芳賀日本赤十字病院問題Ⅱ（病院より大事なゴミ焼却炉）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（真岡をよくする会寄稿）

　芳賀日赤問題は、今始まったことではなく、芳賀日赤問題Ⅰで述べたような内容であるが、
根の深いものであることは間違いない。

　この根底は、「医は金術」・「権力も金」と言う論理の中から発生してきたのであって、持ちな
れない者が、持てる環境になってきたときに発症する言わば、「ブローカー症候群」である。

　明治からの近代国家作りの中で、芳賀の名士達が作り上げてきた芳賀のプライドは、今や
探しても何処にもなくなってしまった。

　医療と家庭生活向上のための教育を柱に、国内他地域に遅れを取らないよう、先人達が積
み重ねてきたものが、今や総崩れとなり、国内どころか栃木県内でも最低の教育レベルと医
療地区になりつつある。　「金」に目のくらんだ連中の登場を許したことが、そもそもの原因であ
る。　

　はっきり言えば「育ちの良くない」連中である。　育つ時代に努力もせず他人を恨むようなこ
とばかり考えてきた人間が、「金」というトラウマを背負った結果である。　気持ちにゆとりがあ
ったりプライドがある人間は、利己主義に走ったり人を陥れたりはしないものである。

　このような中から生まれてくるのが、口先だけで、労せず金を得ようとする連中のことを三
百代紋とかブローカーと呼ばれる連中である。

　能力のない者が権力をつかむと、得てしてそうならざるを得ないのである。　その理由は、金
で何でも解決がつくという錯覚に陥るからである。　

　国も真岡もそう変わりはない、その証拠が、原発であろう。　安全安心jの原発が、今や廃炉
すら困難を極めている。　自民党政権時代に、あれほど宣伝をして国民を洗脳し、原発金で市
民の横面をたたいた結果があの様である。

　日本国民は、全員洗脳という教育を受けたことに早く気がつくべきであるが、気がつくと金が
もらえないという市町村民と気がついても金がいいという市町村民に分かれて来ているのも事
実である。　

　このような観点から、国民の多くが金の亡者になりつつあることも事実であろう。　しかしこれ
では、人間性の欠落であり、限りなく動物に近い状態になりつつあると言っても過言ではない。

　真岡のゴミ処理場も着手したようであるが、高台の環境の良いところに、病院ではなくゴミ焼
却場を設置するという、通常とは真逆の手法をとること自体が、教育を受けたことのない子ど
もよりも低脳な発想としか言いようがない。　この設計業者もまた、金の亡者のため近隣住民
の事や環境のことなど全く思考できない者が行った事だろう。

　１，４００度以上で燃焼させようが何をしようが、ゴミの中に集約されてくる鉱物関係の重金属
イオンを取り除くのは簡単ではない。　この処理が１００％完全などと言う技術は未だ何処にも
ないのが現実である。　もっともバイオを組み合わせて行う事により隠すことは出来るが消すこ
とは出来ない。　　原発の放射能と同じである。　　長い間に必ず人体に影響を及ぼす物質が
蓄積し、熊本や新潟のような中毒患者が出現するであろう。

　最も良い方法は、ゴミ焼却場は山中や森林の多いところに作るのが賢者の選択である。何
故なら、森林等の多いところには自然の摂理が働き、重金属であろうとダイオキシンであろうと
食べてくれる菌類が生息しているからである。　これぐらいは、今の高等学校で教えを受けて
いるはずである。

　そもそもこのような人家近隣に、そして環境の良い場所にゴミ焼却場を設定したこと自体が
狂気としか考えられない。　前記したように、高校卒なら誰でも解るようなことを無理強いするこ
と自体、市行政を任した市民のレベルと言われる方がもっと悲しいのである。

　土地がないのであれば、しょうがないと言うことになるが、芳賀地方には土地がないと言うこ
とは当てはまらない。　　

　前市長は医者でありながら、おそらく「金」だけに目がくらみこのような決断を下したのだろ
う。当に「医は金術」そのものであり、現市長は薄識なのかそれともブローカーもどきなのか、
知るよしもなしである。　しかし選んだのは市民である。　恥を知らない人間ならばこのままでも
通るが、真岡にも恥を知っている者は沢山いるはずである。

　しかしこのままの状態で続行されるとするなら、真岡市民全体が低次元として見られることは
間違いない。　評価するのは第三者であることを忘れずに！

　このような実態であることを、真岡市民はどう考えるであろうか？　人間は、生まれてまもなく
からよく生きることを目指して成長してしているのに、大人と言われるしかも行政を司る人間が
善し悪しの判断がつかない姿を、子ども達に見せるのは最大の罪である。

　口で何を言おうが、これからの長い将来にわたり、子から孫へとその罪悪が受け継がれてゆ
くことは間違いない。　福田・井田市政の時にこのような失政をしたと？

　もし孫末代になって、市民に異常が出ても時の福田・井田両氏はいなくなっていることも念頭
に置いているとしたら、市民をこの上ないバカと見ていることだろう。