a)社会不安障害は、最近、にわかに注目を浴びるようになった病気です。
もともとは、フロイトの時代から長い間、「不安神経症」として、知られていた病気です。
電話に出ることの恐怖、人前で話す事の恐怖、初めての人と会うときの恐怖、外出恐怖(広場恐怖)などの有名な
症状から、あまり聞いた事のない症状まで、多種多彩な症状を呈します。
以前は、精神分析などの、カウンセリングで治療していました。
しかしながら、お金がもの凄くかかること、日本にはベテランで治療に習熟し
た医師や臨床心理士があまりいなかったことから、治療にかかれずに、困っていた人が沢山い
ました。
転機は、臨床薬理学の発展によって訪れました。社会不安障害を治す薬が、開発されたの
です!!
症状は、具体的に特定された誰かに会う際の対人恐怖や、初めての人に会うときの恐怖、
電話に出る恐怖、ある場所に出かける際の外出恐怖、それらの具体的な恐怖から引き起こされる二次的身体症状;たとえば、赤面、嘔吐、
顔面けいれん、動悸などです。
それらの恐怖や身体症状を、別の薬で抑えつつ、社会不安障害を根本的に治す薬で、ゆっくり時間をかけて完
治させるという、二段治療戦略をとれるようになったのです。(姑息治療と根治治療のコンビネーション)
思い当たる症状がおありの方は、一度いらしてみて下さい。
初診の方には、30分というゆったりとした時間をおとりいたします。
皆さん心配なさるのは、治療費ですが、健康保険が適用されますので、エステやマッサー
ジより、よっぽど安いお値段で治療が受けられます。
b)パニック障害
パニック障害は、私がニューヨークに留学していた、10年以上前にニューヨークで大変
話題になった病気です。
社会不安障害のように、人前で発表するとか、初めての人に会うとか、電話に出るとか、出張で知らないと
ころに行くなどという、はっきりした不安の対象がなく、降って湧いたように<突然>以下のような症状が起こります。
a)死ぬのではないかと思うような胸の締め付け(もちろん狭心症や心筋梗塞ではないが、 それに近い猛烈な痛みを起こす人も、まれでは
ありません)
b)息が吸えなくなって、窒息してしまうのではないかという窒息感
c)突然、現実感覚が薄れて外の世界と自分の繋がりがなくなって、糸の切れた風船のよう に感じる、あるいは、今起きている事に現実感
がなくなってしまう
d)頭が狂ってしまうのではないか、死んでしまうのではないかという不安
e)これが、永遠に続くような気がして、理性を失ってしまうのですが、実際は10分以内に症状 は消失します。
この10分が、2−3時間にも感じて、救急車を呼んでしまう事も、決して希ではありません。
パニック障害は、累積疲労(蓄積疲労)で起きる1型と、漠然とした不安が複数のストレスフルなライフイベントをきっかけにして、極端に高ま
って起きる2型があります。
治療法は確立しており、比較的簡単に治ります。
社会不安障害とパニック障害を並べて比較していただくと、よくわかるのですが、パニック障害は、何の前触れもなく、突然、a)b)c)d)e)の
ようなもの凄い症状がおこるのですが、社会不安障害は、電話に出るとか、あす大事な会議の時に皆の前で発表するとか、新しい取引先の
偉い人に初めて会うとか、理不尽に怒鳴りつける部長に呼び出されるという、具体的なイベントの<前>に、起こります。つまり、社会不安
障害というよりは、社会恐怖障害 と呼んだほうが、その実態を表している疾患なのです。
(恐怖は対象がはっきりとしている、不安は曖昧模糊としてはっきりしないという違いは、覚えておいて下さい)
こちらも、30分のゆったりした時間をおとりして、じっくりとお話をお聞きした上で、説明させて頂きます。
お気軽に、お電話下さい。
http://www.sad-net.jp/ 社会不安障害
http://utsu.jp/index.html パニック障害