月刊カノープス通信
2005年3月号

 目次 

・季節の便り『今年も桜の壁紙を……』
・今月の勘違い
・近況報告『うちの天然君』
・読書録
(『ライトノベル☆めった斬り!』に思う)




 季節の便り『今年も桜の壁紙を……』

 この月刊通信を始めてから、毎年、春になる度に桜の壁紙を貼ってきて、これでもう4回目になります。
 私が住んでいる関東地方の桜の開花時期に合わせるつもりで貼っているのですが、去年までは毎月一日発行だったので、 3月号を桜にするか4月号にするかが、けっこう微妙なところで、桜の開花予想とにらめっこしながら迷ったものです。
 が、今回からは20日発行になったので、あまり悩むことなく3月号に桜が貼れるようになりました。関東地方で3月20日から4月20日の間に桜が咲かないことは滅多に無いと思うので……。
 こうしてみると、桜の開花時期って、本当に、年によってかなり違うんですよね……ということも、毎年桜の時期のこの欄に書き続けてきて、もう4回目(^^ゞ たいしたネタもないのに良く続いてるなあと思います。




 今月の勘違い

夫と私のとんちんかん会話集です。
☆夫と、海岸沿いの道を車で走っていたら、向こうからウェットスーツ姿のサーファーが歩道を歩いてくるのとすれ違いました。浜にいるのを見てもなんとも思わないサーファーですが、陸上を歩いているその姿には、微妙に違和感がありました。そのときの会話。
 私「陸で見るサーファーってヘンだよね……」
 夫「えっ、陸デビル? なにそれ?」
  『陸デビル』って悪魔の一種でしょうか? それは確かにヘンですね!

☆私「イチジクのジャム買ってきたよ」
  息子「えっ、ヒジキのジャム?」

☆テレビで政府首脳同志の会談のニュースを流していたときのこと。
 『○○氏と○○氏は和やかに握手を交わしてズッコケ・ムードを演出しました』というナレーションが聞こえて、(えっ!?)と思ったのですが、後から考えるに、たぶん、『雪解けムード』の聞き間違いだったらしいです(^_^;)

☆テレビアニメ勘違いシリーズ。
・ 『焼きたてじゃパン』のオープニング・ナレーションで「熱き血潮が宿る太陽の手……」と言っているのを聞いた息子の勘違い。
熱き父親って何?」
・何のアニメだったか忘れたけどサブタイトル『殺し屋は獲物を笑う』を聞いた夫の勘違い。
 「えっ、『殺し屋は獲物を洗う』? その殺し屋、アライグマなのか……?」

☆ある夜、かかってきた電話に息子が出て、取り次いでくれました。そのときの息子の説明。
「お母さん、電話。なんか、やぼ用がナントカって言ってたよ」
 えっ、野暮用? いったい誰からの、何の電話でしょう……。
 不思議に思いながら出てみると、それはなんてことないセールスの電話で、相手の人の言葉は、『夜分恐れ入ります』だったのでした(^_^;)




 近況報告『うちの天然君』

 このあいだのバレンタインデーの日の、下の息子(小三)と上の息子(小六)の会話です。
弟「ねえねえ、クラスの○○ちゃんが××君にコクハクしたんだってさ!」
兄「……何を?」
 きょとんと聞き返すお兄ちゃん……(^_^;)
 私が、横から、
「『告白』っていうのは、女の子が好きな男の子にとか、男の子が好きな女の子にとか、『好き』って言うことなんだよ」と解説してやると、
「えっ、そうだったの? 知らなかったぁ……」と、素で感心していました。
 この天然ぼんやり息子が四月で中学生になるなんて!(笑)




 読書録

『ライトノベル☆めった斬り!』  大森望 三村三衣 太田出版

 今月の読書録は『ライトノベル☆めった斬り!』特集です。
 といっても、『ライトノベル☆めった斬り!』の感想というより、ほとんどが、『ライトノベル☆めった斬り!』を下敷きに自分の読書歴や嗜好について語るだけです。

 この本については、下記に公式サイトがあります。
http://homepage3.nifty.com/alisato/lameta/
 このサイトだけでも十分に面白いです。データ満載で。
 私は、相互リンク先で読書感想サイトも運営してらっしゃるゆめのみなとさんの日記でこのサイトを知って、既読本調査のアンケートにも参加しました(アンケートは既に締め切られ、サイトで結果が公開されています)。

 本の方では、メインの対談はもちろんですが、年表と脚注がそれ以上に面白かったです。
 私は1963年生まれで、この本の作者の方々(61年生まれと62年生まれ)に年齢が近く、この本で取上げられている作品の出現やオタク界の流行現象をほぼリアルタイムで見聞きしてきたのですが、人生の時期によって読書量や情報収集量に波があるし、アンテナが低く、ぼんやり見過ごしてきたことが多かったので、目の前の一冊の本だけは見ていても、出版界全体の流れみたいなものはあまりつかめていなかった気がするんです。
 自分が国産ライトファンタジーの誕生やライトノベルの黎明期に読者としてリアルタイムで立ち会っていたことにも、最近まで、あまり気づいていなかったり。
 私が今までそうやってぼんやり見てきたことの意味が、これを読んで改めて分かった感じで、(そうか、あの作品は、あのレーベルは、出版史的に見るとこういう位置づけだったのか……)と、興味深かったです。

 あと、この本で面白いのは、『ライトノベル度』という独自のものさしを提唱したこと。
 これは、作品の優劣ではなく、あくまでも、『どのくらいライトノベルらしいか』を計る基準で、これの診断が出来るチェックシートもついており、このチェックシートはサイトのほうでも公開されていて、本で取上げられなかった作品についての、このチェックシートに基づいた診断結果を報告する掲示板も設けられています。

 で、この、『ライトノベル度』を計る基準というのが、面白いんです。
 (なるほどな〜)とか(確かに!)と思えるものもあるし、(えっ、そうだったの?)というものもあるし。

 その中で、私が特に注目したのは、『主人公が成長しない』『大きな物語がない』というチェックポイントです。
 この診断表では、『政治や制度など社会的なテーマがある・現実社会の問題を描く・種の滅亡や繁栄が描かれる・登場人物が大人になる』などの要素があると減点されるようになっているのです。
 これは、けっこう、(へぇ〜)でした。

 私なんかのイメージだと、ライトノベルは『ジュニア小説・青春小説・少年少女小説・ジュブナイル・ヤングアダルト小説etc』の中の一部分というイメージだったんです。
 そういう若者向けの娯楽小説全般の中でも特に『主に若い作者が若い読者向けに書いていて、手軽さと読みやすさ、高い娯楽性を目指していて、キャラクターの魅力を重視していることが多く、普通は薄めの文庫本であり、漫画・アニメ的な挿絵が付いていることが多い』ようなものが漠然とライトノベルまたはキャラクターノベルかなぁという程度の認識です。
 まあ、その認識自体はたぶん特に間違ってはいないんじゃないかと思うのですが、やっぱり、何を基準にするかという点で、私の基準点は旧来からのジュブナイル小説寄り・児童文学寄りなんだろうなあと。

 そんなわけで、少年少女向けの小説といえば成長を描くのがデフォルトだからライトノベルも同様なのかと思っていましたが、どうやら、ライトノベルは、いつのまにか、旧来の、主に大人が書いてきた少年少女向け小説類とは全く別物の、新しい形態に変化つつあったのですね。そうか、そうだったのか……。

 まあ、実際には、やっぱり、成長が描かれることの方が多いと思うんです。やっぱり、登場人物が成長しないもの、全く成長を扱わないものの方が珍しいのでは。特に少女小説の流れは、今でもたいてい成長を扱ってる気がするし、あと、ライトノベルにはファンタジーが多いですが、ファンタジーというジャンルそのものが少年少女の成長を描くことが多いジャンルで、しかも、少年少女の個人的な成長と、世界の存亡だの社会の変革だのといった『大きな物語』が連動して描かれるのが定石だから、ライトノベルも基本的にはそういうのが王道なのかと思ってたのですが、そういえば、中にはそうでないものも確かにあるようなので、
(そうか、そういう、『そうでないもの』のほうが、この人たちが定義する『ライトノベル』の純粋形なのか、なるほどなあ……)と。

 具体的には、どういうのが一番ライトノベルらしいライトノベルと判定されているかというと、たとえば『ドクロちゃん』ですね。
 なるほど〜。確かに、一つの典型というか、一番極端な、一番純粋な形でライトノベルというものの特徴が出ているものではあるのかもしれない。そして、今の売れ筋の主流なのかもしれないし、これからどんどん増えていく新しいタイプなのかもしれない。

 たぶん、まるっきりその基準通りの作品(ライトノベル度Aになるような作品)は、実際には数は少ないんじゃないでしょうか。どんなジャンルにも、純粋に典型通りのものって、なかなかないものですものね。
 マンガ、特に雑誌連載の少年マンガなら、もしこれが文字で書いてあったらここで提唱されているライトノベルの要件を全部クリアしそうだなあというのはいくらでもある気がする(例えば、古いところでは『うる星やつら』をそのまま忠実に文章化したら、内容面ではライトノベル度A間違い無しな気がする)のですが、小説という形でそれをそのままやるというのは、意外となかなかやらないことなのかも。
 だからこそ、あえてそれをやった『ドクロちゃん』は、オーソドックスでありながら画期的なのか……。

 もちろん、今のところ『ライトノベル』という言葉に万人が認める厳密な定義があるわけではない(……と思う。たぶん)ので、これはあくまで、この人たちの提唱する『ライトノベルの定義』なんですが(……と思う。たぶん)、視点が穿っていて説得力があり、とても面白かったです。

 あと、面白かったのは、この本で取上げられた本のリストと、サイトで行った、その本の既読率調査です。これは、それらの本をぜんぜん知らない人はあまり面白く無いかもしれないけど、私の場合、大半の本は、読んでは無くても手にとって見たことがあったり、だいたいどういう傾向の本かは知っていたりするので、「へぇ〜、あの本がこんな順位に……」などと、結果を眺めるだけで興味深かったです。

 で、そのリストを眺めていて気が付いたんですが、私、読んでない本が凄く多いんですよ!
 いえ、既読冊数自体は、28件(シリーズものも含むので28『冊』じゃない)と、ほぼ、アンケートに答えた人の平均値で、このアンケートに答えた人というのはそもそも読書好き・ライトノベル好きの人たちばかりだと思うので、その平均値ということは、数字的には別に少なくはないはずなんです。(ゆめのさんは私の倍くらい読んでるみたいですが……(@_@))

 問題は、既読冊数の少なさではなく、何を読んでいて何を読んでいないかということ。
 ただ、単に読書量そのものが少ないだけどか、本好きだけどライトノベルは守備範囲じゃないとか、若いから昔の本は読んでないとかで既読冊数が少ないだけなら別にいいんだけど、私はそれなりの年齢で、昔から一貫して大の本好きで、しかもライトノベル・ヤングアダルトノベルが主な守備範囲のはずなのに、本のリストをつらつら眺めていて、自分が、超有名な作品・一世を風靡したような人気作品を新旧に関わらずぜんぜん読んでいないことに気づいて、ちょっと愕然としたのでした。

 私が読んでない有名作品を上げてみると……古くは『クラッシャー・ジョー』、『丘ミキ』からはじまって『銀英伝』、『ロードス島』、『宇宙の皇子』、『創竜伝』、『マリみて』、氷室冴子もあかほりさとるも(この二人の名前を並べるのもなんだかですが……(^_^;))読んでないし、『星海の紋章』もアニメはちょっと見たけど本は読んでない……。
 本好き、ライトノベル好き、少女小説好き、ファンタジー好きなら当然抑えているはずの錚々たる顔ぶれを、私は全く読んでない! なんてこった! これで本好きといえるのか!
 まあ、自分はちゃんと読んでなくても、だいたいどんな話かは知っていたり、本そのものは手にとって表紙や帯を見たことはあったり、中もパラパラめくってみたことがあったり、その本の評判はいろいろ聞いていたり、アニメ化されたものを見ていたりするので、どれも、全く知らない本のような気はしないんですが。

 何でこれらを読んでないかというと、主な理由は、たぶん、『その時々で流行っている本は図書館の棚に無いことが多く、借りるのに手間がかかるから』だと思います。無精者なので……(^^ゞ

 『アルスラーン戦記』、『ブギーポップ』、『炎のミラージュ』、『魔術師オーフェン』、『スレイヤーズ』の初期の数冊、乙一などは一応読んでいますが、これらを読んだのはたまたま夫や弟から借りたり紹介されたからで、そうでなければたぶん自分からは読まなかったことでしょう。いや、アルスラーンだけはめぐり合わせによっては読んだかもしれないけど。
 有名な作品で、自分から進んで読んだのって、『十二国記』くらいかも?

 そして、そんなに有名な作品をぜんぜん読んでないのに全体の既読数は平均なのは、その分、あまり読んでる人がいないようなマイナーな作品を読んでいるからです。
 例えば『機会の耳』とか、『ゆらぎの森のシエラ』とか、『時の果てのフェブラリー』とか、『天夢航海』とか(でも、これは、もっと超マイナーなのかと思ってたら意外と既読率が高かった)、秋山完とか『骨牌使いの鏡』とか『七姫物語』とか、きわめつけは井辻朱美の『ヘルメ・ハイネの水晶の搭』。

 この、『ヘルメ・ハイネの水晶の搭』は、この調査の、読んだ人が少ない本のサンプルの一つに選らばれているほど既読率が低かった本なのです(下から3番目!(^_^;))。
 で、この本を読んだ人は他にどんな本を読んでいるかという統計があって、それによると、この本を読んでいる人は『エフェラ&ジリオラ』シリーズや『西の善き魔女』を読んでいる率が平均より高いとのこと。
 たしかに! たしかに、私、それらも読んでますよ。でも、『エフェラ&ジリオラ』は、内容は面白いんだけど文章がどうしても自分の感覚と合わなくて、途中で離脱してしまいましたが(句読点を打つ場所が自分の呼吸に合わなくていちいちリズムが狂うとか、てにをはの選び方や言葉の並べ順がいちいち自分の感覚と違っていてひっかかるとか……(T-T))。
 まあ、そういった個々の作品に対する好き嫌いはともかく、傾向としては、あれを読んでいる人は『コアなファンタジー・ファンの女性』が好むような作品の既読率が高いということらしいです。

 そして、私が、自分の乏しい既読本の中でも好きだったもの、面白いと思ったものは『ライトノベル度』が低いのが特徴であることらしい、というのも分かりました(^_^;)
 ライトノベル度が高いものは、そもそも全く興味を引かれなかったものや、手にとって見ても食指が動かなかったもの、読んでもぴんと来なかったものが多いのです。

 ライトノベル度『A』の『ドクロちゃん』『悪魔のミカタ』や『涼宮ハルヒ』は手にとって中まで見たけど特に食指が動かず、ざっと見ただけでそのまま返してしまったし、『B』の『キノの旅』も読んだけどぴんと来なかったし、この本では取上げられていないけどたぶんライトノベル度を診断したら高いだろうと思われる『しにがみのバラッド。』もぱらぱら読んでみたけど食指が動かなかったし、上遠野浩平ではライトノベル度『A』のブギーポップシリーズより『D』の『虚空』シリーズを偏愛しているし、大好きな『十二国記』や『流血女神伝』『猫の地球儀』が『C』なのはまだ高い方で、面白いと思った『ゆらぎの森のシエラ』や『時の果てのフェブラリー』や『ペリペティアの福音』は『E』、『骨牌使いの鏡』や『天夢航海』は『F』、例の『ヘルメ・ハイネ〜』も『F』だけど、井辻さんの若者向け小説では、たぶん、『ヘルメ・ハイネ〜』よりも更にライトノベル度が低いと思われ、この本では取上げられてすらいない『トビウスの森の物語』のほうがもっと好きだったり。(←この作品はもう、表紙は少女漫画だけど中身は完全に『幻想小説』で、全くライトノベルでは無いと思われます。)

 他に、最近私が好きだと思ったファンタジーで一応ライトノベル系のレーべルから出ている『リング・テイル』や『扉の書』は、たぶん存在そのものがマイナーすぎたため、この本では取上げられてもいませんが、もし取上げられていたとしても、ライトノベル度は凄く低く判定されたと思うし。妹尾ゆふ子の『真世の王』なんかも、出版社はライト系も出してるところだけど、たぶんぜんぜんライトノベルじゃないですよね。
 久美沙織だって、『丘ミキ』は読んだこともないけど、ぜんぜんライトノベルじゃないからここでは取上げられてもいない『ソーントン・サイクル』は大好きだったし、荻原規子だって、一応ライトノベルの近縁としてここで取上げられている『西の善き魔女』より、完全に児童文学だから(?)取上げられていない『勾玉』三部作のほうがより好きだし。

 もしかして、つまり私は、ライトノベルが好きじゃないのでしょうか?
 ナルニアが自分にとってのファンタジーの原点で山尾悠子の文章が憧れだなんて人の嗜好は、しょせんはライトノベルとは相容れないのでしょうか。
 いや、そんなことは無いと思うんですけど……(^_^;)

 ライトノベルという言葉を使うかどうかはともかく、私は長年、児童文学と平行してヤングアダルト向けの文庫版娯楽作品を楽しみ続けてきたし、これからもそうだと思うんです。
 好きなのはファンタジーなんだけど、ファンタジーといえば児童文学か翻訳ものが中心で、児童向け以外の本格的なファンタジーって、日本には、あまりないじゃないですか。
 で、児童文学も好きだけど、幼年向けじゃもの足りないし、かといって、いくら大人向けがよくてもあまりに高尚難読すぎるものばかりでは辛いし、中高生向けの作品でも児童書として出ているものはやや華やぎに乏しいことが多く、そういうのもキライじゃないけど、児童書にはあまり望めないトキメキの恋愛要素やキャラ萌え誘発性という華やぎも欲しいし、翻訳ものも好きだけど日本語がこなれてなくて文章が読みにくいことが多いし、主人公への感情移入度や人間ドラマへの共感度という点ではやっぱり国産の作品の方が高いことが多いし……と思うと、探すのは、やっぱり、ライトノベル畑でしょう。

 私が好きな作家って、五代ゆうとか妹尾ゆふ子とかは、ライトノベル系レーベルから出発したけどライトノベルの枠内に収まらなかったみたいな感じだし、荻原規子は児童文学から出たけど児童文学の枠内に留まらなかったみたいな、境界線上な感じかも。児童文学とライトノベルの中間、本格幻想小説とキャラクター小説の中間みたいなものが、私のストライクゾーンらしいです。

 だから、私は、これからも、きっと、児童文学や翻訳ファンタジーと平行してライトノベル系のレーベルをチェックし続けると思うんです。
 ライトノベルが好きというより、ライトノベル畑から時々出てくるライトノベルの枠に収まりきらない才能との出会いを期待してライトノベルを読んでるのかもしれないけど、でも、やっぱり、ライトノベルそのものも好きなんだと思います。
 ただ、私の好みは最近の男の子向けのメインストリームとは傾向が違うらしいです。
 いや、もしかして、最近に限らず、昔から私の趣味は非主流だったのかもしれません。
 私の好きなものというのは、『ライトノベル系のレーベルから出るような内容の本で、ライトノベル度が低く、あまり売れないようなもの』らしいので。
 つまり、私が褒めるような本は売れない、ということ……?(^_^;)

 ところで、大森氏は乙一は『石の目』の『平面犬』と『はじめ』で「おっ」と思ったらしいですが、私も同じです! その部分は趣味が似てるかも? あれらは、乙一の中でもわりと高年齢層受けする作品なんでしょうか。
 でもブギーポップでは、大森氏は『歪曲王』がベストだそうですが、私のベストは『パンドラ』かなあ。


☆その他、メモ。『ICO 霧の城』、『グインサーガ 99』、『空ノ鐘の響く星で 5』、『ヴィシュバ・ノール変異譚』、『キーリ 2』読了、感想は来月に。『王狼たちの戦旗』、上を読み終わって下を読みかけ。私は上巻のシオンに一言、言いたい。「こらッ、シオン・グレイジョイ! あんたの態度は男としてどうかと思う。やり逃げサイテー!」(笑)


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