特別講習 改造教室

モールドとホイール複製講座


大変お待たせしました、前回から一年以上たってやっと作業再開です。by タキmotoGPさん

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(1) あらためて原型をみると少し腰高で前傾が強く、ルーフが前過ぎますね。そこで、全体を低く削り足りないところはまたパテ盛りをすることにしました。

(2) エッジの立った状態に削り、全体のシェイプをほぼ決めてからエポキシパテを盛っていきます。後で削るからいいとしても、すでにシェイプを決めてあるのでそれに合わせて盛っていくとよいでしょう。

(3) 一日たってから中目の棒やすりで削ります。できればシャーシをつけた状態でバランスを見ながら作業したほうが削る角度や量を間違わないですみます。特に左右のバランス、定規やディバイダ(またはコンパス)で確かめたほうがよいでしょう。


(4) リアスポイラーを作ります。1.2mmプラパンを切り出して0.5mm真鍮線で固定します。すき間がどうしてもできるので、ここでは耐衝撃瞬間接着剤でがっちり固めて折れないようにしました。

(5) 窓枠などの筋彫り作業の前に、角を落としてなめらかなボディにしていきます。ここではスポンジやすりの中目と中細目で整えます。紙ペーパーでもよいのですが、スポンジやすりのほうが奥まった所にも平均にかかるので形を変形させずにすみます。

(6) 今回の筋彫りはマスキングテープによるガイド彫りです。一か所だけ彫るとバランスが狂った時悲劇ですし、鉛筆で書いたラインは彫ると消えて最初どこだったかわからなくなるので、テープを貼ってラインを決めてから一度はがします。

(7) カッターマットの上で切り出してはがします。ボディの上で切ると跡が残るし、まっすぐ切るのもけっこう難しいからです。切り出したらボディに貼ってみて、ずれていたらはがしてまた貼ればいいのです。

(8) 一番難しいのが側面の窓枠です。気に入ったラインが左右出来て満足していると、実は左右非対称でガーン!なんてことはよくありました。そこで初めから左右対称のマスキングテープを作ってしまいます。まず左のテープを作って…

(9) マスキングテープを折ってくっつかない面を両方にします。さきほどのテープを貼り付け、反対にもマスキングテープを貼ります。あとはこの赤い線に沿ってハサミやカッターで切ると左右対称のマスキングテープができます。

(10) ご覧のように四枚の左右対称マスキングテープが完成です。でも結構はがすのが大変…そこで、貼り合わせたマスキングテープのかわりにもったいないけど0.3mmプラパンに貼ってから切ると楽にはがせるはずです。

(11) ご覧のように左右対称のマスキングテープでうまくまとまりました。さて、画像を見て気付いた人はいますか?車体後部が左にゆがんでいます。後からわかりましたが、出荷段階からモーターの車軸が左右違っていて、それに合わせたため1mmほどゆがんでいるのです。筋彫り終了後に発覚という失態!みなさんはよく確かめてね。

(12) だいたいのモールド用マスキングができました。このマシンはもともとオーバル用ストックカーをサーキットで走らせたものなので、ドアもない窓から出入りする構造です。だから横の筋彫りがありません。写真と比べてディフォルメ具合もまあまあですね。

(13)ハセガワのけがき針で慎重に彫っていきます。マスキングテープをガイドにして力を入れすぎないよう彫っていきます。彫るというよりカッターを使うときのようにいっぺんに決めようとせず、何度もなぞって深くしていきます。

(14) ある程度深くなったらもうテープをはがします。そうしないと筋彫りの様子がわからないまま修正不可能な深さまで彫ってしまうからです。この辺までいけば十分ですね。ちょっと深すぎたかも・・・線のうねりを直すには浅いほうがよいです。

(15) 全体に浅く彫っていったけがき針の線を見ると、けっこう雑ですね。でもこれは、どアップにしているからで、実際には指の指紋くらいの太さと深さです。今回は最近買って初めて使う道具でやってみようかな。

(16) 雲母堂本舗のデザインナイフにつけて使用する工具です。現在価格780円で0.1mmの太さの筋彫りができます。のこぎりとストッパーという三枚の金属パーツで構成されているので、深すぎることにならず使いやすい工具です。

(17) まっすぐ筋彫るならこれが一番ですが、曲線になると三枚の刃が離れてしまうので多角形から円を作るようにしていきます。このほかにも筋彫り用工具がたくさん出ているので自分に合ったものを探してみてください。

(18) ハセガワ模型用のみ(三角・細)で太さと深さをつけていきます。筋彫りは三角派と四角派がありますが、私は適当派(笑)です。のちのち塗料で埋まっていくことと墨入れしやすいことから今回は三角でしましょう。

(19)三角のみで彫った後は横窓を抜いてしまいます。ここは窓ガラスがなく、ゴム製の網と小さなミラーがあるので、網の穴をピンバイスで開けて表現します。ミラーはプラ棒を切って貼り、周囲をパテで成形することにします。

(20)800番くらいのペーパーを折って筋彫りを整えます。深さではなく横のうねりを解消するようにしていくのがこつです。効果がすぐ分からないので根気と忍耐の作業ですが、しておかないと彫った跡がでこぼこでがっかりしますよ。

(21) ストックカータイプのホイールはカーズのマックイーンしかありません。一台しか持っていないので転用もしたくないし、もう一台買うとお金がもったいない。そこで複製します。お湯で柔らかくして使う「型想い」でエポパテ複製です。

(22)完成時が黒のホイールなのでこの程度で十分でしょう。ホイールの模様だけ複製しておいて、内部をリューターでくり抜いたホイールにエポパテで貼りつける手もありますね。模様の不完全な場合も「はんこ」式で直せます。

(23)あっという間にサフがけしてしまいました。展開速過ぎ?作業再開からこれで約10日分です。多少小さな傷はありますが修正可能な範囲です。細かい傷を確認したかったので、サーフェイサーは今回タミヤのファインサーフェイサー(グレー)です。

(24) 実車の窓枠はゴムで細くなっているので、墨入れで対応します。市販車のようにする場合は外側に筋彫りを追加するとよいでしょう。次回は自宅にあるインクジェットプリンタで、デカールの作成に取り組んでみましょう。