第7回 『ニーカはエルフじゃないんです』の巻
第二章に入って久々に出てきた新キャラ、キャテルニーカ。 本編中で述べているとおり、彼女は、『妖精』族の末裔です。 といっても、いわゆる『エルフ』とか『ダークエルフ』とかじゃないのです。あくまで、ただの『妖精』です。 あの世界の『妖精』は、あくまであの世界独自の種族であり、この世界の伝承の中の妖精の、どの種類でもないのです。 でも、あえてこの世界の妖精の分類にあてはめてみれば、『エルフ』より、『ドワーフ』に近い種族かもしれません。地下に住んで採鉱と鍛冶に携わる、黒い小人さんですから。 ただし、それは、あくまで、『どっちかというと』の話。 やっぱり彼女は、『エルフ』でも『ドワーフ』でもなく、イルファーラン独自の『妖精』族なのです。 だけど、この『妖精』という呼称は、失敗だったなと思っています。 この世界の伝承の中での妖精とは概念の違う、あの世界独自の種族として、独自の呼称を与えるべきだったのではないかと。 だって、「名前は『妖精』だけど、この世界でいう『妖精』とはぜんぜん違う種族なんだよ」なんて、ややこしいじゃないですか。違う種族なら、違う名前をつければよかったじゃないですか。 それなのに、なんでそうしなかったかというと、『妖精』という響きに思い入れがあって自分の作品世界にもその名のつく種族に住んでいて欲しかったのと、あと、もうひとつ、もっと大きな理由としては、適当な名前を思いつけなかったからです(^^ゞ そんなわけで、ニーカはエルフじゃないんです。 でも、耳はエルフ耳。 なぜかというと、ふと思いついてやってみた読者アンケートの結果、そのほうが人気が高かったからです(^^ゞ 最初は、普通の耳だったんです。 というか、実は耳の形までは別に考えていなかったんです。 でも、ニーカ初登場シーンをアップした後で、「ニーカはダークエルフ?」という感想を頂いたとき、 (そういえば、もしかして読者は、『妖精』と聞けば当然のように尖った耳を期待するのでは? そのほうが萌えなのでは?)と思いついて、一週間の期間限定緊急アンケート。 結果は、僅差で尖り耳派が優勢でした。 そのおかげで、「イルファーランの『妖精』族は耳が尖っていた」という設定が生まれました。 連載中に新設定が誕生……。それも、行き当たりばったりに思いついて急遽実施した読者アンケートの結果で……(^_^;) だって、私は耳の形には特にコダワリがなくて、どっちでもよかったから、それならみんなが喜んでくれる方にすればいいかと思って……。 なんていいかげんな作者でしょう……(^^ゞ でも、アンケート、楽しかったです。読者参加型っぽくて。 こういう双方向性って、ネットで小説を連載する醍醐味ですよね! 尖り耳のニーカ、気に入っていただけると嬉しいな。 →『イルファーラン物語☆創作裏話』目次へ →トップページへ →『イルファーラン物語』目次ページへ |