──今月の詩── 風が吹いた 白く乾いたコンクリ−トの陸橋の上に あなたと私は 立っていた 強い風が吹いて あなたの髪が舞った 小さな言葉は 風がさらった ――(サヨウナラ)―― だからあなたは 今も私のとなりにいる 甘やかに ありふれて あの日から 決して私の目を見ない 風にちぎれた あの年の 遠い 夏の 雲の行方を追って 私たちの透きとおった夢は 去っていったのだろうか―― |
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