疑問だった。幼いころからの解決しない迷宮入りの疑問。 車を運転する年齢、社会的に大人の年齢になってもわからないことはたくさんある。 車を運転する自分は大人になったのだろうか?子供の憧れの大人に。 子供から大人にすぐ変わるわけじゃない。 車の免許を取る前と後で自分は劇的に変わらなかった。変わったのは社会での立場だけ。 ただ思うことはまだまだ僕は子供なのだ。 世界には大人にならなくてはいけない日本の義務教育くらいの子供たちがたくさんいる。 でも、その子供たちはまるで大人のようにたくましく生きているのだ。 だから、その子供たちは大人だと思う。たとえ、車の運転ができないとしても。 つまり、環境なのだ。大人にならないと生きていけない周りの環境。 その子供たちと比べて日本人は、少なくとも自分は、自立していない。 たとえ、車を運転する資格を持っていたとしても。自立していない僕はまだ半人前の大人だ。 大人は自分で生きていく。自分でできることが多くなるにつれて大人になっていく。 嫌なことも多い。自分の身を守ってくれるあたたかい場所から出なくてはいけないかもしれない。 社会的な重い責任を背負うかもしれない。 誰も守ってくれない場所で得体の知れないものと闘うことになるかもしれない。 それでもやはり大人が良い。行きたい場所にアクセルを踏み込むことができる大人が。 そんなことを思いながら、僕は大人に近づいていく。 目次に戻る。
