いよいよ荒削りに入ります。by
タキmotoGPさん
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 @模型用の中目ヤスリやサンドペーパーではいつまでこすっても形になりませんので、薄刃ニッパーでカジカジと大胆に削っていきます。一晩置いたぐらいが一番食いつきやすくニッパーも痛めません。
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 Aこんな風にでこぼこになろうとかまわずガンガン行きます。アイスクリームにスプーンで彫刻をする感じです。
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 Bここまで20分、だいぶ削れました。形が気に入ったら次は荒目のヤスリをかけてみましょう。
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C鬼目ヤスリと呼ばれる荒目のヤスリは、エレキギターのカスタムを手がけていたころの木工用。気をつけないと指の皮まで削ってしまいます。今ではこんなものも模型用で発売されるようになりました。
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 Dかなり直線的に削っています。というのは、はじめから曲線的に削ると左右上下の削れ具合を把握出来ずに削り過ぎたり、正面から見たとき車体が平行四辺形のようにどちらかに倒れてしまうことがあるからです。エッヂ(角)をはっきりさせてバランスを見ていきます。立体としての認識をしやすくするため、ライト(光)にかざすのが有効です。
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 E自分のイメージにかなり近くなりました。フロントボンネットの上にネジ止め棒が見えてきました。これが見えると「そろそろモーターが近いよ、危ないんじゃないのー?」となります。ボディについていたものを流用する意味がここにもあります。
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 Fここでやっと角を落としてなめらかな面にしてイメージの確認をします。ここではヤスリの棒を持っていますが、筆のときと同じように「いあいぎり」の持ち方やヤスリ自体を持ったりして削る事もよくあります。かけ方はできるだけ「中心線から左右対称、鏡を見るように」と自分に言い聞かせて作業します。
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 Gここまで1時間半、プラバンでコインホルダーにかけるカギ部分を作ります。ボディにあてて真鍮線を通す穴を開けてから真鍮線を瞬着で固定、エポパテを接着剤代わりに隙間に伸ばしてからプラバンをつけます。
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Hプラバンを囲むようにエポパテを盛り、つまようじの頭でカギを固定して安定するのを待ちます。ついでに気に入らないところへ追加のパテ盛りをします。
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 Iここまでの作業の合間は結構「洗い」の作業が入っています。プラモもそうですが工程ごとに削りかすなどを落としていかないとなんだかざらついて汚いものになってしまうからです。
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 Jたまにシャーシを取り付けて確認しないと、あらぬ方向に行ってしまっているときもあります。フェンダーハウスなどは、やはりタイヤがないと思い込みで削ってしまいますから、デザインナイフを差し込んでタイヤに合わせ、のこぎりのように切っていくときれいな曲線になります。
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K二日かけ三回ほど追加のパテ盛り、荒削りも三回ほどして満足なフォルムになってきました。製作前の構想通りスピードカーシリーズの右京選手のマシンに見えてきましたね。次回は細かいモールドまで進められるかな?
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