〈訳注:デブ・スペクテータ暫定訳 ver. 0.283, 2007年6月24日
以下は、スティーブン・E・ジョーンズ博士 (元ブリガム・ヤング大学 物理学 ・天文学科教授) による次の論文の翻訳です。
"Why Indeed Did the WTC Buildings Completely Collapse?" [pdf 4.7MB, Word文書 (doc) 3.5MB] (2007年1月24日 更新)
Journal of 911 Studies Volume 3 (September 2006)

この翻訳に関する責任はすべて訳者デブ・スペクテータにあります。
これらは写真の配置と大きさを除いては同じ内容にしたつもりですが、まだ 見落としがあるかも知れません。
対応する日本語が怪しい・一般的でないなどの語句の原文や訳注を〈 〉 で囲んで記しましたが、あくまでも暫定的な訳なので、怪しい箇所や引用など の際は必ず原文を参照するようお願いします。〉

〈訳注:日本語 pdf 版の作成にあたり、訳文をいくらか修正しました。
以前のウェブ版から初めのpdf版への主な変更点は、NISTから2006年 8月30日に出された "Answers to Frequently Asked Questions" での、崩壊直前の南タワー から流れ出ていた融けた金属に関する議論が加えられたことです。
最近の原文の更新 (2007年1月24日) の内容は 末尾 で述べられています。〉


本当はなぜWTCビルが完全に崩壊したのか?

物理学者および考古標本年代測定学者〈Archaeometrist〉
Steven E. Jones 博士
この論文に示された見解に対する責任は著者個人のみに帰する。

〈訳注:著者の経歴や研究内容については、
http://en.wikipedia.org/wiki/Steven_E._Jones ,
http://profjones.com/
で見られる。〉

この論文は、Journal of 9/11 Studies の編者Kevin Ryanによって 組織された追加の査読に従って大幅な修正を受けた。

以前の版は、David Ray Griffin &Peter Dale Scott 編、9/11 とアメリカ 帝国:知識人は訴える9/11 And The American Empire: Intellectuals Speak Out 〉, Northhampton, MA: Interlink Publishing での出版を受諾された。 編者の寛大な許諾によりここで発表される。 編者の一人 (Griffin教授) が、全員がPh.D.を有する4人の論文査読者のうち 二人が物理学者であることを明かした。 見かけ上の混乱を正しておく:“2001年9月11日の隠された歴史The Hidden History of 9-11-2001,”Elsevier, 2006 はいくつかの関連する論文を収録しているが、この論文は含まれていない。

翻訳版は次で得られる:

enespanol18tnr.jpgsptitle18tnr.jpg
http://www.scholarsfor911truth.org/StevenJonesMs_Espa.html 〈訳注:pdf版
日本語訳jtitle14min.jpg
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/ 〈訳注:このサイトのトップページ。この日本語訳はpdf版に合わせた。〉
frtitle18tnr_90.jpg
〈訳注:この仏語訳へのリンクは http://journalof911studies.com/articles/Pourquoi%201-11.pdf

概要

この論文において、WTC 7とツインタワー が、衝突による損傷と火災のみによってではなく、事前に設置されたカッターチャージcutter-chargesの使用にもよって破壊されたという仮説について本格的な調査を 要求する。 火災に加えて衝突による損傷だけが 3つのビルすべての完全な崩壊を引き起こ したとする FEMA, NIST, および9-11委員会による公式報告書を考察する。 同時に、制御解体説the controlled-demolition hypothesisの根拠を提示する。 この説は入手可能な資料によって示唆され、科学的に検証が可能でありながら、 米国政府の援助を受けたいずれの報告においても検討されていない。

〈訳注:cutter-charges (および cutting charge) は、 直訳すると切断用炸薬とでもなるのだろうが、通用する日本語がわからなかった のでカタカナ表記と原語を併記した。 実物については、下 (項目1) の "linear cutter charge"に関する訳注で挙げたサイトが参考になるだろう。
FEMA: Federal Emergency Managemanet Agency (連邦緊急事態管理庁)
NIST: National Institute of Standards and Technology (国立標準技術研究所)
(両機関名の訳はWikipedia(和)による)〉

はじめに

我々はまず、3つのすべてのビル:ツイン タワーとWTC 7の瓦礫の山の下の基礎部分の区域basement areasで大量の融けた 金属が観察されたという事実から始める。 このグラウンドゼロでの金属についての目撃証言を示すビデオクリップが ある: http://plaguepuppy.net/public_html/video%20archive/red_hot_ground_zero_low_quality.wmv
〈訳注:映像の中にはオレンジ色に光った物体が持ち上げられる ようすはなく、作業員の談話のみ〉
Frank Silecchiaによる下の写真は、2001年9月27日 (撮影者の協力による) に 北タワーの瓦礫から取り除かれている熱い金属の大きな塊を示している。 取り出された金属の下部の色に注目されたい。 これから調べるように、金属の温度についてかなりのことが分かり、その成分 について重要な手がかりが得られる。

image004.jpg
Molten_20metal-Sillechia.JPG

次に、議論の土台として、47階建てのWTC 7の 崩壊の考察に読者を案内する。 このビルはジェット機の衝突を全く受けなかった。 これは、2001年9月11日以前、および当日のビルである:

WTC 7: 47階建て鉄骨構造ビル..
9-11_20Picture1.jpg

01年9月11日のWTC 7。WTC 7は背景の右手の超高層ビルである。 WTC広場/チャーチ通り〈Church Street〉の区域から見たもの。
9-11_20Picture4.jpg
土地占有面積内に完全に崩落したWTC 7
9-11_20Picture2.jpg

スチル写真を見ていただいたところで、続く議論のためにこのビルの崩壊 のビデオクリップを観察することが重要なので、次に進まれたい:
http://911research.wtc7.net/talks/wtc/videos.html WTC 7の崩壊のビデオを見るために、このウェブサイト・ページの最初の3つの 写真をクリックされたい。音声付きがよい。 爆破解体専門家が初めてWTC 7の速い崩壊を目の当たりにしたときの反応を見よう:
http://www.youtube.com/watch?v=HgoSOQ2xrbI&mode=related&search

次に、同ビルの南西の角が地面に向けて一様に落ち始める 場面 の拡大映像を検討されたい:
http://st12.startlogic.com/~xenonpup/Flashes/squibs_along_southwest_corner.htm

新たに、WTC 7の崩壊と爆薬を用いた制御解体とを並べて比較したものは: http://www.911podcasts.com/files/video/Italiandebateshow-WTC7.wmv (バックアップ: http://www.911podcasts.com/display.php?vid=113 )。

読者は何を見ただろうか?

対称性:ビルは真下に(ほぼ対称的に)崩落したか、それとも転倒したのか?

速さ:屋上の南西の角がいかに速く落下したか? (学生達と著者が測定して、WTC 7の南西の角が一様な落下を開始してから [6.5±0.2] 秒である。)

煙/破片の噴出jets:ビルから煙/破片が吹き 出るのが見えただろうか? 観察される粉塵の噴出plumesの順序と速いタイミングに読者自身で注目されたい。 この論文でウェブページを参照して用いているのは、動画クリップを見て、一般 に運動と物理の法則にいっそうの注意を払うことの重要性に概ねよることに注意。 WTC 7やWTCタワーのの崩壊の詳細を示す高品質の写真は、書籍 (Hufschmid, 2002; Paul and Hoffman, 2004)、雑誌 (Hoffman, 2005; Baker, 2005) や http://911research.wtc7.net/wtc/evidence/photos/collapses.html で見ることができる。

関連する情報と分析に加え、写真と映像の 証拠に基づいて、火災および衝突による損傷がツインタワーとWTC 7の崩壊を もたらしたという公式の説を退け、制御解体説the controlled-demolition hypothesisを支持する 13の理由を提示する。 この論文の目的は、制御解体説の本格的な調査はもとより、政府提供の公式報告書 のさらに綿密な調査を促進することである。 (徹底的な調査を求める著者の議論に対するいかなる反論も、当然、これらの 項目をすべてを扱わない限り完全ではあり得ない。)

政府提供の報告書に異議を唱え、制御解体説を調査すべき13の理由

1. 融解した金属:流動的でプールを形成

WTC 1, 2 (“ツインタワー”), 7の3つのビル すべての基礎部分〈basements〉で 融けた金属が観察されたという発表が いくつかある。 例えば、グラウンドゼロを視察した Keith Eaton博士は、 The Structural Engineer 誌で述べた。

[Eatonは] 続けた。 ‘彼らは、我々に、事件から何週間後も依然として赤く熱い 融けた金属 から、災害の中で切り取られ曲げられた4インチの厚さの鋼鉄板に 至るまで、多くの興味深いスライドを見せてくれた’ (Structural Engineer, September 3, 2002, p. 6、強調を追加)
グラウンドゼロでの融けた金属の存在は、何人かによって観察され報告された (上の初めの写真を見よ)。 その中で Greg Fuchekは:

9月11日から6か月間、地面の温度は600°Fから 1500°Fの間で変化し、しばしばさらに高かった。 “初めの数週間は、時には作業員が瓦礫から鋼鉄梁を引き出せば、梁の端は 融けた鋼鉄を滴らせていただろう。”とFuchekは述べた。 (Walsh, 2002)

Sarah Atlasはニュージャージー州の都市捜索救助 部隊 One〈Task Force One Urban Search and Rescue〉の一員で、犬のパートナー Annaと一緒に、グラウンドゼロの現場に最初にいた一人だった。 彼女は、Penn Arts and Sciience 誌2002夏号で報告して、

‘誰も生存していそうにはなかった。’ 廃虚の山の中では火が燃え融けた鋼鉄が流れて、彼女の足の下 でいまだに落ち着きつつあった〈settling〉。 (Penn, 2002; 強調を追加)
この融けた金属 (おそらく鋼鉄だけではない;下の議論を見よ) が当初から瓦礫 の山の下で流れていたことに注意されたい。 従ってこれは、融けた金属のプールが、ビル崩壊後の地下の火災によってできた という事例ではない。

グラウンドゼロでのこの非常に熱い金属に ついての目撃証言を示すビデオクリップがある: http://video.google.com/videoplay?docid=-3060923273573302287 および http://plaguepuppy.net/public_html/video%20archive/red_hot_ground_zero_low_quality.wmv
(2つめのビデオの) 発見者は、観察された金属の表面が、9-11のおよそ6週間 後も、依然として赤みを帯びたオレンジ色をしていることに言及している。 これは、地下の位置でも、熱伝導率がかなり低く熱容量が比較的大きい金属が 大量に存在することを意味する (例えば、鉄の方がアルミニウムよりも可能性 が高い) 火口丘の中のマグマのように、このような金属は長期間、熱く融けたままで いたかも知れない。 つまり、いったん金属が大量に十分熱くなって融けると、地下でかなり良く 断熱されて保たれることになる。 その上、下で仮説として取り上げるように、おそらくテルミット反応が初期には 2000℃ (3632°F) を越える非常な高温で、(プール状に観察された) 大量の 融けた鉄を生んだであろう。 このような温度では、融けた金属のプールに運ばれた様々な物質は、放射や熱伝導 によるロスにもかかわらずプールを何週間も熱く保とうとする発熱反応を受け 続けるだろう。 崩壊中に発火しなかったテルミットのカッターチャージ〈cutter-charges〉 があれば、どれも加熱を長く続けることに寄与したであろう。

以上のように、両WTCタワーとWTC 7の瓦礫の山の 中の融けた金属に関しては、繰り返し観察され、正式に報告されてきた。 その金属は、融けた鋼鉄か、おそらくは鉄のように見えていた。 融けた金属の成分を最終的に詳細に確定するためには、科学的な分析が必要で あろう。

著者の主張は、これらの観察事実は、鋼材の融解/ 切断/解体に日常的に用いられるテルミットやHMX, RDX、あるいはそれらの組み合わせ のような、高温のカッターチャージ〈cutter-charges〉の使用と辻褄が合うという ものである。[Grimmer, 2004 を見よ]
〈訳注:HMXは、Wikipedia (和)によると、正式名:シクロトリメチレンテトラニトラミン、 示性式:(CH2)4 (NNO2)4 で、 RDX製造の副産物で、工業的に生産されている爆薬では最強の威力、などとある。
RDXは、Wikipedia (和)によると、正式名:シクロトリメチレントリニトロアミン、 示性式:(CH2)3 (NNO2)3 で、 非常に強力な軍用炸薬として多用される、などとある。〉
テルミットは酸化鉄とアルミニウム粉末の混合物である。 テルミット反応の最終生成物は酸化アルミニウムと融解した鉄である。 従ってテルミット反応では融けた鉄が直接生成され、十分に熱く、鋼鉄を融 かすだけでなく、反応中に接している鋼鉄を蒸発させることさえある。 アルミニウム粉末と酸化鉄粉末の典型的な混合物に対するテルミット反応式は次の通り である:

2Al + Fe2O3 = Al2O3 + 2Fe (融解した鉄),  ΔH = - 853.5 kJ/mole.

テルミットは自身で必要な酸素を含んでおり、 反応は外部からの供給を断っても止められず、水でも止められない。 サーメート〈thermate〉のように、テルミットに硫黄を連係させると、鋼鉄へ の破壊的効果を加速するが、FEMA報告書のAppendix Cにあるように、WTCの瓦礫の 中からわずかに回収された部材のいくつかで、実際に構造用鋼の硫化反応が 観察された。 (Appendix C of FEMA, 2002; 次も見よ http://www.911research.wtc7.net/wtc/evidence/metallurgy/index.html 。) それに対して、崩落するビル (テルミットのような焼夷性物質なし) では、大量 の融けた金属をもたらすには振り向けられるエネルギーが不十分である;崩壊の 間にともかくも形成された融けた金属のどんな粒も、融けた金属のプールに融合 などしないだろう!
〈訳注:ビルの大量の鉄骨やコンクリートが落下して元の位置エネルギーが運動 エネルギーから熱に変わり、よく断熱されたホットスポットができて融けた金属 のプールになったのではないか、というような憶測はネット上でも見られたが、 これは実際の数値に当たれば (当たらなくても) あり得ないことがわかる。 [1]

政府報告書は、ビル火災では鋼鉄の梁を溶かす には不十分であることを認めている。 では、この融けた金属のプールはどこから来たのか? (NISTで働く) 金属の専門家 Frank Gayle博士は述べる:

直観的にはジェット燃料で火災が非常に激しくなったと思うだろうし、 多くの人が、それで鋼材が融けたと思った。 実際にはそうではなく、鋼材は融けなかった。 (Field, 2005; 強調を追加)
〈訳注:この項は火災の温度に関する考察だが、ジェット燃料の燃焼で発生 する熱量についても、当初の印象とは違ってビルを広範囲に弱らせるには不 十分であることは簡単にわかる。 [2]
そして、NISTは2006年8月に発表したファクトシート〈a fact sheet〉において述べる: “NISTは、いかなる場合も、WTC両タワーの鋼材が火災によって融けたと報告した事はありません。” http://wtc.nist.gov/pubs/factsheets/faqs_8_2006.htm

公式の報告書はいずれも融けた金属のプールの謎に 取り組んでいない。 これは明らかに、両タワーとWTC 7を崩壊させた原因への重大な手掛かりとな るのだが。 従って、権限を与えられた〈適格の?〉〈qualified〉科学者委員会による、この いったん融けた金属の分析が必要である。 これは 決定的実験〈an experiment crucis〉 になるかも知れない。
〈訳注:Wikipedia (英) によると“experimentum crucis”と“critical experiment”が 同義で、「決定(的)実験」と訳されている例がある [3]

Thomas Eagar教授は、2001年に、WTCの火災が 鋼鉄を融かすことは ないだろうと説明した:

“火災は、WTCの崩壊で最も誤解されている部分である。 現在でも、鋼材が融けたとメディアは報道している (し、多くの科学者が信 じている)。 ジェット燃料が、特に大量に存在したので、非常に高温で燃焼したと主張さ れている。 これは真実ではない ... WTCでの火災の温度は異常ではなかったし、全く間違いなく鋼鉄を融かす ことは出来なかった
燃焼の科学では、火炎には、ジェットバーナー〈jet burner〉, 予混合火炎 〈pre-mixed flame〉, および拡散火炎〈diffuse flame〉の3種類がある .... 拡散火炎では、発火前に燃料と酸化剤は混合されていないが、制御さ れずに流れて、混合比が可燃領域に達したときに燃焼する。 暖炉〈fireplace〉は WTCの火災のように空気中で燃える拡散火炎である。 拡散火炎は3種類の火炎の中で最も発熱の強度が低い ... 従って、炭化水素 (ジェット燃料)が空気中で燃焼する場合、火炎の最高温 度上昇は約 1000℃であり、1500℃で鋼鉄を融かすにはほど遠い。”
〈訳注:"jet burner"という火炎の名称は対応する日本語がわからなかったので カタカナのまま〉

しかし、拡散火炎ではこの最高温度に  [さえ] 到達することは非常に困難である。 拡散火炎の中で燃料と空気が最適な比で混合されるという保証はない ... これが、住宅火災での温度が通常 500~650℃の範囲になる理由で ある [Cote, 1992]。 WTC火災は、夥しい黒煙で示されているように、燃料豊富な拡散火炎で あったことが知られている。.... 構造用鋼材は約425℃で軟化し始め、 650℃で約半分の強度を失うこと が知られている [Cote, 1992]。 これが、この温度範囲で鋼材が応力除去される理由である。 しかし、たとえ強度が50%落ちてもなお、それ自体ではWTCの崩壊を説明する には不十分である ... あの弱風の日には、WTCに設計許容値の1/3を越える応力が働くことはなさそう であった ... たとえ強度が半分になったとしても、鋼材は依然として650℃の火災 によって課せられる応力の2倍から3倍を支えることができる。” (Eagar and Musso, 2001; 強調を追加)
〈訳注:弱風の日にかかる応力と、火災状況下で軟化したり膨張したりした ときの応力との関係がわからないので、最後の“2倍から3倍”という数字の根拠 はわからない。〉

我々は後に、この火災によって生じる応力とWTCの崩壊についての問題に立ち戻ることにする。

たとえ直接的な元素分析を用いなくても、入手 可能な情報に基づいていくつかの金属の可能性を排除することができる。 導入部の写真は、グラウンドゼロで引き上げられている熱いスラグの塊を示して いる。 塊の最も熱い部分は下の部分で、スラグの最も深くにあって、金属は熱い黄色、 確実にチェリーから赤より上に見えている。 下記の表 ( http://www.processassociates.com/process/heat/metcolor.htm を見よ) で、鉛およびアルミニウム、構造用鋼、鉄の融点のデータを、色か ら判る金属のおおよその温度と共に示している。 熱い金属のおよその温度は、その組成とは全く独立に、色で示されることに注意 されたい。 (顕著な例外は落下する融けたアルミニウムである。 アルミニウムは低い放射率と高い反射率により、注がれて容器を離れるときの 温度に依らず、昼光の条件下で空気中を1-2メートル落下したあと銀色がかった 灰色に見える。 アルミニウムも他の金属のように赤熱する (光を放つ) が微かであり、前の文で 述べた (9/11のWTCで支配的だった) 条件では、落下する液体のアルミニウムは 銀色がかった灰色に見えるだろう。 熱い流れるアルミニウムの急速な酸化はその観察される外観を助長するだろう。 [実験:Jones, 2006])


  °F K
鉛 (Pb) 融点 621 327 601
淡い赤      930 500 770
濃い赤 1075 580 855
*アルミニウム融点 1221 660 933
中間のチェリー 1275 690 965
チェリー 1375 745 1020
明るいチェリー 1450 790 1060
サーモン 1550 845 1115
暗いオレンジ 1630 890 1160
オレンジ 1725 940 1215
レモン 1830 1000 1270
明るい黄 1975 1080 1355
2200 1205 1480
*構造用鋼融点 〜2750 〜1510 〜1783
*鉄融点 2800 1538 1811
*サーメート (typ.) >4500 >2500 >2770
hotSlag.jpg

上の写真から、WTCの瓦礫からの固体の金属は サーモン色から黄色の熱さに対応する温度 (約1550 - 1900°F, 845 - 1040℃) に位置していたことがわかる。 この温度は鉛、亜鉛やアルミニウムの融点より十分高く、これらの金属は、はるかに 低い温度 (チェリー-赤かそれ以下)で流れやすい液体となるので明らかに除外される。 しかし、この観察された熱いサンプルは、(ビルからの) 構造用鋼または (テルミット反応からの) 鉄、または両者の混合物である可能性がある。 熱い金属の写真をさらに加えれば、よりいっそう情報を得られ、調査を進め られるだろう。

次の写真が手に入り、現在凝固している金属が、 まとわり付いた物質を伴って (2005年11月の時点で) ニューヨークの倉庫に保管 されている様子がはっきり示されている:

image006.jpg

この物質中の (アルミニウムではなく) 鉄の存在は、赤みを帯びた錆が見られる ことで示されている。 サンプルが得られたときは、特性分析の技術を一通り用いて、速やかに求める 情報が得られるだろう。 エネルギー分散型X線分光分析〈X-ray energy dispersive spectrometry〉 (XEDS) を用いて元素組成が、電子エネルギー損失分光〈electron energy-loss spectroscopy〉を用いて、XEDSでは検出できない微量な元素が分かる。 走査電子顕微鏡で後方散乱電子回折〈electron-backscattered diffraction〉 を用いて、相に関する情報が得られる;何らかの沈澱物の形成から融解生成物 が達したはずの最低温度を知り得る。 我々はこれらのデータを取得し、明らかになることが何であれ発表するよう努力 するつもりである。

NIST報告書で Figure 9-44として載っている 興味をそそる写真は、崩壊のほんの数分間前に南タワーの角で非常な発熱反応の証拠を与える。 さらに次のビデオ映像場面で見られるように、タワーのまさにこの角で破壊が起きる: http://video.google.com/videoplay?docid=-8564772103237441151&q=cameraplanet+9%2F11


whiteflameW2.jpg


この写真に関してNISTは述べる:

“この火災の中に異常な炎が見える。 上の写真 {Fig. 9-44} で、周囲の典型的な黄色かオレンジ色の炎とは対照 的に、非常に明るい炎が白い煙の噴出〈a plume〉を生じていて 際立つ。” 出典:NISTCTAR 1-5A Chapter 9 Appendix C NIST Fig. 9-44. p. 344

“午前9:52の直前に、4つの窓が北面の東端から 取り除かれているWTC 2の80階の窓の最上部で明るいスポットが現れ光を放つ液体の流れがそれに続くと、NISTは報告した。 この流れは止むまでにおよそ4秒間続いた。 (NCSTAR 1-5A) この場所付近からの多くのこのような液体の流れは、このタワーの崩壊 までの7分間観察された。”  出典: http://wtc.nist.gov/pubs/factsheets/faqs_8_2006.htm (2006年8月)

従って“光を放つ液体”の流れが、WTC 2の80階の角で観察された“明るい スポット”と空間的・時間的に関連することが明らかになった。 下の写真は、比較のため、非常に明るい反応部位から伸びる白い酸化アルミ ニウムの煤塵の噴出を伴うテルミット反応を示している。 (著者と同僚による、テルミット+硫黄が鋼鉄のカップを瞬時に切り開いた実験。 いかなるテルミット反応も危険なので、事故などの危険性を評価できる訓練さ れた専門家によってのみ行われるべきである。) 知られているテルミット反応とこれまで未知のWTCタワーでの反応との間の 類似性は分かりやすい。 これらの発見は、2001年9月11日の世界貿易センターの破壊でテルミット型の 反応が使われたことを直ちに綿密に調査する強い動機となる。


htm7_002.jpg


劇的な映像で、黄色から白色の熱く融けた 金属が、この同じ角で南WTCタワーから崩壊のほんの数分前に滴っている ところが暴かれている: http://video.google.com/videoplay?docid=-2991254740145858863&q=cameraplanet+9%2F11 。 この光る液体の金属は、テルミットの反応域〈reaction zone〉付近、NISTの写真での``明るいスポット''、から流れる鉄だとすると辻褄が合う。 別の写真が同じ重大な事象を捉えており、南タワーから滴って、下の地面に近付いてもまだ熱い、黄-白色に熱い液体金属をはっきり見せている。

yellowmetal.jpg Molten2Low.JPG

WTCタワー2から落下する融けた金属 (上側の2写真) は、よりテルミット反応 からの融けた鉄 (下側左〈または下から2番め〉) らしいだろうか、それとも 注がれる融けたアルミニウム (下側右〈または1番下〉) らしいだろうか。


WTCの大惨事で、液体の融けた金属が存在して いたことを否定できる者がいるだろうか? 黄色は融けた金属の温度が約1000℃であることを示し、明らかに、黒煙を上げる タワーの炭化水素の火災で生じ得る温度を越えている。 もし、(例えば航空機からの) アルミニウムが融けたとすると、その約650℃の 融点で融けて熱源から流れ出てしまい、この融けた金属に見られた黄色にまで 達することはないであろう。 従って、融けたアルミニウムはもはや除外される可能性が高い。 しかし、テルミットは黄色から白色の高温で融けた鉄を生成するので、この ビデオに見られるような特徴を持つ融けた鉄は、タワーの鋼鉄支柱を侵して ビルを崩壊の直前に弱体化させるテルミット反応と事実上合致する。 (上のビデオクリップで、溶融金属の一部がビルの側面に当たるとき、金属の “飛び散り”として白熱した内部が明らかに露出する。) また、液体の金属が地面に近付いてもオレンジの色合い (右〈または下〉の写真) を保つことはさらにアルミニウムを除外し、 (テルミットに典型的な) 進行中の 〈amid-flight〉テルミット反応を示唆する。 ここに独立した2つの南タワーから滴る黄-白色の液体金属のビデオがある: http://video.google.com/videoplay?docid=-2991254740145858863&q=cameraplanet+9%2F11 and http://video.google.com/videoplay?docid=-8564772103237441151&q=cameraplanet+9%2F11 。 黄色に熱い落下する液体金属の第3の独立したビデオが Loose Change チーム によって最近得られ、間もなく公に入手可能になる。 [“Final Cut;”Dylan Avery, 私信]

落下する液体物質の後ろにたなびく黒煙が ないことは、それが燃料に浸った破片ではなかったことを示唆する。 実際にはこれらのビデオで、落下する液体物質からたなびいて行く白い灰が見られる。 観察と一致するように、テルミットが反応で生成された融けた鉄から実際に たなびいて行く酸化アルミニウムの白い灰を生じるのに対して、落下する融けた 鋼鉄ではこのような白い灰は生じないだろう。

我々は、WTCの崩壊からの粉塵および凝固した スラグで見つかった残留物を調査中である。 凝固したスラグの試料とWTCの粉塵について、電子線マイクロプローブ、蛍光X線 ほかの分析を行った。 WTCの粉塵の試料の出所はニューヨーク州ニューヨーク市 Ceder通り113 のアパート である。 ニューヨーク市ポツダムのClarkson大学に位置する、両WTCタワーの構造用鋼材 から組み立てられた記念碑が、前に融けた金属試料の出所である。 固められた土と一緒にこの記念碑から見つかった多孔性の凝固したはね散らし 〈splatter〉は、分析中である。 これらの調査の結果は、米国学者シンポジウム〈the American Scholars Symposium〉 (ロサンゼルス) に先立つユタ科学アカデミー〈the Utah Academy of Science〉 での2006年の会議で提示され、こちらで入手できる:
http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf テルミット法〈aluminothermics〉が使用されたというさらに確固とした証拠 が我々の分析で引き続き見出されており、別の論文で報告される予定である。

もちろん、観察に対する他の説明も模索される。 例えば、F. Greeningは、両タワーに衝突した航空機のアルミニウムが融解し 得て、これが“錆びた鋼鉄の表面に”落ちて“激しいテルミットの爆発”を引き 起こしたかも知れないと唱えた。[Greening, 2006] そこで、著者は数人の学生と、アルミニウムを融かして、錆びた鋼鉄の表面に 垂らして直接実験してみた。 実際には何も“激しいテルミット”反応は見られなかった。 我々は、錆びた鉄に接触した融けたアルミニウムの温度が、固まるまで (赤外 線プローブで測定して) 単に毎分約25℃ずつ冷えるのを観察した。 故に、アルミニウムと酸化鉄の間のいかなるテルミット反応も最小限でなけれ ばならず、放射や熱伝導による冷却に匹敵することはなく、従って Greening による予測を支持しない。 鋼鉄には何の損傷も、歪みさえも見られなかった。(下の写真を見よ。) 融けたアルミニウムを砕いた石膏とコンクリート (湿ったものと乾いたもの) の上に垂らしたときにも、激しい反応は見られなかった。[Jones, 2006; http://www.scholarsfor911truth.org/ExptAlMelt.doc で入手可能] たとえ、ビル中心部の鋼鉄支柱が錆びていて、何らかの形で融けたアルミニウム に直接接触して曝されていたとしても、これらの実験は両WTCタワー内の液体 のアルミニウムがこれらの巨大な鋼鉄支柱を破壊し得たという見方 [Greening, 2006 を見よ] にはいかなる支持も与えない。

凝固したスラグからのデータはほとんど クロムを含まない一方で、かなりのフッ素と元素状態の硫黄、および高濃度の ニッケルと亜鉛を示しているので、融けた構造用鋼とは合致しない。 これらの結果は別の論文の主題となる予定である。 ユタ科学アカデミーとその後のセミナーで示された最近の成果についての簡潔な 議論はこちらで得られる: http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf および http://worldtradecentertruth.com/volume/200609/DrJonesTalksatISUPhysicsDepartment.pdf

我々はまた、アルミニウムを入れた鋼鉄鍋 が熱せられて赤次いで黄色に光を放つ間、注がれて出たとき落下するアルミニウムが 銀色がかった灰色を示しており、南タワーが崩壊する直前に流れ出ていた黄-白色 の融けた金属が、融けたアルミニウムではないという根拠を著しく 増したことにも注意した。 ((上のビデオクリップでの) 融けた金属の黄色は温度がおよそ1100℃である ことを意味し、ビルで黒煙を上げる炭化水素の火災としては高過ぎることを思い 起こそう。) 以下は強調するに値する点である:融けた鉄が (特有の高い放射率によって)、 南タワーが崩壊する直前に滴っていた融けた金属で観察されたように、(~1100℃ で) 黄-白色に見えるのに対して、アルミニウムは放射率が低く反射率が高いので、 昼光の条件で空気中を1-2メートル落下したあとの融けたアルミニウムは銀色がかった 灰色に見える ( http://www.supportthetruth.com/jones.php を見よ) 。 この融けた金属がおよそ150メートル (またはヤード) も落下した後もなお、 赤みを帯びたオレンジ色 (上の最後の写真) を保っていることも想起する。 これは落下する融けたアルミニウムの性質ではない。

錆びた鋼鉄の上に注がれる融けた アルミニウム:(アルミニウム-錆による激しい“テルミットのような〈thermitic〉反応” の予測とは違って) 銀色の流れになり、全く何の激しい反応も見られない。 錆びた鋼鉄をトーチで予熱しておいても結果は同じだった。
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2006年8月に提示されたファクトシート〈a fact sheet〉 の中で、NISTはこの流れる液体の物質について可能な説明を与えている:

“アルミ合金は (特定の合金によって) 摂氏475度と640度の間で融けることが 知られており、火災の周辺で予想される温度 (摂氏約1000度) をはるかに下回 るので、NISTは融けた物質の源が航空機からのアルミ合金だったと結論した。 アルミニウムは通常の火災の温度で発火するとは予想されず、タワーから 流れる物質が燃焼していたという目に見える兆候はない。

“純粋なアルミニウムは銀色に見えると予想されるだろう。 しかしこの融けた金属は、暖炉で燃える丸太に酷似したオレンジ色の輝き を示し得る、熱くて部分的に燃焼する大量の固体の有機物 (例えば、家具、 絨毯、間仕切りやコンピュータ) と混じった可能性が非常に高い。 見かけの色はまた、表面でのスラグの形成に影響されただろう。” http://wtc.nist.gov/pubs/factsheets/faqs_8_2006.htm

NISTは、部分的に燃える有機物質が混合した流れるアルミニウムが“オレンジ色 の輝きを示し得る”という仮説を提示する。 だがこれは本当だろうか? 著者は実験をして調べることにした。 我々のグループは酸素アセチレン・トーチを用いて鋼鉄鍋の中のアルミニウム を融かした。 そのときプラスチックの削りくずを加えると、熱い融けたアルミニウムの一番 上に浮かぶ間に黒煙と共に直ちに燃えた。 次に、材木の切り屑 (松、樫および圧縮繊維板の切り屑) を液体アルミニウム に加えた。 再び火と煙が出て、燃える間に再び炭化水素が上に浮かんだ。 アルミニウムを注ぎ出すと、我々3人は全員、オレンジ色でなく銀色に見える ことを観察した! 我々は写真と映像に撮ったので、これらの過程を記録した証拠を得ることになる。 もちろんいくつかの燃えさしは見られたが、このことが流れ落ちるアルミニウム の銀色の外観を変えることはなかった。

我々は同じアルミニウムを再び融かして実験 を繰り返すことにした。 今度は、融けた熱いアルミニウムに生木の切り屑を加えて、火がまだ燃えている 間にアルミニウム-木の混合物を注ぎ出した。 そして前回のように、木は液体アルミニウムの上に浮かんだ。 燃える木の燃えさしが見える間に、空気中を落ちるとき大部分の流れるアルミ ニウムがいつものように銀色であることを観察した。

これは、(NISTの説によって) 部分的に燃えた 有機物が“混じり”合うことによってアルミニウムが“オレンジ色に輝く”という ことがなぜないのかを理解する手掛かりである。 なぜならそれらは混じり合わないからである! 有機物とアルミニウムが混じらないのは油と水のようなものだということに同僚 は注意した。 炭化水素が最上部に浮かんでそこで燃え、燃えさしが光を放つというのはその 通りだが、ただその場所でだけである。 実際に実験をすれば、液体の熱いアルミニウムが落下するときに有機物が “オレンジ色の輝き”を与えることは明らかにない! 液体アルミニウムに加えた有機物を伴う我々の実験を映像はここで得られる: http://www.scholarsfor911truth.org/Experiments-to-test-NIST-orange-glow-hypothesis.html

崩壊直前のWTC 2から落下していた融けた金属 の映像で、落下する液体は一貫してオレンジ色に見え、小さい場所だけでの オレンジ色ではなく、かつ確実に銀色ではない。 これらすべての研究から、WTC 2から流れ出て落下する金属はアルミニウムでは ないと我々は結論する。 NISTの説のような有機物の“混じった”アルミニウムでさえない。 だが、もしNISTが、南タワーの崩壊直前に液体の物質が流れ出るときに観察 された“オレンジ色の光”を発するように、有機物を融けたアルミニウムに 混ぜる方法を告げてくれれば、我々は喜んでその指示通りにどんな実験でも 試みるつもりである。 我々は再び実験し (2006年10月3日) 、今回はカーペットの残存物とガラスを 木/紙の灰に加えて、その全部をアルミニウムの切り屑と破片に加え、深鍋の 中で融かされかき混ぜられた。 依然として、有機物 (または、そのほとんど) は最上部に浮かび、融けた材料 が外に注がれるときに銀-灰色に見えた。 注がれて落下する物質に何もオレンジ色の光は観察されなかった。

テルミット反応を起こすためにはジェット 燃料またはオフィス材料の燃焼によって達せられる温度を優に越える温度が必要 であり、そのことがTNT、RDXやPETNのような旧来の単分子の爆薬よりもテルミット 炸薬〈charges〉を使用する利点であることに注意することは重要である。 下はBYUで著者と同僚によって行われた実験の写真で、テルミットの試料が オレンジ色の熱さの温度 (約1700°F) にまで加熱されている。 この高温でもテルミット反応が発火する気配がないことが示された。 後に、テルミット反応は、テルミットに接触させたマグネシウムのストリップ を燃やすことによって誘発された。 電気式スーパーテルミット“マッチ”が使用され、無線信号を通じて離れた場所から 始動された可能性がある。
〈訳注:PETNは、名称:Pentaerythritol Tetranitrate (ペンタエリトリトールテトラニトラート) または Penthrite (ペンスリット) で、最強の爆薬の一つとある。(http://en.wikipedia.org/wiki/PETN など)〉

テルミットはブロパン点火器〈propane torch〉で加熱されても発火しない。
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"スーパーテルミット〈Superthermites〉" は、反応性を増すために、"ナノアルミニウム" (< 120ナノメートル) で知られる 極小粒子を使う。 爆発性のスーパーテルミットは、ナノアルミニウムの粉末をミクロン・ スケールの酸化鉄の粉塵のような金属酸化物の細かい粒子と混合することによって 作られる。

“ロスアラモスの爆発物科学技術〈the Explosive Science and Technology〉グループのプロジェクト・リーダー Steven Sonによると、研究者達は、ナノアルミニウムのような ナノ金属と酸化鉄のような金属酸化物を組み合わせたスーパーテルミット として知られる物資を加えることにより、兵器の威力を非常に増大させることが できる。 Sonは“(ナノ金属を用いる) 利点は出力エネルギーを取り出せる速さにある、”と言う。 スーパーテルミットの化学反応はより速く、従って多くのエネルギーを より急速に放出する . . . Sonは、3年以上ナノエネルギー論〈nanoenergetics〉に取り組んできて、科学者は エネルギー放出速度を変えるために異なる大きさの粒子でナノアルミニウムの 粉末を設計することができると言う。 このことは、水中での火工品〈explosive devices〉を含む、この物質の 多くの用途への使用を可能にする . . . しかし、研究者達はどのような軍事的応用がこの研究からもたらされ得るかを 論じることを許されていない。”(Gartner, January 2005)

これらのことや他の発見に基づき、焼夷性のテルミットと爆発性のスーパー テルミットが9/11に使用された可能性について、直ちに精力的に調査が 行われるべきである。


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上側の写真 (http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/1858491.stm) は瓦礫の中の熱い金属の輝きである可能性がある;その次の写真は明らかに そうである。 これには“赤熱した残骸〈Red Hot Debris〉”と記されており、LiRo News, Nov. 2001, http://www.liro.com/lironews.pdfで発表されている。 さらに、両タワーとWTC 7の下の融けた金属のプールの記録された目撃証言がある; 次を見よ:
http://georgewashington.blogspot.com/2005/12/why-was-there-molten-metal-under.html 。 グラウンドゼロでのこの金属についての目撃証言を示すビデオクリップがある:
http://plaguepuppy.net/public_html/video%20archive/red_hot_ground_zero_low_quality.wmv, http://video.google.com/videoplay?docid=-3060923273573302287 .

火災によるのであれ、故意の解体以外のいか なる理由であれ、ビルの倒壊で、瓦礫の中に融けた金属の大きなプールが現れた 例があるだろうか? 著者は、この質問を大勢の技術者や科学者に持ちかけてきたが、今までのとこ ろ一例も現れていない。 そこで奇妙なことに、マンハッタンの3つのビルが火災によって最終的に破壊 された言われており、すべてが、2001年9月11日の崩壊後の基礎部分〈basement〉 にこの融けた金属の大きなプールを見せている。 もし、例えば、地下で起きた火災〈underground fires〉が何らかの形で融けた 鋼鉄の大きなプールを生じさせ得たとすると興味深いだろうが、これまで数多く のビルで多くの大火災が起きてきたので、このような結果を示す歴史的な事例 が存在するはずである。 火災が、もしかすると、これら3つすべてのオレンジ色の熱さに融けた金属の プールを生じ得たと仮定して主張するだけでは十分ではない。

さらに、“廃虚の山の中では融けた鋼鉄 [または 他の金属] が流れて、彼女の足の下でいまだに落ち着きつつあった〈settling〉” という公表された報告がある。 いかにしてビル火災がこのような結果をもたらし得るのか? 今だかつてそんな事があっただろうか? 我々はそのような事例を知らない。 しかし、推測されるようなテルミット誘導体の反応なら、観察されたように、 融けて流れる鉄が生成されるだろう。

ビデオや写真から観察される融けた金属の (サーモン-黄色に対応する) 非常な高温は、火災が最終的に両WTCタワーとWTC 7 の崩壊をもたらしたという公式説の文脈では説明することが難しい。 白熱して融けた金属を最終生成物として生じるテルミット反応のような、ジェット 燃料またはオフィス材料の火災以外の高発熱反応が資料によって明確に示唆される。 加えて、HMXやRDXのような爆薬の使用も検討されるべきである。 “スーパーテルミット〈Superthermites〉”もまた爆発物であり、 入手可能な資料によって示唆される仮説を検討するいかなる徹底調査において も念頭に置くべきである。 NIST, FEMA, 9-11委員会による公式報告書は、特筆すべきことに、WTC 7と両タワー の基礎部分の区域〈basement areas〉で観察された大量の融けた金属についての 言及を除外している。 公式報告書が現場で見付かった融けた金属の問題を取り扱っていないという事実は、 否応なしにWTC崩壊に関する調査を継続する動機を与える。 著者は、st911.org も含めて、調査に加わったすべての人々に感謝する。

2. WTC 7の鋼材で観察された約1000℃という温度と硫化反応

WTCの崩壊に関する比較的数少ないこれまでの 査読済み論文の一つが、 “An Initial Microstructural Analysis of A36 Steel from WTC Building 7”である。 この短いが重要なレターは述べる:

この鋼鉄梁は元の正確な位置を確定できなかったが、 予期されぬ腐食が見つ かり、この鋼材の微細構造に変化が起こったという 調査結果に根拠を 与えた。 この梁の別の部位の検査は進行中である。
分析結果
急速な鋼材の劣化は、硫黄の存在による粒界の融解を伴う、酸化による 発熱の結果である。 酸化鉄と硫化鉄の共晶混合物の形成で、この鋼材中で液相の生じ得る温度が 低くなった。 このことは、手鍛造の工場での“鍛接〈blacksmith's weld〉”処理に似た 過程によって、この 鋼鉄梁の部分の温度が約1000℃に近付いたことを、 強く示唆する。 (Barnett, 2001)
いかにして、鋼鉄梁の中で この〜1000℃という温度に達するのか? 上に Eagarからの引用で示したように、650℃を越える温度に達することは、 WTCビル内で歴然としていた拡散火炎の類では困難である。 ましてや鋼鉄支柱では、鋼鉄構造の巨大なヒートシンク〈heat sink, 放熱板〉 によって熱が逃げてしまうのである。 従って、Barnett, Biederman, & Sissonによって推測されたような (空気 だけでなく) 鋼鉄の高温度は異常である。
〈訳注:ビルの主要な構成物質の中では鉄骨が最も熱伝導率が大きいのは確かだが、 火災の継続時間内に、熱がビルの火災現場以外の広範囲に行き渡るというほど ではない。 [4]

そこでこの論文に、かなり不可解な鋼鉄の硫化 反応の報告がある。 この硫黄の起源は何なのか? どの公式報告書にも確かな解答はない。

もちろん、硫黄の存在下で1000℃(やそれを 優に越える)温度を達成する直接的な方法はあり、それはサーメート〈thermate〉 (あるいはテルミットと同種の変形物〈a similar variation of thermite〉) を 使うことである。 サーメートは、軍用に開発された、硫黄を含む高度のテルミット類似体〈analog〉 である ( http://www.dodtechmatch.com/DOD/Patent/PatentDetail.aspx?type=description&id=6766744&HL=ON を見よ)。 サーメートはアルミニウム/鉄酸化物 (テルミット)を、硝酸バリウム (29%) および硫黄 (典型的には2%で、それ以上も可能)と組み合わせたものである。 サーメートの反応は急速に進行し、テルミットよりはるかに速く鋼鉄を侵し、 構造を破壊に至らせる。 こうして、もし、サーメートの使用が議論の上で許されれば、非常な高温と 鋼鉄の硫化反応という異常な観察 (Barnett, 2001) は説明が可能である。 (KMnO4のような) 他の酸化剤と (チタンやケイ素のような) 金属がテルミット類似体で一般に用いられることに注意されたい。

最後に、硫化反応は、FEMA報告書のAppendix C にあるように、WTC 7とWTCタワーの一つで見付かった構造用鋼材の試料で観察 された。 1種類以上のカッターチャージ〈cutter-charge〉、例えば HMX, RDXや、サーメート のある組み合わせが、9/11に関わっていた可能性は大いにある。 ビルの石膏は硫黄の一つの源にはなるが、共晶を形成するように構造用鋼材に 侵入し得たとは非常に考えにくい。 硫黄を含有したサーメートのようなテルミットのある変形物〈some variant〉が、 両WTCタワーとWTC 7の破壊に使われたという形跡は、十分に否応なく本格的な 調査を行う正当な理由になる。

3. WTC 7 のほぼ対称的な崩壊

火災はビルの中で不規則に散在していたにも かかわらず、(上記リンクで)読者が観察したように、WTC 7は速やかかつほぼ真下に 対称的に崩落した。  WTC 7は、持続する大きな火災が見えなかった (かなりの黒煙が見えていた) にもかかわらず、 両タワーの崩壊後、約7時間で崩壊した。 WTC 7内では、下図に示すように、24本の巨大な鋼鉄支柱〈steel support column〉 と巨大なトラス〈trusses〉が、57本の外周支柱〈perimeter columns〉と共に、 非対称に配置されていた。 (FEMA, 2002, chapter 5; NIST, 2005)

屋上側から見た、WTC 7の鋼鉄支柱の配置図。 丸印は、WTC 1の崩壊からの破片による損傷を受けた可能性がある支柱で、 WTC 1から350フィートは離れている (NIST, 2005)。 従って損傷は明らかに非対称で、かつ明らかにどの中心支柱も降り注ぐ破片 によって切断されなかった。 WTC 7は航空機の衝突を受けていない。
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ほぼ対称的な崩落は、観察されるように、 多くの支柱を同時に“引き込む〈pulling〉”ことを必要とする (下記を見よ、 特に Bazant & Zhou 論文の議論) 。 非対称な崩壊の方がはるかに起こりやすいので、“公式”説にあるような不規則な 火災によって完全かつほぼ対称的な崩壊が起こる可能性は小さい。 もし、1本あるいは数本の支柱が破損したら、ビルの大部分は建ったまま、一部 が砕けると予想されるだろう。 例えば、WTC 5の主要部分は、9/11に衝撃による非常に深刻な損傷と激しい火災 に見舞われたにも関わらず建っていた。

ランダムな要因で起こるときの高いビルの非対称的な崩壊。 〈訳注:左または上の写真は、 http://911research.wtc7.net/wtc/analysis/compare/collapses.html に載っている、1999年台湾中部でのM7.6の地震で倒壊したビル6例の中の1つ。〉 L'Ambiance Plazaの崩壊 (右〈または下〉) は、ランダムに進行する崩壊で 予期されるように、押し潰された〈pancaked〉コンクリートの床板が概ね原型を 保ち、最低限の細かい塵しか伴わずに積み重なった結果をはっきり見せるようす を示す。 〈訳注:これはビルの全崩壊の例として挙げられることがある、 1987年コネチカット州で建設中だった16階建ビルの崩壊で、次に説明がある: http://911research.wtc7.net/wtc/analysis/compare/lambiance.html 対照的に、ツインタワーとWTC 7のコンクリートの床は、爆薬を使用する制御 解体では一般的なように、粉末にまで粉砕された。

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それに対して、カッターチャージ 〈cutter-charge〉/爆薬を用いた制御解体の主な目的は、仕掛けた爆薬で ビルを完全にかつ真下に対称的に崩壊させることである。 読者は、事前に入念に設置された爆薬によって対称的に完全に崩壊させた例 として、 http://www.implosionworld.com/cinema.htm にある例を見直したいだろう。 (Philipsビル、Southwarkタワー、Schuylkill Fallsタワー崩壊のビデオは 特に有益である)

WTC 7の崩壊について、FEMA報告書は結論で、この ような議論に支持を与えている:

WTC 7の火災の詳細や、それがいかにしてビルを崩壊 [“公式説”] させたのか は、現時点で不明である。 施設内のディーゼル燃料の総量には潜在的に膨大なエネルギーがあったが、 最良の説[火災/破片による損傷が原因の崩壊]でも、低い発生確率で しかない。 この問題を解決するためには、さらなる研究・調査・分析が必要である。 (FEMA, 2002, chapter 5; 強調を追加)
これが正に重要な点である:すべての政府報告書 (FEMA, NIST, 9-11委員会の報告書) では無視されている制御解体説の真面目な検討も含めて、さらなる調査・分析 が必要である。 9-11委員会報告書では、2001-9-11のWTC 7の崩壊については言及さえしていない。 (Commission, 2004) これは、9-11に本当は何が起こったのかという問題に極めて関連性のあるデータ を除外するということであり、特筆すべきである。

4. かつて火災によって全崩壊した超高層ビルはない

New York Times 紙の、“技術者たちが WTC 7の崩壊に困惑;鋼鉄部材が部分的に蒸発した”と題した記事が、関連する情報を与える。

専門家たちは、この [WTC 7] ような近代的で鋼鉄で補強 された高層建築物が抑えられない火災のせいで崩壊した例はないと言う。 (Glanz, 2001; 強調を追加)
消防技術専門家 Norman Gloverは認める:
ほとんどすべての大きなビルが、その耐用年数内に大火災の地区 になるものである。 大きな高層ビルがかつて火災によって崩壊したことはなかった...

WTC [自身] も1975年にそのような火災の地区になった; しかし、ビルは軽微な損傷を受けながらも残り、修理されて業務に復帰した。” (Glover, 2002)
その通り、鋼鉄梁の高層ビルが火災によって完全に崩壊したことは以前に (後にも) ないのだ! しかし、鉄骨の高いビルが完全かつほぼ対称的に崩壊したことは以前から多数 ある。 すべては、“内部爆破取壊し〈implosion〉”あるいは制御解体と呼ばれる手法 で、事前に仕掛けられた爆薬によってなされたものである。 そうすると、マンハッタン中心街で、3つの魔天楼が、2001年9月11日という 同じ日に完全に崩壊するという出来事が、推定されるように爆薬を使用せず に起こったとは驚きである。
技術者達は、正確には何が起こり、全国の他の同様のビルについても 懸念すべきかどうかを解明しようと努めてきた ... 現場の他のビルの大部分は、火災を含むあらゆる損傷を受けたにも関わらず、 立っていた ... [Jonathan] Barnett博士は、‘火災と構造上の損傷では ... 残骸の山の 中の鋼鉄部材が部分的に蒸発したように見えることを説明しないだろう’ と述べた。(Glanz, 2001; 強調を追加)
“部分的に蒸発した”鋼材が観察されたことは、とりわけ公式説を動揺させる。 なぜなら、紙やオフィス材料やディーゼル燃料の燃焼でさえも、鋼鉄を蒸発させる のに必要な温度 ~5180°F (~2860℃) にはるかに及ばないからである。 (WTC 7はジェット機の衝突を受けておらず、ジェット燃料はビルの火災に関与 していないことを思い起こそう。) しかし、テルミット変形物〈-variants〉、RDXや他の 通常用いられる焼夷性物質や爆薬 (すなわちカッターチャージ〈cutter-charges〉 なら、直ちに鋼材を薄切りにして、制御解体で支柱を切断することが可能で、必要 な温度に達することもできる。 この謎は追究される必要があるが、“公式の”9-11委員会やNISTの報告書では言及 されていない。

5. WTC 7崩壊時の噴出の〈Plume-〉タイミング

WTC 7の上層階で、ちょうどビルが崩壊し 始めるときに、煙と破片の水平な吹き出しまたは噴出が、規則的な順番で見られる。 (読者は、拡大映像のビデオクリップを見直したいかも知れない。) ビデオから観察されるように、確かに上層階同士は互いに相対的には動いていない。 その上、吹き出しの時間間隔が 0.2秒未満なので、床の崩落による空気の排出 (Chertoff, 2005を見よ) ではあり得ない。 自由落下で床が次の階の床に到達する時間は0.2秒よりかなり長い: 自由落下の方程式 y = (1/2)gt2によると、崩壊し始めの落下時間に近い 0.6秒少々となる。

しかし、このように“小さな噴出〈squibs〉” がビルの側面を上に進行していくことは、事前に仕掛けられた爆薬が用いられる 場合には、次のサイトで見られるように一般的である http://www.implosionworld.com/cinema.htm 。 〈訳注:一般的には“squib”の訳は「(小)花火」や「爆竹」。〉 このサイトで、爆発的な噴出〈explosive squibs〉の速い時間間隔もまた一般的 であることが分かる。 (このサイトの、内部爆破取壊し〈implosion〉のビデオをいくつか見ることは 有益である。) このようにWTC 7崩壊の最中に、小さな噴出〈squibs〉がビルの側面を速く連続して 上がって行くのが観察されたということは、事前に仕掛けられた爆薬が使用された 別の重要な証拠を与える。 観察された煙の吹き出しが、割れる窓か、爆発性の炸薬〈explosive charges〉か のいずれの証拠を与えるかを決定するために、政府 (特にNIST)が、 2001.9.11のWTC 7の火災・損傷・崩壊の詳細を示す、すべてのビデオ映像や 写真の資料を放出すれば、これらの噴出流のデータを極めて詳細に分析できる だろう。 爆発の水平の噴出流や音については、両WTCタワーの崩壊の入手可能な映像 によって、さらにはっきり断言できる (下の項目7と8を見よ)。

この高度に安全なビルに関しては、 “ニューヨークの秘密CIAサイトが9月11日に破壊された”と題した NY Times紙の記事が、謎の興味深い手がかりを与える:

C.I.A.の秘密ニューヨーク局は47階建てのWTC 7の中にあった ... 現場の機関職員は全員、安全に避難した ... 諜報機関職員はビルから退去する直前、オフィスの窓からツインタワーが燃 えるのを眺めることができた。 (Risen, 2001)
〈訳注:ここは、CIA職員がWTC 7から退去したのは、 崩壊するはるか以前の、まだWTCツインタワーが立って燃えていて、普通の 人なら誰もこれらが崩壊するなど夢想だにしていなかった時点だということ を指摘したいのだろう。 WTC 7の火災の状況について、FEMA報告書では限られた情報しかないとしつつ、 発生はWTC 1崩壊の破片を受けたことによるらしいとされている (FEMA 2002, 5-20) 。〉

6. 北タワーアンテナの早い落下

公式のFEMA 9-11報告書は、北タワーの崩壊について 著しい異常があったことを認めている:

様々な角度から崩壊を捉えたビデオテープ録画を調べると、外壁で動きが 明らかになる少し前に、屋上の通信タワーが下方と横に動き始めたことが わかる。 これは 崩壊が、中心コア区域での1箇所かそれ以上の破壊から始まった ことを示唆する。 (FEMA, 2002, chapter 2; 強調を追加)
崩壊開始時にアンテナ (最上部)を見せる北タワー 。
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アンテナが最初に落ち始めたことは、北タワーの崩壊ビデオで確認できる。 (http://911research.wtc7.net/wtc/evidence/videos/wtc1_close_frames.html; およびhttp://home.comcast.net/~skydrifter/collapse.htmも見よ。) NY Timesの記事もこの振舞に注目している:

ビルは1時間半以上も立っていた。  北タワー崩壊の映像は、TVアンテナがビルの他の部分よりも、ほんの少し前に 落ち始めたことを示している。 これは 何らかの理由でビルの鋼鉄中心部coreが 最初に崩れたことを示唆する ... (Glanz and Lipton, 2002; 強調を追加)
だが、どうやって? もしカッター・チャージ〈cutter charges〉でなければ、何がアンテナを支えて いた47本の巨大な鋼鉄の中心支柱を、ほぼ同時に明らかに崩壊させたのか?

この異常な早いアンテナの落下は、FEMAの報告書 (FEMA, 2002) と New York Times紙 (Glanz and Lipton, 2002)によって 提起され、未だに公式報告書で解決されていない (FEMA, 2002; 委員会, 2004; NIST, 2005)。 NIST報告書は言及して:

... WTC 1の崩壊を真北から撮った写真と映像の記録によると、アンテナは 屋根に沈み込んでいるように見える {McAllister 2002}。 東側と西側の地点からの記録を見ると、ビルが崩壊するとき、衝突箇所より 上の部分が南側へ傾いたことは明らかである。 (NIST, 2005)
しかし、このNIST報告書には、北から見えたアンテナの沈み込みをビル上部の 傾きで十分説明できること、あるいは、ビル上部の傾きがアンテナの見かけの 沈み込みの前に起きたことを示す 定量的な分析は見当たらない。 しかも、FEMAの調査員達は、“様々な角度から崩壊を捉えたビデオテープ録画” を調べてもなお、“崩壊が、中心コア区域での1箇所かそれ以上の破壊 とともに始まった (FEMA, 2002) という理解に至ったというのである。 定量的な分析がなされ、この問題が解決されることを示す必要がある。

Gordon RossはWTC1の崩壊についての学術論文を書き、 運動量の保存とエネルギーの保存を注意深く考察した: http://www.journalof911studies.com/ . たとえタワーが火災と損傷によって崩壊し始めても、完全な 崩壊までは 続かないであろうということを示す。 シカゴの McCormick Placeビルの崩壊は、鉄骨構造ビルの唯一の火災による部分的な 崩壊の例であることに注意されたい。 屋根は崩壊したが、1階建てビルの壁は立ったまま残ったので、2001年9月11日の3つのWTC 超高層ビル完全な 崩壊と比較できないことは明らかである。
〈訳注:この崩壊例は http://911research.wtc7.net/wtc/analysis/compare/mccormick.html で説明されている。〉

7. 閃光と大爆発音の証言

複数の 速く連続した大きな爆発音が、 WTCタワー内と付近で多数によって聞かれて報告され、これは爆薬による解体 と矛盾しない。 消防士ほかの人々が、上の航空機が突入した場所近くの階のみならず、WTC 2 が崩壊する直前の、航空機がタワーに衝突した場所のはるか下の階で、閃光と 爆発音があったと話す (Dwyer, 2005)。 例えば、南タワーが崩壊し始めたとき、Foxニュースのアンカーは伝えて:

ビルの土台〈the base〉で爆発がありました ... 下の方から白い煙が... ビルの土台で何か起こりました! そして別の爆発です。” (De Grand Pre, 2002; 強調を追加)
消防士のEdward Cachiaが、独立に伝えて:
[我々は]内部の爆発〈爆ごう〉〈detonation〉、爆薬 〈explosives〉のようなものがあったと思いました。 なぜなら、連続して、ドカーン〈boom〉、ドカーン、ドカーン、 ドカーンと来て、それからタワーが崩落したからです ... それは、飛行機が衝突した階でなく、下の階で実際に起こりました。 (Dwyer, 2005; 強調を追加)
〈訳注:explosion (爆発) の代わりに、detonation (爆ごう:火炎の伝搬速度が超音速) や、他の語句が使われているところでは和英 併記した。以降も同様。〉
そして、消防委員補佐〈Assistant Fire Commissioner〉のStephen Gregoryが、洞察を加えて:
私が、貿易センタービルが崩壊する前、第2ビルが崩壊する前に、 その方向を見たとき、... 下の部分で閃光を見ました。 Evangelista警部補と話していて、このことを決して口にしませんでしたが、 彼の方から私に、ビルの前の下の部分の閃光を見たかを尋ねてきました。 私は、その時、それが何か分からないと思ったので、彼に同意しました。 つまり、ビルが崩壊して何かが爆発した結果、起こったことかも知れなかっ たということですが、閃光〈a flash〉、閃光、閃光と見えてから、ビルが崩壊 したように見えました。

Q.それはビルの下の方でしたか、それとも火災のあった上の方でしたか?
A.いいえ、ビルの下の方でした。 ご存じのように、ビルを解体する〈demolish〉ときのようでした、ビルを爆破 する〈blow up〉ときのように、崩落するとき、でしょうか? それが、私が見たと思ったことです。 そして、私はその話題を口にしませんでしたが、彼の方から尋ねてきました。 彼は、自分がクレージーかどうか分からないが、私がすぐ隣に立っていたから ただ訊きたかったのだ、と言いました ... 彼は、何か閃光を見たか?と言いました。 私は、見たけれども自分だけだと思った、と答えました。 彼は、違う、自分も見た、と言いました ... つまり、私はそれを、ビルが崩落して周りに物を押し出したと見なしますし、 電気的な爆発か何かかも知れなかったということです。 (Dwyer, 2005, Assistant Commissioner Stephen Gregory FDNY WCT2 File No. 91 10008; 強調を追加)

このような爆発を生じさせるようなジェット 燃料が、特に下側の階で、しかも航空機がビルに衝突したずっと後に存在していた ということは、非常に考えにくい。 NISTの主要調査員 Shyam Sunder博士は、“ジェット燃料はおそらく10分以内に 燃え尽きた”と述べている。(Field, 2005) “電気的な爆発”では、規準に従って建設されたあらゆるビルの中でも、鉄骨 の超高層ビルを倒すには明らかに不十分であろう。 それに対して、事前に仕掛けられた爆薬は、観察されたビルの完全な崩壊 に先立つ爆発〈detonation〉について、もっともらしく単純な説明を与える。 従って、爆薬が使用されたいう“何の証拠も”見つけられ“ない”とは言えない。 http://www.journalof911studies.com/ の Graeme MacQueenによる“118人の証人:ツインタワーでの爆発についての消防士 の証言〈118 Witnesses: The Firefighters’ Testimony to Explosions in the Twin Towers〉”が、かなり詳細に目撃証言を伝える。 別の (より短い) 要約はここにある:http://911proof.com/11.html

8. 両タワーからの鋼鉄部材の飛び出しや破片の噴出

両WTCタワーの崩壊ではっきりと観測された ように、鋼鉄部材が水平方向に何百フィートも飛び出したことや、コンクリート が小麦粉状粉末にまで粉砕されたことは、爆薬が使用されたことのさらなる証拠 となる。 次のサイトでよく説明されている。 http://911research.wtc7.net/talks/towers/index.html (Griffin, 2004, chapter 2 も見よ) 観察された噴出流〈plumes〉あるいは“小さな噴出〈squibs〉”は、粉砕場所の はるかに下にあり、特に注目に値する。 これらは、かなり、 http://www.implosionworld.com/cinema.htm で観察される噴出のように見える (例えば、Southwark Towers の制御解体 〈the controlled demolition〉)。

上から下へ崩壊する北タワー。粉砕場所のはるか下の、不可解な水平方向の噴出に注目されたい。
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WTC 7とは違って、ツインタワーは、下側から進行するというより、 “上から下へ”爆破されているように見える。 これは制御解体として異例ではあるが、爆薬を爆発させる〈detonated〉順番 によって可能であることは明らかである。 つまり、航空機が突入した部分の近くで初期の爆発が起こるように、爆薬が タワーの上層階に仕掛けられ、無線信号を通して爆発したのかも知れない。 この説は、すべての入手可能な資料を用いた独立した調査において、必ず真剣 に検討されるべきである。

9. 速い崩壊と運動量・エネルギーの保存

NISTのチームは、公正にも自らの報告書が、 “実際にはタワーが崩壊開始の条件に達して〈...〉後の構造上の振舞を含んでいない” (NIST, 2005, p. 80, fn. 12; 強調を追加) ことを認めている。 大した〈Quite a〉 告白である。 なぜなら、爆破解体〈explosive demolition〉を示す多くの外部の証拠は、定評 ある制御解体の場合に見られるように、崩壊が始まった あとに典型的に 現れるからである。(Harris, 2000) NISTの報告書は、公式“崩壊前仮説”と呼び得るだろう。

両タワーとWTC 7の速やかな崩落は何人かの技 術者/科学者らによって解析されてきた (http://911research.wtc7.net/wtc/analysis/proofs/speed.html; Griffin, 2004, chapter 2)。 WTC 7の屋上は、(学生達と著者が一様な落下を始める南西の角を観察 していて) (6.5 ± 0.2) 秒で地面に落下する。 一方、屋上から (真空中を) 落下した物体は 6.0秒で地面にぶつかるだろう。 これは t = (2H/g)1/2 から導かれる。 同様に、両タワーは極めて速やかに地面に崩落しており、自由落下の目安とな る飛び出た破片とほぼ同じ速さで、上部が落ちている (http://911research.wtc7.net/wtc/analysis/proofs/speed.html; Griffin, 2004, chapter 2)。 基本的な物理法則の一つである運動量保存則から予期されなければならない遅 れはどこへ行ったのか? つまり、落下する上の階が下の階と無傷の支柱にぶつかるとき、衝突を受ける 質量によって落下が著しく妨げられなければならない。 中心の支柱が立ったままの場合は実質的に抵抗となる質量は小さくなるだろうが、 どういうわけか巨大な支柱が、落下する床板〈floor pans〉とともに破損/分解 したので、これは当てはまらない。 WTC超高層ビルの崩壊をさらに解析する、Frank Legge博士、Kenneth Kuttler教授、 Gordon Ross および Kevin Ryan による査読済み論文が薦められ、ここにある: http://www.journalof911studies.com/

いかにして、崩落するビルの中で、上側の階が 速く落下し、なおかつ運動量とエネルギーを保存するのか? この矛盾は、エネルギーと運動量の保存や落下時間が分析されていない FEMA, NIST, 9-11 委員会の報告では無視されている。 Gordon Rossは、エネルギーと運動量の保存を考慮に入れると、重力を原動力 とする崩壊は停止させられることになり、タワーの部分的な 崩壊だけが起こるだろうと論じる ( http://www.journalof911studies.com/, Gordon Ross を見よ)。 この逆説は爆破解体説によって容易に解決される。 それによって、爆薬は鋼鉄の支柱を含む下側の階の物質を速やかに取り 除き、ほぼ自由落下速度での崩落を可能にする (Harris, 2000)。

さらに、これらの爆薬は、崩壊が進むに つれて崩落する両タワーが細かい塵に変化することも直ちに説明する。 爆破以外の原因で進行する崩落(“公式説”)から予期されるような、コンクリー トを粉砕しながら積み重なるというより、タワーの大部分の物質 (コンクリー ト、カーペットなど)が小麦粉状の粉末に、ビルが崩落している 最中に 変化することがわかる。 両タワーの崩壊はランダムな崩壊の典型ではなく、サーメイト〈thermate〉 -焼夷性物質の使用を伴った、一連の“衝撃と恐怖〈shock-and-awe〉” という爆発の可能性がかなりある。 少なくとも証拠は強くこの方向を指し示している。 この説はさらに深く検討されるべきである。

物理学の基本法則が犯されないよう維持したい と望む人なら、より詳しく調べてみたいだろう。 9-11のWTC南タワーの崩壊を考察しよう:
http://www.911research.com/wtc/evidence/videos/docs/south_tower_collapse.mpeg

南タワーの上部 ~30階分の転倒。 このブロックとその角運動量に何が起こるのか?
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上部のおよそ30階分が一つのブロックとして、南側と東側に回転し始めるのが 観察される。 真下に崩落するのではなく転倒し始める。 このブロックに働く重力によるトルクは角運動量と同様に莫大である。 しかしそこで、今だに頭を悩ませているのだが、このブロックの大部分が 空中で粉末状になってしまったのである! いかにして、爆薬なしに、この奇妙な振舞を理解できるのだろうか? 注目すべき、驚くべきことであり、米国政府支援の報告ではこの現象が分析さ れていないので、綿密な調査を要する。 しかし、もちろん、NISTの9-11最終報告書は、“実際にはタワーが崩壊開始の条件 に達して〈...〉後の構造上の振舞を含んでいない。” (NIST, 2005, p. 80, fn. 12; 強調を追加)

本当に、もし物事の真実を追究するなら、両 タワーの実際の崩壊の最中に観察される情報に対して、NISTのチームが認めたような 無視をしてはならない。 しかし、なぜ彼らは、高度に関連性のある情報を無視するという、こんな非科学的 な手続きに従ったのだろうか。 この出来事〈business〉には、“オープンかつ徹底的な”調査だと思われていたこと に対して政治的な制約が加えられたという臭いがする。(Mooney, 2005 を見よ)

そこで人々とともに、著者はオープンでかつ 徹底的な調査を要求する。 国際社会がこの難問に立ち上がることを望む。 米国政府の支援を受けた研究では無視されているので、ここで概要を示した代替説を 検討するための場〈The field〉は広く開かれている。

10. 制御解体 “内部爆破取壊し〈Implosions〉”は技術を要する

WTC 7両タワーに、ほぼ 対称的 で真下への完全な 崩壊が起こったことは、不規則な火災に損傷が 加わって、すべての崩壊を引き起こしたとする“公式の”説に対してとりわけ 動揺を与えるものである。 高度のカッティング・チャージ〈cutting charges〉を使うとしても、このような 結果を得るためには、相当な事前計画と専門技術が必要である。 この分野の権威である Tom Harris が説明したように:

ビルを破壊する上での主な難関は、その崩落の仕方を制御 することである。 理想的には、爆破作業チームは、ビルを片側に駐車場ほかの空き地 内に 転倒させることができるだろう。 このタイプの爆破作業は最も実行が容易である。 ビルをひっくり返すことは、いくぶん木を切り倒すことに似ている。 北にビルを倒すためには、爆破要員たちは、最初にビルの北側で火薬を爆発 させる〈detonate explosives〉 ...

しかし、しばしばビルは保存しなければならない建造物に囲まれている。 この場合には、爆破要員は、 真の内部爆破取壊し〈implosion〉、つまり ビルがその土地占有面積(ビルの基礎部分の占める総面積) 内に真っ直ぐ 崩落するように解体すること〈demolishing〉に進む。 この離れ技は、世界で一握りの解体業者〈demolition companies〉 にしか企てられないような技術を要する。 爆破要員はそれぞれの計画によって若干異なる方法をとる ... [一つのよい] 選択肢は、 ビルの側面が内側に落下するように、ビル中心部の支柱を その他の支柱の前に爆破する〈detonate〉ことである ... 一般的に言って、爆破要員は 主要な支柱を、初めに下側の複数階で、 次いで数階上まで、という具合に爆破する〈explode〉... [注意: そのとき上側の階は突き押し具〈a tamper〉 のように落下し、結果 として“進行性の崩壊”に至る。これは制御解体で一般的である。] (Harris, 2000; 強調を追加)

WTC 7の崩壊 (上のビデオクリップ)を注意深く見ると、先ずビルの中央 付近に下向きに“よじれ〈kink〉”が現れており、支柱による“引っ張り〈pulling〉” を示している。 次いで、ビルが“真下の占有面積内に崩落する” (harris, 2000)ように、側面 が内側に引き込まれる。 WTC 7の崩壊が始まるときに上層階に見える破片の噴出は、上で概要を述べた ように“数階上まで”の支柱を爆破で切断したとして辻褄が合う。 FEMAは、WTC 7の崩壊がその占有面積内によく収まっていると認めている:
WTC 7の崩壊では、前面が引き落とされたとき、小さい破片 の領域が生じ、これは内部の破壊と内部爆発〈implosion〉を示唆している ... 破片の平均的な広がりの範囲はおよそ70フィートである。 (FEMA, 2002, chapter 5)
〈訳注:このFEMA報告書は、意図的ではない崩壊が前提なので、ここと次の “implosion” を「内部爆発」とした。〉
これが、見事に遂行されたWTC 7の内部爆発〈implosion〉であることには 確かに同意する。しかし:
この離れ技は、世界で一握りの解体業者にしか企てられない ような技術を要する。 (Harris, 2000; 強調を追加)
よく考えてみよ: なぜテロリスト達は、“転倒”崩壊ならはるかに少ない労力で、はるかに大きい 損害をマンハッタン中心街に与えたはずなのに、WTC 7や両タワーの真下への 崩落を企てたのか? どこで彼らは必要な技術を身に付け、ともかくも対称的な内部爆破取壊し 〈implosion〉のためにビルに出入りしたのか? これらの疑問はいっそうの調査の必要性を提起する。

爆破解体専門家で Controlled Demolition社 社長の Mark Loizeauxは、徹底的な調査をする場合に、問う〈question〉べき人物の 一人であろう。 彼はインタビューで、WTCビルの倒壊させる方法について述べた: “もし私がWTCビルを崩落させるなら、ビルの重量が崩壊の助けになるように、 基礎部分〈basement〉に爆薬を仕掛ける。 (Bollyn, 2002; 強調を追加)

全くその通り。“基礎部分の爆薬”は、ビル の下部での崩落前の爆発 (上記の項目 7)という目撃報告と合致する。 同時に、これは支柱を効果的に切断する方法で、通信塔 (WTC タワー1)の明らか な初めの落下や、WTC 7の崩壊が始まったときの中程の“よじれ〈kink〉”とも 合致する。 そして、Controlled Demolition社社長として、Loizeaux氏は、“世界で一握りの ”対称的な制御解体を “企てられる解体業者” (Harris, 2000) を知っている だろう。 彼の会社は確かにその中の一つであり、ビルの崩壊を受けて、速やかな清掃業務 を委託されたのだ。

要約すると、爆薬がWTCタワーの取り壊し 作業を完了する多少前に巨大な鋼鉄の支えを弱らせるために、テルミットが使用 されたという考え方を支持する重要な証言を我々は見出した。 次に、必要な爆薬の量を、知られた制御解体:Landmark Towerの爆破解体と比較 することによって見積もることができる。

Landmark Tower [高さ380フィート、30階建て] を破壊するのに使用された 爆破炸薬〈explosive charges〉”はたった364ポンド [165キログラム] であり、60パーセントのニトログリセリンを主成分とする1-1/4インチ棒状のゲル 198ポンドと、166ポンドのRDX (C-4誘導体) とから成る” http://www.acppubs.com/article/CA6325450.html

110階建ての両WTCタワーに当てはめると、各タワーあたりおよそ 1300ポンド [590 kg] の爆薬で足りるだろう。 WTC 7の規模に当てはめると、7570ポンド [260 kg] が必要となるだろう。 上で参照したビデオは、WTC 7が従来の制御解体の方法でトップダウンに〈top-down〉 〈訳注:ここは“bottom-up”の方が適切と考えられる〉落下していることを示す。 他方、両タワーは明らかに上端から下方へ解体されており、異例ではあるが爆薬 の使用で確実に可能である。 実際にはこれらのような非常に高いタワーでは、周囲の建物の上に横倒しになる ことを避けるため、トップダウンの解体が最善のやり方に見える。

小チームの工作員によって事前に設置される場合、RDXまたはHMX またはスーパーテルミット〈superthermite〉のような爆薬は、これらの高い ビルが周囲の建物にほとんど損傷を与えることなく完全に崩壊するように急所 の支柱を切断するのに十分であろう。 ここで無線で開始する炸薬〈the charges〉の起爆が関わり、おそらく スーパーテルミット・マッチ〈superthermite matches〉が用いられただろう。 ( http://www.journalof911studies.com/JonesAnswersQuestionsWorldTradeCenter.pdf を見よ。) コンピュータ制御の無線信号を用いれば、(航空機がともかく崩壊を開始した ように見せるために) 航空機がタワーに突入した地点の付近で、爆破解体 〈the explosive demolition〉を開始することはたやすいことだろう。 この筋書きでは、航空機が突入する位置が前もって正確には分からないので、 リニア・カッターチャージ〈linear cutter-charges〉がビル内の多数の地点、 大部分は重要な中心支柱、に設置されたであろう。

〈訳注:“linear cutter charge”の訳語 は線上に爆発の高温・高圧をかける切断用炸薬のことだろうが、通用する日本語 がわからないのでカタカナ表記にした。 以前の版にあった "linear-shaped charge"は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の略語集 ( http://www.jaxa.jp/jda/library/abbr/abbr-l_j.html#ls) や (株) カコーの技術紹介ページ (http://www.kacoh.co.jp/page_folder/technique_v_cord.html) で「V型成形爆破線」と訳されている。 "shaped charge" は「成形炸薬」、「指向性爆薬」。 実物については下の写真の説明にあるサイトのほか、上のメーカのサイトや http://en.wikipedia.org/wiki/Shaped_charge が参考になるだろう。〉


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上:2人がビルの制御解体のために従来型のカッターチャージ 〈cutter charge〉を鋼鉄支柱に据え付ける。 爆破カッターチャージ〈the explosive cutter charge〉の小さい幅/寸法に 注意。 歴史チャンネル〈History Channel〉:“破壊の宴〈建築物破壊用鉄球?〉- 現代の驚異〈Wrecking ball - Modern marvels〉”から、 Robert Mooreおよび http://piratenews.org/911con.htmlによる。 比較のため、下の、2001年9月11日後のグラウンドゼロで見られた斜めに切断 されたいくつかの支柱を観察されたい。 (特に、左の写真の支柱の背面の起伏のある切断部と、支柱の外側内側の両方に付着 している以前に融けた金属に注目。 これは酸素アセチレン・トーチを用いた切断ではなく、この鋼鉄支柱 を切り開く際に高発熱の化学反応を伴ったことを示唆している。)

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もし読者が WTC 7の速やかで対称的な崩壊を まだ自分で見ていないなら、今見てはどうか? 初めの中程の“よじれ〈kink〉”または落ち込み、ビル側面を上に向かって順番 に吹き出して行く噴出〈plumes〉に注意し、対称的で真下への崩落に注目され たい。 さらに、崩壊は速くて完全 であり、ビルはその土地専有面積上にかなり きちんと崩れている。 これらの特徴はすべて制御解体では普通のことである。 次のサイトを自身で確かめられたい: http://911research.wtc7.net/talks/wtc/videos.html 。 次のサイトが本格的な科学的観点から多くのより詳細な情報を提示している: http://wtc7.net/

11. 鋼鉄 支柱の温度800℃が必要である:Bazant と Zhouの議論の難点

ある機械工学の教授が著者に、Zedenek P. Bazant & Yong Zhouの論文をレビューするよう提案した。引用すると:

110階建てのWTCタワーは、 大型旅客機の 水平方向の衝突による力に、全体として耐えるように設計されていた。 では、なぜ完全な崩壊が起きたのか? (Bazant and Zhou, 2002, p. 2)

正しい、ジェット機の衝突は崩壊をもたらさなかったということであり、 我々はそのことで同意できる。 MITのThomas Eagarも一致して、“最初の衝突で失われた柱の数は大きくなく、 荷重は、この非常に冗長な構造で残った支柱に移った” (Eagar and Musso, 2001)

Bazant & Zhouに従って続けると:

ビル内に流れた航空燃料による大火災は、柱の鋼材を、明らかに 800℃を越える温度に曝し続けた ... (Bazant and Zhou, 2002, p. 2)
しかしここで、“初めのジェット燃料の火災自体はせいぜい 数分間しか持たず”、オフィス材料の火災はその場所で約20分以内に燃え尽きる (NIST, 2005; p. 179; 強調を追加)、という最近の報告に注目する。 確かに、ジェット燃料の燃焼では鋼材を800℃を越える温度に保つのに十分 ではない。 しかし続けよう:
危機にある階の半分以上の支柱が一たび ... 座屈を起こすと (ステージ 3)、その階の上側の構造の重量がもはや支えられなくなって、 上側部分は下側部分の上に落下し始める ... (Bazant and Zhou, 2002, p. 2)
Bazant & Zhouは、観察されたような完全かつほぼ対称的な崩壊を突如 引き起こすように、いかにして同時に“危機にある階の半分以上の柱が座屈を 起こす [し得る]”のかということを説明しない。 それぞれのタワーには47本の巨大な鋼鉄製の中心支柱があり、WTC 7には24本の 同様の支柱があったのだ。(NIST 2005; NISTb, 2005)

両WTCタワーは、47本の中心鋼鉄支柱と240本の外周鋼鉄支柱との、合計287本 の鋼鉄支柱で堅固に建設された。 多くの人が、不規則に起こった火災/損傷で完全にかつ真下に崩落したこと (公式説) に疑いを抱き、これらのビルの完全な崩壊を引き起こすために爆薬 が使用されたのではないかと疑っている。
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鉄骨:巨大なコア (左側)は莫大なヒートシンクとなる。 作業員が連結された中心支柱に堅固に接続された床板〈floor pan〉の上に立っ ていることに注意。 明らかに、両タワーは“中空のチューブ”ではなかった。
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彼らは、いかにして鋼鉄支柱がオフィス材料の燃焼によってほぼ同時に 800℃を越える温度に達したのかを説明しない。 NISTは、一つの区域のオフィス材料はおよそ15-20分間燃えて、燃え尽きる (NIST, 2005, pp. 117, 179) と記している。 構造が巨大なヒートシンクになることを考慮すると、鋼鉄支柱を、Bazant & Zhouのモデルで要求されるような800℃を越える温度に上げるために、この時間 は明らかに十分ではない。 そして、このありそうもないメカニズムによって、同じ日に3つのビルを完全 に崩壊させるとは信じ難い。 さらに、両タワーに関するNISTの最終報告書は認めて:

16の外周支柱のパネル〈panels〉上で調査された170箇所以上の 領域のうち、3つの支柱のみに、鋼材が250℃を越える温度に達した形跡があった ... 2つの中心支柱の試料だけが、このような分析を行うのに十分な塗装を残して おり、250℃に達していなかった ... 金属組織学的分析を用いて、 NISTは、どの試料も600℃を越える温度 に達したという証拠はないと判断した。 (NIST, 2005, pp. 176-177; 強調を追加)
〈訳注:2006年1月29日に入手可能だったpdfファイルでは、この部分は p. 88 (6.4 LEARNING FROM THE RECOVERED STEEL 6.4.3 Damage Analysis) にあった。〉

この点に関してEagarは、“火炎の体積や 煤煙の量のような要因は火災での放射による熱損失を減少させ、温度を最高値の 1000℃に近づける”と指摘した。(Eagar and Musso, 2001) これはWTCの火災で可能な空気の温度の最高値であるが、火災が作用する 時間に構造用鋼材がこの温度に達するということを意味しない。 実際にはNISTは、“どの試料も600℃を越える温度に達した”という証拠はない と強調している。 この記述は彼らの“予測された支柱の温度”のデータのプロットと合致している。 そこでは“各支柱が達した最高温度が示されており”、どの鋼鉄支柱も600℃を 越える温度にはなっていない。 (NIST, 2005)

WTC 7について、Bazant & Zhouはほとんど 言及せず、分離された“補遺〈addendum〉”で、“燃焼する天然ガスが必要とされる 熱源だったかも知れない (Bazant & Zhou, March 2002, p. 370) と述べるに 留まっている。 FEMA報告書 (FEMA, 2002) はこの問題を扱う:

初期のニュース報道は、高圧の24インチ・ガス主管がビル [WTC 7] の付近に位置していたと指摘していた;しかし これは真実で ないことがわかった。” (FEMA, 2002, chapter 5; 強調を追加)

12. NIST報告書の難点:不十分な鋼材の温度と微調整されたモデル

著者は、両WTCタワーの崩落に関する、数百ページ のNISTの最終報告に目を通した。(NIST, 2005) NISTが、WTC 7に関する最終報告を“分離して”遅らせ、この文章を書いている 時点 (NIST, 2005; NISTb, 2005) にも遅れていることに注目すると興味深い。 著者はNIST報告にいくらかは同意する;たとえば:

WTC 1とWTC 2は共に、航空機の衝突後も安定しており、それぞれ 102分間と56分間は立っていた。 衝突による構造上の損傷を考慮した全体解析では、 両タワーはかなり の余裕を残していたことを示した。 これは、WTC 2の衝突後の振動解析によっても確認された ... 無傷の構造 について計算された一次モードの周期にほぼ等しい周期で振動した。 (NIST, 2005, p. 144; 強調を追加)

任意の場所において、 1000℃近くの [鋼材 でなく空気の] 温度が持続する時間はおよそ15分から20分だった。 残りの時間、計算された温度は500℃近くかそれ以下だった。 (NIST, 2005, p. 127; 強調を追加)

NISTは、Underwriters Laboratories社と、両WTCタワーの ようなトラスの耐火性能に関する情報を得るための試験を実施する契約を結んだ ... 4つのすべての試験体は、最大の設計荷重で崩壊せずに約2時間持ち堪えた。 (NIST, 2005, p. 140; 強調を追加)

しかし、著者も人々と同様、NISTの崩壊説に 異義を唱えよう。 上記のような観察事実、特に、実モデルによる耐火試験の結果は崩壊しなかった という事実があるにも関わらず、NISTは3つのビルすべての崩壊が火災から 引き起こされたと主張する。 英国の消防技術専門家による論文では、次の記述があった:
〈訳注:ここの訳は、2006.1.31に得られた download353.pdf を参考にした。〉

NISTの崩壊説の根拠は ... 火災の中での支柱の振舞である ... しかし、公式説が正しいためには、[47本の] 中心支柱と [240本の] 外周支柱との間で下方への移動量の違いが、提示されている300mmより遥かに大きい 必要があると、我々は確信する ...〈訳注:p. 9〉
[我々〈訳注:火災時にフレーム全体が荷重を支えるメカニズム を予測する我々の計算モデル〉] は、NISTの研究とは対照的に、受動的な防火策 〈訳注:断熱剤の吹き付け〉にあまり依存しない。 NISTの研究では、トラス構成要素への防火策の量が崩壊時間を決定する重大 な要因であるとされている ...〈訳注:p. 6〉
[提起された〈訳注:中心支柱が床を通して外周支柱を引き込む〉効果] は、 熱膨張によって無効になってしまう ..
〈訳注:この部分はそのままの形では残っていないが趣旨から解釈した。 現在は p. 7に次の記述がある:
“我々の主な懸念は、熱膨張が他のすべての振舞を圧倒し得るのに、 NIST報告では議論されていないことである。”〉
熱膨張とその影響に対する全体構造の応答は、[NISTによって] 今のところ 説明されていない。〈訳注:p. 6〉
(Lane and Lamont, 2005)
著者は指摘されたこれらの異論に同意する。 特に、それぞれのビルの“全体フレームの応答”、とりわけ局所的な火災から全体 フレームへの熱移動、が考慮されるべきであるということと、“中心支柱が床を 通して外周支柱を引き込むことは出来ない” (Lane and Lamont, 2005) と いうことである。

NISTの研究における両タワーの計算モデルは、 2001-9-11のビルや火災について多くの特徴を組み込んではいるが、説得力のある ものではない。 最終報告書は述べる:

次に調査チームは、影響を与える変数について、 中間〈middle〉、厳しくない〈less severe〉、および、より厳しい〈more severe〉値の組み合わせによって、それぞれのビルに対して3つのケースを定義 した。 中間のケースについての予備的な試験の結果、両タワーは立ったまま持ち堪えそうで あるということは明らかだった。 航空機衝突の結果が観察された事象と比較され、厳しくないケースは 棄却された。 中間ケース (WTC 1について ケースA、WTC 2について ケースC) は、主要 なサブシステムの構造上の応答解析が、観察された事象と比較され棄却された。 (NIST, 2005, p. 142; 強調を追加)

このNIST報告書は興味深い読み物である。 経験的データに基く、厳しくないケースは、ビルが崩壊に至らなかったという 理由で破棄された。 しかし、NIST報告書にあるように、‘仮説を救わなければない’ので、より厳しい ケースが試され、シミュレーションが微調整された。:

より厳しいケース(WTC 1について ケースB、WTC 2について ケースD) がそれぞれのタワーの全体解析に用いられた。 ケースBとDについて全シミュレーションが実施された。 写真による証拠と目撃報告 [例えば、完全な崩壊が起こったこと] から シミュレーションが逸脱するまで、しかし、ただ物理的現実性の範囲内で、 調査員らは入力を調節した。 こうして、例えば、... たわむ床が外周支柱を引っ張る力が調節された ... (NIST, 2005, p. 142; 強調を追加)
両タワーの崩壊において、床の主な役割は、外周支柱の内側 への曲がりを引き起こすことである。 (NIST, 2005, p. 180; 強調を追加)
そんな風に、ビルが崩壊するまで、つまり望みの結果を得るまで、モデル を微調整することは(多分)何と楽しいことだろう。 だが、そんな調整をされた計算仮説の最終結果など説得力はない。 外周支柱を十分に曲げるために“たわむ床が外周支柱を引っ張る力が調節 された”(NIST, 2005, p. 142; 強調を追加) というところに注目されたい。 かなり手で“調節された”のではないかと疑われる。 英国の専門家が、“中心支柱が床を通して外周支柱を引っ張ることは できない” (Lane and Lamont, 2005; 強調を追加) と批判した にも関わらずである。

著者は、また、NISTの研究についてのKevin Ryanの異論に同意する。 当時Underwriters Laboratories (UL) 社スタッフ〈manager〉だったKevin Ryan は、NISTのFrank Gayle宛の手紙で、実際のWTCに基づいた試験体が崩壊しない ことを力説する:

あなたもご存じだと確信しておりますが、私の勤務する会社は、WTC ビルの建設で使われた鋼鉄部材の認証をしておりました。 昨年、私どものCEOと防火事業部長〈manager〉から情報を要請しており ... 彼らは、私たちがみな気長に待つよう提案し、UL社があなたのチームと働いて きたことを理解している ... 床組立品の模型の試験を実施することを含めて、UL社が助けになろう と試みたと、私は承知しております。 しかし、これらの試験の結果は ... ビルが ... [ジェット燃料、書類、 その他] の燃焼 ... による熱応力に容易に耐えたであろうということを示唆 します。 (Ryan, 2004)
UL社で火炎に曝されたWTCのトラスの模型が破損しないことは、 NISTの最終報告も認めている:
NISTはUnderwriters Laboratories社に依頼し、WTCタワー におけるようなトラスの耐久性に関する情報を得るための試験を行った ... 4つの試験体はすべて、最大の設計荷重に、約2時間崩壊すること なく耐えた... 調査チームは、これらの結果を崩壊説を構成する上で直接用いることには 慎重であった。 試験結果によって持ち上がったスケーリングの問題に加えて、9月11日の両 タワーでの火災と、その結果として床システムが曝されたことは、実質的に 試験用燃焼加熱炉内の条件とは異なる。 それでもなお、[実証試験の] 結果は、この種の組立品は、9月11日のどの 場所の火災の持続時間に比べても十分な時間、大きな重量荷重に崩壊すること なく持ち堪えることを立証した。 (NIST, 2005, p. 141; 強調を追加)
そうすると、実際の模型が崩壊せず、火災が原因で高層ビルが崩壊した 例が存在しないのに、NISTチームはどうやってWTCの崩壊を正当化するのか? それは簡単で、ケースBとDと呼ばれる (NIST, 2005, pp. 124-138) 非常に “severe”なケースに関する仮定を計算機上で作り上げたのだ。 当然、我々には詳細がかなり隠されている。 しかも彼らは、完全で速やかで対称的という崩壊の性質を検討することを怠っ ている。

実は、NISTは最終報告書 80ページの脚注で驚くべきことを認めている: 〈訳注:この部分は項目9で既出〉

この調査の中心は、それぞれのタワーについて航空機衝突の瞬間から 崩壊開始までの事象の系列〈the sequence of events〉にあった。 この系列は、実際にはタワーが崩壊開始の条件に達して ... 後の構造上の振舞を含んでいないが、この報告書では略して “起こりそうな〈probable〉崩壊系列”と呼ぶ。 (NIST, 2005, p. 80, fn. 12; 強調を追加)
また、142ページでNISTは、その計算機シミュレーションが、ビルが“崩壊する 方に向かう〈poised for callapse〉”まで続行されるに過ぎず、従って それ以後の情報は一切無視していることを認めている。
結果的に、それぞれのタワーの構造的損傷について、航空機が衝突 した時点から ビルが不安定になる、すなわち崩壊する方に向かう 〈poised for collapse〉時点までのシミュレーションとなった。 (NIST, 2005, p. 142; 強調を追加)

引き続き起こる、完全で速やかかつ対称的なビル崩壊はどうしたのか? 観察された小さな噴出〈squibs〉はどうか? 北タワーで最初に落ちたアンテナはどうか? 両タワーとWTC 7の基礎部分で、ともに大きなプールで観察された融けた金属は どうか? ビルが“崩壊する方に向かう”以降のいかなる情報についてもNISTが議論して いないこと:すべてはもちろんのことである。 それでは、おそらく望みの結果に合うように“調整された”“ブラックボックス” の計算機シミュレーションを除いた、すべてのデータを見たいものである。 論駁可能でない仮説は非科学的である。 それに対して、オッカムの剃刀が示唆するところによれば、すべての 証拠に対処し満足する最も単純な説明が、最も正しい見込みがある。

13. 可視化結果を示さないNISTの怠慢

New Civil Engineering (NCE) 誌の論説が、 NISTによるWTC崩壊の解析に対する懸念を後押しして、述べる:

NCEの知るところでは、 [NISTの] WTC災害 調査員らは、構造や消防の一線の技術者らの要求にも関わらず、ツインタワー 崩壊のコンピュータによる可視化結果の公開を拒んでいる。 崩壊メカニズムの可視化は、[NISTの] 調査員らが用いる有限要素解析モデル の要素タイプ〈the type〉の 検証のために日常的に用いられている崩壊メカニズムと、タワー最上部のハットトラス〈the hat truss〉 の果たした役割が、米国National Institute of Standards & Technology (NIST) がその成果を発表して以来の 論争の焦点だった...

Manchester大学 [英国] の構造工学教授 Colin Baileyは、構造の応答を可視化することによって多くのことが得られる と述べた。 “NISTは実際に可視化結果を示すべきである;さもなければ、映像の証拠 に立ち戻って突き合わせ、モデリングにおけるいかなる誤りをも発見する機会 を失うことになる

ある米国の一線の構造工学技術者は、NISTは明らか に膨大な人的資源を、衝突と火災のモデル開発に注ぎ込んで来た、と述べた。 “比較すると、全体構造モデルは、それほど洗練されていない、” “[NISTによって] 使われているソフトウェアは新たな限界まで無理 に使われ〈pushed to new limits〉、多くの単純化、外挿や、主観的判断が あった。” (Parker, 2005; 強調を追加)

このように、NISTのWTC崩壊レポートについて構造と消防の技術者たちによって 提起された深刻な懸念があり、一人の物理学者がここで提起している論点を補強する。

上記の13の項目は、9/11事件の公式物語に異議を唱え、即座の調査を要求する ことを支持する科学的なデータと分析を与える。 他のいくつかの考察が、提起された緊急の調査へのさらなる動機を与える。

いくつかの追加の考察

解答を要する差し迫った疑問

Fire Engineering 誌で、大胆にも論説 で取り上げられた、防火技術の専門家達〈expert fire-protection engineers〉の緊急では あるが筋の通った評価に著者は同意する:

防火技術業界の尊敬すべきメンバーたちが危険信号を 発し始め、共鳴する見解が現れてきた:

航空機による構造上の損傷とジェット燃料の 爆発的な発火自体では、両タワーを破壊するには十分でない . . .

FEMAによって授けられ、米国土木学会 〈the American Society of Civil Engineers〉によって実施された“公式調査”が、 控え目に表現しても、全面的な情報公開からはかけ離れたところに主要な利害を持った 政治勢力にすでに乗っ取られてしまったかも知れない、いい加減な茶番であると、 本誌〈Fire Engineering〉が確信するに足る理由がある。 ある近い関係者〈one close source〉が“観光旅行”と表現したような、ASCE 調査委員による3日間の通り抜けるような証拠現場の視察から得られるわずかな 利益を除いては、誰も何の証拠も調査していない。

市民の中には通りに出て、調査が終了してし まうことに抗議する人々もいる。 Sally Regenhardもその一人で、なぜ、いかにしてビルが崩落するというこ とが、FDNYの見習い消防士だった不運な息子 Christianの身の上に起きたの かを知りたいと思っている。 我々もそうだ。

明らかに、解答を要する差し迫った疑問 がある。 事件の規模自体に基づいても、全力を挙げて、全面的に資源を配分した犯罪学 的調査が必須である。 道義的な観点からさらに重要なことは、現在と将来の世代の安全[への配慮]で ある。 (Manning, 2002; 強調を追加)

この論説は制御解体説には言及しないが、重大な証拠もたらすであろう構造用鋼材が 犯行現場から速やかに破棄されてしまうことに、正当に異議を唱える。 我々はこのような証拠の破棄が誤りであり、徹底的な調査が必須であることに同意する。

3か月以上に渡って、構造用鋼材は世界貿易センター から、切り刻まれて屑鉄として売られており、なおも続いている。 火災の条件下での、高層ビルの設計実例と性能に関する多くの疑問に答えられた であろう決定的な証拠は、中国行きのゆっくりとした船の上にあり、 人々が次の車に買い替えるまでは、おそらく米国内で再び見ることは決して ないだろう。

このように証拠を消滅させてしまうことは、 世界史上で火災による最大の崩壊を 徹底的・科学的に調査することの重要 性に関して、仰天させれられるほど政府当局者が無知であることを示している 。 筆者は火災調査の我が国家規格〈national standard〉 NFPA 921を綿密にチェック したが、10階を超えるビルについて証拠を隠滅することを許す免除 規定〈exemption〉はどこにも見当たらなかった。 (Manning, 2002; 強調を追加)

Fire Engineering 誌の2004年9月の論説で、Bill Manning は 9/11委員会 の報告を批判し、この論文の主な目標でもある新たな調査を再び要求する。:

9/11委員会報告の、緊急対応を扱う第9章に含まれる勧告は、細部が期待 はずれに希薄である。 特に、歴史上の大規模で最も悲劇的な緊急事態に関して、9/11委員会が自身の 成果を、事件の“決定的な記述”と喧伝しているので、疑いなく、その緊急事態 への対応は、より徹底的で、より批判的な調査努力を要する。 より重要なことは、応答する社会〈the response community、公衆や、亡くなった英雄たちとその家族は、何であろうと、ありのままの 真実を知る資格があるということである。

政治的動機のために真実を曖昧にすることは、それ自体卑しむべきこと である。 亡くなった我々の同胞を政治的な手品を成し遂げるために利用することは、 残忍以外の何者でもない。

9/11委員会による緊急時対応の構成部分の取り扱いは恥辱である。 消防署と公衆は、9/11の災害を含むそこに至るまでの緊急対応の問題点 に向けて、最大限の完全な、かつ政治的に公明正大な調査を開始するための 新たな調査組織が編成されるよう要求しなければならない。 あるいは、我々にはその勇気がない? そこまでしなければ、あの日に犠牲になった343人の同胞やほかの善良な 人々に対する酷い仕打ち、我が国家に対する酷い仕打ち、そして我々自身に 対する酷い仕打ちとなるだろう。 (Manning, 2004)


内部告発者 Ryan による分析

Underwriters Laboratories社の内部告発者 Kevin Ryanは、NIST報告書に関する最近のレターで簡潔な統計的分析を行い、 崩壊が始まる確率が計算される必要がある (Ryan, 2005) と主張している。 NISTは、彼らの爆薬無しの崩壊モデルについて、このような尤度分析をどこ にも示していない。 Ryanの概算では、火災と損傷 (“公式説”) が両タワーの完全な崩壊をもたらし 得る確率は 1 分の1未満であり、WTC 7の完全な崩壊を含めると確率は さらにはるかに小さくなる:

[NIST] の最新の“主要な仮説”に従うと、 衝突箇所から遠く離れていても、 すべての耐火材がちょうど正しい場所で脱落する可能性はどれだけ あるだろうか? 試験データが多くないので、例えば1000分の1としよう。 さらに、オフィスの備品が、残った支柱の非常に正確な箇所での、高度に指向的で (なぜか) 強制的に酸素供給される火災〈forced-oxygen fires〉に集中して供給される 可能性はどうか? それはまた1000分の1か? そこで、この非常に疑わしい“進行性の全体崩壊”説を支え得るように、こ れらの箇所がすべて一斉に軟化して完全に崩壊する見込みはどうか? 筆者は推定する気もしない。 しかし最後に、歴史を通じて100を優に越える高層ビルでの火災において、 1、2、3番目と、火災によって誘発された崩壊という出来事がすべて同じ日に 起こる見込みはどうか? 例えば、100万分の1としよう。 大めに見積もって、3番目のビル (航空機もジェット燃料も無く、異なった 建築 [のWTC 7]) を実際に考慮しなくても、ここで目を向けているいくつか の項目を考慮するだけでも、1兆分の1の可能性となる。

この奇跡的な結果が、同様に考えにくい 他のいくつかの出来事の連続 [9/11に、ハイジャックされた航空機が軍によって 迎撃されなかったこと etc.] と組み合わされて、石油と天然ガスを生産する 少数の戦略的に最重要な土地を侵略する理由をもたらすとは、何と好都合な ことだろう ...” (Ryan, 2005)

NIST (あるいはFEMAあるいは9-11委員会も) は、3つのビル (WTC 1, 2および7) の基礎部分〈basements〉で見つかった融けた 金属について言及さえしていない。

その結果、我々はどんな状況に置かれるのか? 著者は、Kevin Ryanが次のように述べるとき強く同意する、

この [“公式の”] 物語は全く辻褄が合わない ... その事実はすべての米国人にとっての重大な関心事のはずである ... 9/11の出来事が、テロとの戦いの背景にある感情的な原動力であることは 疑いようがない。 そして、WTCの崩壊の問題は 9/11の物語の最重要点である。 (Ryan, 2004; 強調を追加)

教官らが調査を支持

著者は 2005年9月22日のBrigham Young大学での セミナーで約60人に対して、“公式”説への異論を発表した。 そこで制御爆破解体説の証拠と科学的議論も示した。 出席者の中には、物理学、機械工学、土木工学、電子工学、心理学、地質学、 数学から、そして、出席者全員は見分けられなかったので、おそらく他の学科 からの教官ら〈faculty〉もいただろう。 当大学とカレッジからの出席者がいた。(BYUとUtah Valley State College)

議論は活発で、ほぼ2時間にわたって続いた。 終わったのは、ただその部屋が大学の授業で必要になったからだ。 WTC 7と両タワーの崩壊を実際に観察して議論することを含めて、ここでまと めた題材を発表したあと、一人の出席者だけがWTC崩壊のさらなる調査が要求 されることに (挙手によって) 同意しなかった。 翌日、この反対した教授は、さらに考えたと言って、今ではもっと調査が必要 であることに同意した。 彼は、NISTが保持している6899点の写真と6977点のビデオ映像に加えて、FBI が保持しているもの;写真には個人的に撮影されたものが多く含む (NIST 2005, p. 81)、を独立で綿密な調査のために放出されることを望んで、他の人々と一緒 になったのだ。 それ故に、著者は人々と共に、これらの資料を、学際的で望むらくは 国際的な科学者と技術者から成るチームに開放することを要求する。 出席者がWTC両タワーとWTC 7が爆発物によって破壊されたと信じるかどうかを、 著者が尋ねたのではないことに注意されたい。 正しくは、科学者のチームによるこの仮説の徹底的な調査が必要であるとする 著者に賛成するかどうかを尋ねたのである。

“公式”モデルの不整合

最後に、復習のためにも、火災/損傷要因の 崩壊モデルの変遷と不整合について考察する。 当初のモデルは、様々なメディア筋によって吹聴されており、両タワーの火災 は十分に熱く、実際にビルの鋼材を融かして崩壊をもたらしたというものだった。 例えば、BBCの番組で Chris Wiseは、威勢よく誤った考えをまくしたてた

“ビルを殺したのは火災でした。あんな量の燃料が燃えているような温度 では、地球上で生き残れる物などないでしょう ... 柱が融け、床が融けて、ついには次々に下へ崩れて行ったのでしょう 〈they would have collapsed one on top of the other〉。” (Paul and Hoffman, 2004, p. 25 での引用)
しかし、その後の本格的な調査から判ったように、大部分のジェット燃料は 衝突後の数分間以内に燃え尽きた。 専門家の Gayle博士が、WTCビルの火災は十分に熱く鋼鉄支柱を融かした という考えに、異義を唱えたことを思い起こそう。〈訳注:先の項目 1〉
直観的にはジェット燃料で火災が非常に激しくなったと思うだろうし、 多くの人が、それで鋼材が融けたと思った。 実際にはそうではなく、鋼材は融けなかった。 (Field, 2005; 強調を追加)

次にBazantとZhouのモデルがあり、それぞれ のタワーのある階にある47本の巨大な鋼鉄支柱の過半数が、同時に持続的に 800°Cに達して (溶融でなく) 座屈を起こすことが要求される。 しかし、すでに見たように、熱輸送で熱が逃げてしまうような連結された鋼鉄の構造で、 オフィスの材料が燃える間に、このような温度に達することは極めて困難である。 (Paul and Hoffman, 2004, p. 26) さらにその時、真下に崩壊するように同時に破壊を受けることなど、まあ、ない、 この筋書はあまりにも起こりそうになさ過ぎる。

この取り組みは、当然、FEMAによる次の試み では放棄された (FEMA, 2002)。 FEMAのチームは、Thomas Eagar博士の説 (Eagar and Musso, 2001)を全面的に 採用した。 その説は、“なぜ両タワーは崩落したのか” (NOVA, 2002) と題してNOVAでも 発表された。 Eagarは、その見解を“鋼材の破損は2つの要因による:火災の温度による強度の喪失と、 火災での温度の不均一性からの鋼材の歪みによる構造上の完全性〈structural ingegity〉の喪失である”と述べる。(Eagar and Musso, 2001) FEMAは、支柱を同時に破損させる代わりに、両タワーの床板〈floor pan〉を 火災によってたわませて、鉛直の梁への階の接続部分を破壊させ、これらの床板 を下の床板の上に落下させて、1つの階がもう1つの階の上に潰れていくという “進行性の崩壊”あるいはパンケーキ崩壊を始める。 とてもシンプルだ。 だが、そうは速くない。床が強固に結合していた大量の中心支柱に何が起きるのか? これらの結合が破壊されたと仮定されるなら、何故こうした支柱が、周りを 落ちて行く床板に囲まれた軸のように立ったままでいないのか? この相互に連結された中心鋼材は岩盤 (マンハッタン片岩) の上に築かれて いる。 FEMAはこの中心部のことを完全には無視していない:

床が崩壊したとき、高く自立している外側の壁の部分と、おそらく 中心支柱も残った。 これらの支えなく自立している外側の壁の部分の高さが増すと [もはや巨大 な中心支柱についての言及はない!]、ボルトで留められた支柱の接続部分で 座屈を起こして崩壊もする。 (FEMA, 2002; 強調を追加)
このやり方では、結局のところ、重厚でビルの重量に耐えるよう設計 された47本の互いに連結された中心支柱の崩壊を説明できない。 床平面の鉛直の支柱への結合部分が、中心部でも外周部でも、おおよそでも 同時に、明確に破壊されなければならないという目立った弱点がある。

うまく行かなかったので、NISTは基本に立ち 帰った。 (FEMAのモデルとは対照的に) 鉛直の支柱への床板の結合部分は破壊され ないが、床板が、(上で述べた、ARUPの消防専門家の異論〈訳注: (Lane and Lamont, 2005)〉 とは反対に) 十分に莫大な力で“引っ張って”外周 支柱を甚だしく引き込んで、最終的な破損に至ることを要求した。 NISTはまた、計算機モデルを構築するが、現実的な場合では、実際にビルの 崩壊にまで至らない。 そこで彼らは、最も厳しい場合に対してモデルが最終的に崩壊の始まりを示 すまで、入力を“調節する”。 これらの“調節”の詳細は、彼らの計算機内の仮説の中にあって、我々には隠さ れているが、“仮説”は救われる。 NISTはまた、Underwriters Laboratories社に、WTCのトラスの模型を造らせた が、試験中のあらゆる火災に耐え、崩壊は しなかった。 (詳細は上記を見よ。)
〈訳注:Arupというのは、http://www.arup.com/aboutus.cfm によると、 デザイナー、エンジニア、プランナー、ビジネスコンサルタントを擁し、主に 建築、インフラ、コンサルタント分野で国際的業務を行う企業とある。〉

著者はそうする気はないが、模型による火災 試験の結果を無視して、NISTの計算機シミュレーションを盲目的に受け入れなけ れば、我々には説得力のある火災/衝突損傷のモデルがないままである。 NISTは、その有限要素解析モデルを検証するために日常的に用いられる可視化 さえも行っていない。(上記の項目 13) さらに、上に概説したいずれの“公式”モデルも、ビルが“崩壊に傾きかけた 〈poised for collapse〉” (NIST, 2005, p. 142) 後に、 ビルに起こることを説明しない。 つまり、速くほぼ対称的で、完全な崩壊のことである。 爆発が聞こえたり目撃されたりしたという報告は議論されていない。 さらに、ジェット機が衝突した場所から離れた階や、特に (ジェット機の衝突 のなかった) WTC 7から吹き出すのを目撃された小さな噴出〈squibs〉は無視 されている。 最後に、3つすべてのWTC超高層ビルの瓦礫の山の下のあの融けた金属や、南タワー が崩壊する直前に流れ出るのが見えた黄-白色に熱せられた融けた金属については どうか?

制御解体説は、際立ってあらゆる入手可能 な資料をかなり容易に説明する。 下側の階の中心支柱は、爆薬/焼夷性物質を使ってほぼ同時に切断され、並行 して、カッティング・チャージ〈cutting charges〉を上側で爆発〈爆ごう〉 〈detonated up higher〉させ、もはや支えを失った床への重力がビルの速やか な崩落を助けるようにする。 こうして崩壊は、小さな噴出〈squibs〉を伴いながら、ほぼ対称的で、速やか かつ完全となる。 解体専門家にとっては、実に極めて標準的な事柄である。 サーメート (最終生成物が融けた鉄)がいくつかの鋼鉄支柱で用いられたと すれば、直ちに、瓦礫の山の下に溜っていた融けた金属を、WTC 7と両タワー の瓦礫の山からの鋼材で観察された硫化反応とともに説明する。 (上記の項目 1と2)

著者はこれが素直な説であり、実際のところ 公式の説よりはるかにもっともらしいと確信する。 この説は、この論文で概要を述べ得たことを越えて、徹底的で科学的な精密調査を行う に値する。

結論

著者は、米国政府の支援による“最終”報告の明白な不備に注意を喚起した。 また、一つの代替説の複数の証拠も示した。 特に、公式説は、(2001-9-11の前にも後にも) 実物の模型またはビルが、提起 されているような火災に基づくメカニズムによって完全に崩壊するところを観察 されたことがないという点で、再現可能性に欠ける。 他方において、何百ものビルが、事前に仕掛けられた爆薬によって、完全かつ 対称的に解体されてきた。 そして、高温の化学反応は、両タワーとWTC 7の下で観察された融けた金属の 大プールと、構造用鋼の硫化反応を説明し得る。 制御解体説は、再現可能性と〈思考〉節減〈parsimony〉というテストをより良く 満たしており、“ジャンク・サイエンス〈junk science〉”として退けることは 出来ない。 真剣に (科学的に) 調査され議論されるべきである。

真に独立した、学際的、国際的な委員会が組織されなければならない。 このような委員会なら、科学的な結論に達するために、政治的意向や制約によって ではなく観察と計算によって導かれて、事前に仕掛けられた爆薬の説を含めて、 可能なあらゆる説を検討するだろう。 もし可能なら、WTCの鋼鉄梁や支柱が適切に分析され得る前に、速やかに撤去・ 消滅させることを承認した当局者を、宣誓の下で尋問するだろう。

政府支援のどの研究も、爆発的解体説に真剣な検討を全く加えていない。 上記の手続きが取られるまでは、2001-9-11のすべての破壊をもたらしたとかどで 邪悪な訓練を受けたイスラム教徒らを告発する訴訟は、説得力を持つにはほど遠い。 それでは全く辻褄が合わない。

そして、その事実はすべての米国民にとって重大な関心事のはずである (Ryan, 2004)。 明らかに我々は、何が本当にWTCの超高層ビルを、実際の崩壊に至らせたのか を見出さなければならない。 2001年9月11日に起きた事が意味するものは、明らかに、党利党略の政治に 優先する。 9/11の悲劇とその“公式の”解釈に基づいて正当化されて来た戦争や、またいずれ 正当化されるであろう戦争について考えるとき、我々が危機に至るまで無視する 問題に〈the issue which we ignore to our peril as we contemplate the wars〉物理学は解決の光を与える。

この目的のために、NISTは、6899枚の写真と、300時間以上の録画記録 を公開すべきである。 これらは、主に民間関係者によって撮影され、NISTが保有していることを認める ものである (NIST, 2005, p. 81)。 WTC 7とその不可解な崩壊に関係する証拠は出し惜しみされてはならない。 特に、両タワーとWTC 7の基礎部分で観察された、融けた金属の写真や分析結果は、 科学者と技術者の国際的なコミュニティーに対して直ちに提出される必要がある。 それ故に、著者は人々と共に、あらゆる関連する資料を、学際的で国際的な 研究者チームによる綿密な調査のために放出することを要求する。 爆破解体説も検討されるだろう:あらゆる選択肢が俎上に上るのだ。

あとがき

この論文を通して、著者は、WTC 7とツイン タワーが、衝突による損傷と火災のみによってでなく、入念に計画された爆薬/ 焼夷物質の使用によって崩落させられたという説について本格的な調査を要求する。 著者は、制御解体説について豊富な証拠を提供した。 これは科学的に検証が可能でありながら、米国政府援助下のいずれの研究において も真剣に検討されていない。

同時に、この非常にもっともらしい説に関して 公式の考察が空白に近いということから、別の見解が生じて来ていることを著者 は認識している。 このような見解は慎重な調査に委ねられなければならない。 著者は決して、いずれのこのような見解についても裏書を与えるものではない。 Popular Mechanics 誌 2005年3月のある記事が、根拠に乏しい主張に 焦点を当てて、すべての“9-11の真実運動”を嘲るに及んでいる (Chertoff, 2005)。 この記事に対する本格的な応答はすでに書かれている (Hoffman, 2005; Baker, 2005; Meyer, 2005)。

William Rodriguezは重要な情報を寄せてくれた (私信, 2005.11)。 終わりにあたって添付する:

“9/11の“公式物語”に疑問を呈する レポートをお持ちいただき、とても感謝しています。 私はあなたの論文を真剣に読んで、あの日のすべての被災者と生存者に広く 配布しました (私は家族たちのリーダーで、北タワーの瓦礫から最後に救出 された人間です)。
あなたは私の体験をまさに見逃しています。 私は、9/11委員会に、あの日の地下での爆発と出来事を話しました。 彼らはそれを最終報告に載せませんでした。 インターネットで“William Rodriguez 9/11”を調べてみて下さい。 私は同じ疑問をぶつけるよう努めています。 私は国際的に尊敬を受けている身なので、いかに自分の証言が世界中で編集 されずに紹介されているかには気付いています。 しかし米国内では、編集され、メディアから多大な敬意を受けているにも 関わらず、他の話題や問題についてはいつも尋ねられながら、あの日の 爆発については何も尋ねられないのです。 あの日に本当に心を揺るがされた側の人間〈the side of the really affected on that day〉から、お祝いを申し上げます。 調査をお続けになって下さい。

William Rodriguez Hispanic Victims Group, 9/11 United Services Group, Lower Manhattan Family Advisory Counsel

著者はRodriguez氏に感謝し、彼が (航空機が衝突した)はるか上でなく、下の 地下から来た爆発について、タイミングについても、どうして話せるのかを尋ねた。 彼は答えた:

私の体験について。 私の根拠は、委員会でも述べたように、足の下から伝わって来た爆発があり、 その影響で私たちは少しばかり押し上げられました。 私は地下1階にいて、音はB2階かB3階から来たように聞こえました。 その後すぐに、上方の遥か遠くに衝撃が聞こえました。 私が断言できるのは、そこで20年を過ごして他に多くの騒音を経験してきた ことから、その音がどこから来ていたかを疑いなく判断することができると いうことです。 第二に、私が救った人々の中に、事件後に私と実際に再会する前に、インタ ビューで同じ体験を証言した人たちがいたことです!!! 私が述べたように、このような生存者の物語のいくつかは、数え切れないほ どの[インタビュー]報道で語られていましたが、スペイン語です!! 私は、我々の話を特集したいくつかのテレビ特番から入手可能な実録音を 持っています。

Rodriguez氏はビル内で何年も働いており、その音の知覚を見過ごすことは できない。 彼は信頼できる証言者である。 上記 (および他)で彼は、地下の爆発は、“すぐ後に”遥か上の衝突音を伴って いた、と記録している。 この主張は、衝突する航空機またはその燃料が (初期の) 地下の爆発を起こし 得なかったことを強く示唆するので、注目に値する。 William Rodriguezと他の証人たちは、2001-9-11の両タワーでの爆発のさらな る解明に役立つかも知れない。

この論文を読んだ後、2001年9月11日の出来事に関して米国政府が保有する 情報の公開を要求する請願に署名したいかも知れない:
http://www.thepetitionsite.com/takeaction/929981172?ltl=1141667399
(署名の前に "See full petition" をクリックすること。)

この論文や調査に対する読者のコメント
〈訳注:これの主な部分の翻訳へはトップページから入れます。〉

謝辞

Jim Hoffman, Alex Floum, Jeffrey Farrer, Carl Weis, Victoria Ashley, William Rodriguez, Derrick Grimmer、および http://www.scholarsfor911truth.org/, http://www.911truth.org/, http://www.physics911.ca/Main_Page の学術チーム、および以下の教授たち Jack Weyland, David Ray Griffin, James Fetzer, Richard McGinn, Paul Zarembka からのコメント、助力に感謝する。

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注記 :2007年1月24日の更新で、
http://www.youtube.com/watch?v=HgoSOQ2xrbI&mode=related&search および http://video.google.com/videoplay?docid=-3060923273573302287 を加え、Frank Greeningが自身の現在の見解を反映していないとした、 (両タワーに衝突した航空機に搭載されていたかもしれない酸素タンクに よって起こり得る効果に関する) いくつかの文を削除した。


訳注の註

[1] 高級なモデルや複雑な計算を用いなくとも、簡単な計算から導かれる動かしがたい 結果があるので、翻訳という趣旨からは外れるが、以下に若干記すことにする。

数値に当たるまでもなく、直感的に、鉄骨を数百m落下させようが、あるいは、 同様の速度になる新幹線や離着陸時の航空機が事故を起こそうが、 いったん落ちて止まったらそれ以後発熱がなく、熱が移動 するにしても、熱力学第2法則により、わずかでも高温の部分からは熱が逃げる 一方なので、如何に断熱されようが金属部分がマクロな領域で融ける とは考えられないが、一応計算してみる。
高さ416+1/-1mの北/南タワーの場合、落下した残骸の総量は、ほぼ60万トン (FEMA 2002, 2-35)、鋼材の総量は、およそ20万トン (NIST 2005, p. 66) なので、各タワーではそれぞれの半分とする。 (ちなみに、全長263 mの戦艦大和の基準排水量は6万5千トン。)
落下した主な物体の中で比熱が最も小さいのは鉄骨と考えられるので、元の位置 エネルギーが運動エネルギーに変わって、最終的にすべて熱に変わった場合の 温度上昇は鉄骨が最も大きい。 タワーの鉄骨の質量分布が鉛直方向に一様とすると、元の位置エネルギーの総量は、
10万トン × 9.8 m/s2 × 416/2 m = 〜2×1011 J (0.2兆ジュール)
これは後に見るように、火災で発生したとされる熱量 [2] に比べて少なくとも一桁は小さいので、温度上昇に大きくは寄与しない
ともかく元の位置エネルギーがすべて熱に変わった後に散逸しないという あり得ない過大評価になる条件での温度上昇は、 落下する物体の総量とは関係なく、1kgの鉄が200m落下する場合と同じである。 熱量は、
1kg x 9.8 m/s2 × 〜200 m = 〜2 kJ
となり、鋼鉄の比熱の代わりに、Wikipedia(和)の鉄の比熱:440 J/(kg ℃) を用いる と、元の常温からの温度上昇は、
〜2 kJ ÷ 1 kg ÷ 440 J/(kg ℃) = 〜5℃
となる。 (もちろん鉄骨全体で考えても、〜2×1011 J ÷ 10万トン ÷ 440 J/(kg ℃) = 〜5℃)
この状態から、鉄骨の特定の領域がプールを形成するようなマクロなスケールで、より高温 になることは、熱力学第2法則からあり得ない。

[2] この論文でも述べられているように、FEMAやNISTの報告でも、ジェット燃料自体 の燃焼ではビルを崩壊させるには不十分に見え、それが広がった数階分のオフィス の材料の燃焼も加わってビルの崩壊を引き起こした (FEMA 2002, Executive Summary p. 2, 2-37) とされる。 (航空機の衝突を受けていないWTC 7の場合は、火災が崩壊を引き起こす過程は 不明とされ、ビル内のディーゼル燃料系統からの漏洩などが裏付けのない可能性 として挙げられているに止まる。(FEMA 2002, Chapter 5))
ジェット燃料の熱量は、B767がWTCタワーに突入した時の 燃料が約1万ガロン(〜4万L) (FEMA 2002, 2-21; NIST 2005, p. 20, 離陸後の飛行距離から推定されている) であることからわかる。 ジェット燃料 (ケロシン) の熱量を灯油の値 36.7 MJ/L (http://www.eccj.or.jp/qanda/household/00.html) で代用すると、 〜4万Lの全熱量は 〜1.5 × 1012 J (〜1.5兆ジュール)となる。
先の計算と同様に鋼材の比熱を鉄で代用すると、ジェット燃料の熱量を すべて10万トンの鉄骨に均等に与えるというあり得ない過大評価で、常温+30数℃ にしかならない。
実際には、熱伝導率がはるかに小さいコンクリートなどではもちろん、鉄でも 火災が継続する時間内に熱が広範囲に広がることはない。 [4] そこで、火災による加熱を受ける鉄骨の部分を一部に限ると、上昇温度はそれ に反比例して増えるが、熱は空中やコンクリートなどにも散逸するので、元々 何倍かは過大評価のはずである。

[3] ご指摘をいただいたmsq氏に感謝します。

[4] 火災で発生した熱が鉄骨をどの程度の速さで伝わるかを見積もる。
実際の鉄骨の構造を入れたモデルを考えなくとも、鉄骨には耐火剤が吹き付け られていた (FEMA 2002, 2-12) ということなので、損傷を受けた箇所を含む 火災現場以外での鉄骨と周囲との間の熱伝達を無視して、思いっきり単純に鉄 の一次元半無限物体 (原点に境界を持つ奥行き無限大の一次元物体) で考える ことにする。
各報告において、ジェット燃料の一部がエレベータなどを通して下方に流れ て飛び火したとされるが、主な火災は上部に限られていたということなので、 その現場の端にかかる鉄骨部分を境界として、そこでの表面を、無限遠の温度 (常温)より十分高い温度、例えば1000℃に保ったとする。 このような単純な条件での熱伝導方程式は解がわかっていて (伝熱工学の本の 初めの方に載っているように)、鉄の境界からの距離x と、加熱開始からの時間t における温度が、
η = x/2/√(αt), α=λ/(cρ) (λ: 熱伝導率, c: 比熱, ρ: 密度)
の関数として与えられる。
ここで、各数値をWikipediaの鉄の項から持って来ると、
λ = 80.2 W/m/℃, c = 440 J/kg/℃, ρ = 7874 kg/m3
なので、α = 2.3 × 10-5となる。
この関数では、η = 1/2となる (x, t ) において、温度が表面温度の約半分に なるので、x = 100 mの部分が、500℃程度になるのに要する時間は、
t = 4.3 × 108秒 = 10年以上(!?)
となる。 また、x = 10 mの部分が500℃程度になるまでには1か月以上かかると いう計算になる。 従って、火災の継続時間内に、火災現場から離れた鉄骨部分が問題になるほど 高温になることはないと結論される。
実際には、鋼鉄の熱伝導率は純鉄よりかなり小さい (半分程度?) だろうし、 本文にあるように、(鉄骨表面でなく) 火災の火炎自体が1000℃を保つという のが実現困難な上に、鉄骨から周囲への熱伝達が必ずあり、継ぎ目 や枝分かれもあるので、高さに換算した距離で熱が伝わるのはもっと遅くなる はずである。