三角紙胴体を作る

紙で胴体を作る方法は色々ありますが、代表的な物は多数の紙を重ね貼りする方法です。
この方法によれば、容易にスタイル(シルエット)の良い物が作れますが、欠点は出来上がり重量に比して
剛性が少し劣ります。
四角、三角、丸(パイプ)等の形状で作れば、軽量で剛性の優れた物が可能になる事が考えられますが、
実際に作ってみると、折れ易かったり、歪みが出たり、結構問題が多いものです。

今回、色々テストして、一応まずまずの結果を出せた、三角紙胴体を作りましたので、参考までに公開します。

図面(pdf)は、A4サイズに無駄な配置で描いてありますが、研究室に書いてあります方法で無駄なくプリントしてお使い下さい。
1と、2の二組の図面が用意してあります。 2の方が剛性に優れて居りますが、後部の重量が少し重くなります、
その結果、バランスを取る為に機首に余分な錘を追加しますから、完成重量で1.5gほど重くなります。
1は、後部の重量を下げるために少しダイエットしたものです。
三角中空胴は正三角形が一番良い結果でした、実際には合わせ面が有りますから、断面はY字の上が塞がった
形になります。
今回は工作がし易いように、全て直線構造ですから、見た目には決して美しく有りません。
シルエットにこだわる方は、このあわせ面の形状をデザインして美しい機体にしてください。

最初に部品を切り出します、左右の僅かな寸法差が歪みの原因になりますから、線の中央で出来るだけ正確に
切り出して下さい。 写真1が主胴体の切り出し品、写真2が前部カバー主翼取り付け座の切り出して折りぐせを
つけた状態です。

写真1                                    写真2

主胴体も、予め折りぐせを付けておき、張り合わせ部内側に接着剤を塗布して、貼り合わせます(機首部を残す)
接着速度の遅い接着剤が作業しやすいです。
接着には写真3の様に、直定規などを利用して、真直ぐに貼るように注意してください、曲がりが出ると後から
調整は全く出来ません。(金属製の定規2本で挟んでいます)

写真3

充分に乾燥硬化した後に、機首部の貼付けを行います。 糊代が内側に入ります。
写真4は、貼り付け乾燥中の状態です。

 写真4  

主翼取り付け座はまだ張らないで
下さい。

充分乾燥したら、主翼取り付け座を貼り付けます。 この時、取り付け座後部の上面が胴体上面と同じ高さになる
様に合わせます。 この事により主翼に取り付け角 0.5度が出来ます。
写真5は、全て完了した胴体です、合わせ面をサンドペーパー等で処理します。

写真5 完成胴体