<夢売りの話>おまけ
☆『覆面作家企画2』参加時の後書きを一部抜粋して載せました。
【覆面企画2・後書き】
■作品の番号&アドレス
F−05
【HTML版】
http://fukumennkikaku.web.fc2.com/f005.htm
【ブログ】http://fukumennkikaku.blog75.fc2.com/?cat=7&page=4
■作品タイトル
夢売りの話
■ジャンル
検索サイト的に登録するなら『現代ファンタジー』か『童話』になるのでしょうか。
自サイトで称するなら『現代ブラック・メルヘン』とか?
■あらすじ
会社帰りに、謎の男から、食べると楽しい夢が見られる不思議なこんぺいとうを買ったサラリーマン。
楽しい夢に夢中になった彼は、やがて夢に溺れて現実社会から落伍してゆくが……。
■作品の発想、思いついたきっかけなど
企画ために新しく考えた話ではなく、前からストックしてあった構想に、後からこんぺいとうをくっつけて、星の話にしました。
『サラリーマンが謎の男から夢を買う話』という構想で、結末や夢売りの男の正体は決まっておらず、冒頭の会話だけノートにメモしてあって、『夢』の形状については、漠然と、ただの『光るあめ玉』のようなものとしか考えていませんでした。
『星』というお題で何か書けないか考えた時、この話の『夢』をこんぺいとうの形にすればお題にこじつけて使えると思いつきました。
デッドストックになるところだった古いネタが、この企画のおかげで日の目を見ました!
このネタがデッドストックになりかかっていたのは、思いつく結末がどれも私の価値観に合わなかったためでしたが、今回、星を絡めたことで、なんとなく自分で納得のゆく結末に話をたどり着かせることが出来ました。
あ、冒頭の会話を思いついたきっかけは、バブル期に『原野商法』が流行っていたからです。
■ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。
とにかく長くならないように、長くならないように……と。
短編を書こうとすると中編に、中編を書こうとすると長編に、長編を書こうとすると原稿用紙2000枚超になる、超長文体質なので……。
それでも、初稿は原稿用紙30枚相当で、かなり無理やり削って20枚に収めました。
おかげで私の欠点である冗長さが少し軽減されて、普段よりまとまりの良いものになったかも知れません(^_^;)
■削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。
もともと短編ネタだったので、特に丸ごと削ったエピソードなどはなく、あちこち少しずつ端折っただけです。
ただ、サラリーマンが自販機で買おうとしていたものは、オリジナル版では、コーヒーではなく煙草でした。煙草の自販機が普通に街角に溢れていた時代に構想した話だったので……。
でも、それだと、『これは少し昔の話です』と時代背景を説明しなければならず、それをすると一行増えてしまうので、文字数節約のために、説明の要らないコーヒーに変えました。(それほど字数削減に苦心したのでした(^^ゞ)