第12回 『新月か満月か』の巻
(第三章第十三場読了後推奨)
第三章の山場である日蝕シーン。 これは、『夏の最後の新月』の日の出来事として描かれていますが、実は、改稿前は、『満月』の日の出来事だったのです。 だから、一度、うっかり、『前回までのあらすじ』の欄で『新月』のことを『満月』と書き間違えたままアップしてしまったこともあります。すぐ気づいて直したので、その状態をご覧になった方は少ないと思いますが……。 そして、これについては、実は今でも、やっぱり満月の方が相応しかったかなと思っています。 地震や津波などの天変地異が起こりやすいのは満月の時(らしい)ですし、象徴的にも、魔王(=男神タナート)を月、女神エレオドリーナを太陽に例えるなら、月が一番力を蓄えて影響力を持ち、太陽を脅かしそうなのは、満月の時でしょう。 それなのに、推敲の時に、なぜ『満月』を『新月』に変えてしまったのかというと、『実際には日蝕が起こるのは新月の時だから』です。 でも、良く考えてみれば、これはファンタジーで、あの『日蝕』は本当の『日蝕』ではなく、あくまで『白昼に訪れる暗闇』なんだから、別に満月でもよかったのではないかと……。 そんなわけで、もし、今後、まとまった改稿をする機会があったら、その時は、また、『新月』を『満月』に戻すかもしれません。 →『イルファーラン物語☆創作裏話』目次へ →トップページへ →『イルファーラン物語』目次ページへ |