ過ぎない事は健康の秘訣だと言う。
「腹の皮突っ張れば、眼の皮たるむ」などと言い、満腹では眠くなり、脳も活性で無くなる。
私の母は長寿であったが、「人間生まれたときに、生涯食べられる量を授かっている、
ガツガツ食べ過ぎると長生きしない」
と言っていた。
しかし、何時も腹八分目にしていると、いつしか八分目が定量になってしまい、たんなる小食になってしまうから、腹八分目を効果的にするには、時には満腹をしなければならない。
一週間に一度ぐらいは、満足するまで食べてみる、それは、これから眠る時間でなく、
これから大いに体を動かす朝食が良い。

「満腹」「満足」はそれから先を停滞させる。満ち足りるとやる気を失うのは、動物の性である
一方、八分目を望まない方が良いのは知識欲だ、脳はどんどん詰め込んでも弊害は出ない
色々な事に興味を持ち、知りたがる事は大切な事だと思う。
知りたがりでは私も旺盛なつもりだが、老いには勝てず最近では、入手した知識が脳の何処に
記憶したか、その場所が思い出せない事がある。

一説に拠れば、脳細胞は最盛期を過ぎると一日に50万から100万も損なわれて行くそうだ
再生は不可能らしいから、大事に使わなくてはならない。
或る日突然、食事をしたことを忘れて又食べる等と言う挙動をするかもしれない、そうなれば
「腹八分目」の効果も薄れてしまう。 くわばら、くわばら。

コーヒーブレイク
 「くわばら、くわばら」とは何の事
 恐ろしい雷は「桑の畑には落ちない」と言う迷信があった、そこで恐ろしい事を避けるために
 「くわばら、くわばら」と唱えたと言われます。
 昔語りの中で恐ろしい物語の最後に「くわばら、くわばら」と話を結んだ物が多いのです。

 最近ではあまり使われないので、忘れられそうな日本語でしょうか。