──世界のどこかに君の居場所が、きっとあるよ──
秋も終わりに近いある日の午後、森に囲まれた小さな村に、
不思議な旅人が現れた。
道化姿で『狩人』を自称する謎の男は、美しい笛の音と巧みな話術で村の子供たちを禁断の森へと誘う──。
『ハーメルンの笛吹き』伝説を下敷きに、
自分に自信を持てずに大人への入口で立ちすくむ一人の少女の子供時代の終わりを描く、静かなファンタジー。
(作:冬木洋子/中編/完結)
目 次 |
1 不思議な旅人 2 奇跡の日々 3 夢見乙女の伝説 4 めぐる季節 |
(1) (2) (3) (1) (2) (3) (1) (2) (1) |