特別講習 改造教室

改造教室 上級編 デカール2


  


(1) 今回は,ネットで買える「オリジナルデカール インクジェット」を使った自作デカールの作り方を取り上げます。発色も解像度もよく,スケールモデルの世界でも評判が良いので取り上げてみました。前回取り上げたデカールは絶版になったので,いろいろ試して満足いったのがこれですよ。改造したチョロQで作ってますが,塗装してないA品番でもZEROでも出来ますのでぜひチャレンジしてください。

(2) 使ったチョロQはE-04 フェラーリ312T3,これを126CKにカスタマイズしてあります。実車にあるスポンサーロゴなどをネットで探してみましょう。ズバリある時と全くない時があります。似たようなデータがあった場合,私は写真ソフトやペイントソフトで工夫してつくっちゃいます。多少汚くてもチョロQサイズにすると小さいので気になりません。ちなみにこれはノーズの先端,完成するとほぼ点です・・・(^◇^)

(3) 資料がそろったらはがきソフトで原版を作ります。「オリジナルデカール」はA4サイズなので,もったいないから4分割A6サイズで作ります。実車の画像を見ながらバランスを見て貼りつけるチョロQ画像に合わせていきます。文字や図形を追加することもありますね。トリミングや回転・反転,自由切り取り,色の変更など機能はフル活用します。


(4) サイズや色が決まったら3台分複製しておきます。これは貼り付けに失敗した時のスペア用と,プリンタの段階で紙がこすれたりしま模様が出た時(よくありますよね)の対策のためです。「オリジナルデカール」はクリアとホワイトがあります。今回は場所に合わせて両方印刷しますが,パソコン画面とプリントアウトと色味が違っていますね。一晩悩んでボディ色に合わせてホワイトのほうだけ赤を朱色に寄せています。乾いたらプラモ用のクリアラッカーで何度も砂吹き重ねてコーティングします。

(5) 出来上がったらプラモデルのデカールと同じように貼ります。気を付けるのが絶対に折り曲げたり雑に切ったりしないことです。サランラップのようなビニールに水溶性のインクが乗って,ラッカーでコーティングした状態,ひび割れるとそこからインクが流れだすのです。インクのところはなるべく避けて切り,5秒水にのせたらすぐボディに乗せ,スライドできたら綿棒などで場所を決めて自然乾燥がコツです。曲線で浮いてしまったときだけデカール軟化剤を使いますが,使いすぎると溶けてインクがにじむので注意が必要です。

(6) どうしてもインクの部分を切る必要があったところです。白地ならクリアですべて作れますが,赤ベースなのでこうせざるをえません。切ったところのインクが流れて白くなっているので,細い筆でボディ色を塗っていきます。このあたりが上級編のレベルですね。気にならない人はこのまま完成でも良いと思います。極めたい人は修正がすんだらプラモデル用のクリアを吹きます。相性をいろいろ見ていくとクレオスのものが良いようです。車用のものはデカールが波打ってしまい透明感もなくなります。はじめはデカールに吹いたように砂吹きをします。少し遠目から砂がさらっと乗っているように吹くことで,乾燥を速くしてデカールを痛めないようにするテクです。これを2〜3回繰り返してから,つやを出すのに少し近くして塗膜が水で濡れているように見えるくらいまで吹きます。やりすぎるとたれてきたり,むらになったりしますので注意しましょう。

(7) 1〜2日乾燥させて大丈夫そうなら組み立てます。季節や天気によって乾き方は違うので注意しましょう。私は以前焦って組み立ててしまい,指紋が残って塗装しなおしというお馬鹿なことが…(ToT)/~~~ さて,パソコンと向き合ってから1週間でやっと完成しました。貼りつける前の画像と比較すると思わず笑みがこぼれてきますね。A品番のシール欠品なんかにも応用できますので,みなさんもぜひチャレンジしてみてください。(タキmotoGP)

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