目次
・季節の便り ・今月の勘違い ・近況報告『三年一日』 ・近況報告『通販好きの夫』 ・読書録(『ゲド戦記外伝』) お知らせ:『月刊カノープス通信』は8月から毎月20日更新になりました。 次回、10月号のアップは10月20日の予定です。 |
季節の便り『運動会のお弁当』今日は子供たちの小学校の運動会でした。運動会と言えばお弁当! お弁当といえばおにぎり!(←我が家の場合。……もっと気のきいたおうちだと、おいなりさんだったり、このへんでは郷土料理の『太巻き寿司』だったりすることもあるようですね(^_^;)) 仕事で見に来られない夫が、埋め合わとして、お弁当のおにぎりを作ってくれることになりました。 「今日はこのお弁当がお父さんの代わりに運動会に行くからね」と(笑)。 でも、普段から、うちでは、おにぎりを作るのは、だいたい夫の担当なのです。 というのは、夫のほうがおにぎり作りが上手いから。 夫は、角がきれいに尖った三角のおにぎりを作りますが、私が作ると、どういうわけかきれいな三角にならず、なんとなく丸っこい形になってしまうのです。丸型のおにぎりではなく、一応、三角おにぎりなのに、全体にずんぐりと丸みを帯びているのです。 私のおにぎりがカッコ悪いのは、どうやら、母譲りのようです。 そういえば、母のおにぎりは、ちょっと丸くていびつなのです。 だから、母直伝の私のおにぎりも、ちょっと丸くていびつなので、私は長年、手で握ったおにぎりと言えばそういうずんぐりした形なのが当たり前で、きれいな三角のおにぎりというのは型抜き方式でなければ作れないんだと思っていたのです。 だから、結婚して、夫と一緒におにぎりを作った時は、ちょっとショックでした……(^_^;) どうして夫の作るおにぎりは三角に尖っているのでしょう。握り方のどこがどう違うのか、何度やってみせてもらっても分からないのですが……(^_^;) さて、おにぎりは夫に作ってもらって、おかずは私。 メニューは、玉子焼き、タコ型に切った赤いウィンナー、ブロッコリー、かぼちゃの煮物(ほんとはプチトマトも入れたかったんだけど高いからあきらめた(^_^;))。 たいしたものではありませんが、つつましいながらも非日常のごちそうです。 渦巻き型の甘い玉子焼きって、普段、家で食べる食事にはあまり出さなくないですか? 少なくとも、うちではあまり出しません。 普段、家で玉子を食べるなら、ゆで卵、オムレツ、目玉焼き、玉子ご飯などで、玉子焼きというのは、旅館の朝食とか行事の時のお弁当でだけ食べる、ちょっとした『ハレ』の食べ物なのです。 赤いウィンナーというのも、安っぽいなのに『ハレ』の食べ物ですね。普段、家ではまず食べないものだけれど、運動会と遠足のお弁当にだけは、必ず赤いウィンナーと決まっています! そういうお家、けっこう多いのでは? 売ってるウィンナーの商品名も、そのものズバリ『お弁当の赤』だったりしますし。それって、ナイスネーミング! やっぱり、お弁当といえば『赤いソーセージ』ですよね。あのレトロな安っぽさ(別に値段は安くないけどイメージが安っぽい)がいいんですよ〜。 そして、デザートはリンゴ。(ミカンにしようかなと思ったけど、まだ高かったから……(^_^;)) 去年まではうさぎリンゴにしてたけど、今年はもう子供たちが大きくなったので、普通のリンゴです。 もううさぎリンゴを喜ぶ年でもないかと思い、 「リンゴ、うさぎにしなくていい?」ときいたら、あっさり、「うん、いいよ」というので……。 私、子供が男の子なこともあって、手間をかけて可愛いお弁当作りに凝ったりはしてこなかったのですが、ずっと、どんな手抜きのお弁当の時も、リンゴだけは、一手間かけてうさぎリンゴにしていたのです。愛情のしるし、『ハレ』の食べ物のしるしとしてのささやかな一手間だったのですが……。 でも、上の息子はもう6年生なので、そろそろ子供っぽいものは恥ずかしい年頃ではないかと思い、最近は、もう、うさぎリンゴはやめていました。お弁当箱も、子供用のキャラクターものではなく、大人用の、地味な、オヤジくさいものに変えたし(そもそも、食べる量が多すぎて、子供用のお弁当箱じゃ、もうぜんぜん足りないです(^_^;))。 下の子はまだ3年生なので、このあいだまではうさぎリンゴだったのですが、やっぱり、そろそろ、うさぎリンゴ卒業のお年頃ですね。 手間がかからないけど、ちょっと寂しいような気もします。 でも、今までのお弁当に入れてきた沢山のうさぎリンゴたちのことは、きっと、大人になった時、小さい頃に愛されていた証として甘酸っぱく思い出してくれるんじゃないかと思うのです。 |
今月の勘違い毎度おなじみ、あいかわらずの勘違い集です。★私が勤めているファーストフード店のメニューに、『ラムネ&ラムネ』というアイスクリームがあり、子供たちに大人気です。 それを、ある日、元気良く「『ラムネ対ラムネ』ください!」と買いに来た子供がいました。 ★小3の息子は、このあいだまで『微生物』のことを『美生物』と勘違いして、美しい生き物のことだと信じていたそうです。 ★私(お祭りに行ってきた子供たちに向かって)「ソースせんべい食べたでしょ?」 夫「えっ、総ステンレス食べた?」 ★テレビのニュースで「大勢のあんぽんたんが詰めかけ……」と言ったような気がして、えっと思ってみたら、サッカーの試合の話でした。どうやら「大勢のサポーター」の聞き違いだったようです。 ★通りがかりに飼い猫にじゃれつかれた私と夫の会話。 私「ちょっとちゃ(うちの猫の名)が人が通るたびにちょっかい出す〜!」 夫「えっ、ピテカントロプスにちょっかい出す?」 |
近況報告『三年一日』このあいだ、運転免許の更新に行きました。当日、写真屋さんで撮って貰った証明写真を持って行ったのですが、警察の窓口で持参の写真と古い免許を一緒に出した時に、ちょっとびっくり。その時初めて気がついたんだけど、古い写真と当日撮った写真の二枚が、見分けが付かないほどそっくりだったのです! まず、着ていた服がたまたま同じ。 免許の更新って毎回同じ季節じゃないですか。で、私は流行なんか気にしないし、そもそも流行にあまり関係ないような服しか買わないので、何年でも平気で同じ服を駄目になるまで着ます。 それで、偶然、三年前に証明写真を撮りに行った時と、その日は、服が同じだったのです。 そして、髪型が同じ。 そういえば、私は、ずっと髪形を変えていません。もちろん、その時々で長くなったり短くなったりはしていますが、外出する時には後ろで一つに束ねてしまうので、正面から撮った写真では同じようにしか見えないのです。 そして、何よりびっくりなのは、表情が全く同じ(^_^;) われながらよくあんなに同じ表情で微笑めたものです。 というわけで、三年前のと今の、二枚の写真は、まるで同じ写真! 十年一日ならぬ『三年一日』です。 微妙に違うのは、額にかかる前髪の房の角度とばらけ具合くらい(^_^;) これではまるで、『間違い探し』です! あまりにも見分けが付かないので、係りの人に同じ写真を使いまわしていると思われないか、ちょっと心配になってしまいましたが、考えてみれば、写真と同じ服、同じ髪型の私が、同じ笑顔で目の前に立っているんだから、この写真が今、ここへ来る前に撮ってきたものであることを疑うわけにはいかないでしょう……。 というわけで、無事、受理してもらえました。 今回はゴールド免許なので(こないだ事故ったばかりだけど、もらい事故だから私は減点されなかった)、次の免許更新は五年後です。 その時まで、私があの同じ服をまだ着ている可能性は、今までの例からして、けっこう高いと思います。 そして、髪型が同じであることは、まず間違いありません。 五年後、証明写真を撮りに行く時には、もしまだあの服を愛用していても、その日だけは着ていかないよう、良く良く気をつけようと思います。 家に帰って、小3の息子に新旧二枚の写真を見せたら、その反応は、二枚の写真と私の顔をかわるがわる見比べて、「……どっちが本物?」でした。両方、本物です……(^_^;) |
近況報告『通販好きの夫』このあいだ、新聞に通販カタログ『通販生○』の折り込みチラシが入っていました。そこで紹介されていた今回の目玉商品は、なんと、『ヨン様変身グッズ』! そして、紹介されているカタログの表紙には、ヨン様に扮したご亭主たちが十人ばかりずらりと並んでいる写真が! これ、本当でしょうか? この秋の『通販○活』カタログは、本当にこの表紙で、この会社は本当に、この商品を売る気があるんでしょうか?(『「通○生活」には本気で商品を売る気持ちがあるんだろうか。』『こんな表紙でも、ちゃんと商品は売れるんだろうか。』という見出しがついてましたが……(^_^;)) しかも、宣伝文を読んでいくと、『「今号の目玉はヨン様変身グッズ」です。』に続いて次の行には『年四回、ご自宅直送で……』と書いてあるので、年四回、四季折々の変身アイテムが届くのかとびっくりしたら、その後に『一年分の定期購読料は……』と続いていました。 ああ、おどろいた。年四回自宅直送なのはカタログだったんですね。 それにしても、ヨン様変身グッズって、どんなアイテムがあるのでしょう? 表紙の写真から察するに、どうやら、カツラとメガネとマフラーがあるらしいのですが……。 これを面白がって夫に見せると、夫は、案の定、どんなアイテムがあるのかすごく知りたがり、「カタログ申し込んでいい?」と言い出しました。 しまった、この人に見せるんじゃなかった……(^_^;) 実は、夫は、チラシや通販カタログ等が大好きで、数年前には、ダイエット食品の折込チラシで、『資料を請求してくれた人には貴女だけにそれと分かる素敵な封筒で資料をお送りします』という一文を見て、その、貴女だけにそれと分かる素敵な封筒というのがどんな封筒なのか知りたくて知りたくてたまらなくなり、どう見ても女性対象のチラシなのに「男はダメとは書いてない!」と言い張って、自分の名前で資料を請求してしまった前科まであるのです。 ちなみに、その時は、『貴女だけにそれと分かる素敵な封筒』はいつまで待っても届かず、誰が見ても一目でそれと分かるダイエット関連商品のダイレクトメールばかりが山のように夫宛に届くことになったのでした……。 |
読書録★『ゲド戦記外伝』 ル=グィン 岩波書店う〜ん、外伝なので、ものによっては、それだけ読むと何のことだか良く分からない部分があることも……(^_^;) 私は本編5巻も読んでるけど、最近読んだ5巻目はともかく4巻目以前は良く覚えていないので、やっぱり良く分からないところが多かったです(^_^;) 以前、ハヤカワ文庫で出たアンソロジー『伝説は永遠に(3)』に『ドラゴンフライ』という題で収録されていた『トンボ』は、訳者が違うのでかなり雰囲気が違い、読むのが二度目なせいと、間に第五巻を読んだせいもあるかもしれませんが、ぐっと読みやすかった気がします。原書で苦労して読んだものを日本語訳で読み直したような気分。二度目だからかなあ……。 でも、やっぱり、二度目に読んでも、あの結末は唐突だ……(@_@) 一番好きだったのは、中でもたぶんもっとも地味な『湿原で』。静かで温かい、しみじみした雰囲気が好きでした。ゲドも出てくるし(^^) ★その他、『グイン・サーガ』本編は既刊行分読了。SF色が強くなるのは予想の範囲内だったけど、グインがああなるのは予想外でした……。 |