有沢ケイ様(少女的遊戯)画 『イルファーラン物語』よりイメージ・スケッチ



今回、沢山のイラストをくださった有沢さんは、文・絵両道の方。
作品を読みながら折々の印象をラフ画の形でメモしてゆくという
絵描きさんならではの読書過程を、
リアルタイムに近い形で見せていただくことが出来て、
読書中の絵描きさんの頭の中を過程を見せてもらったみたいで、
とても興味深く幸せな体験でした。
やっぱり、絵を描く人は、お話が脳内で絵で展開するのですね。
その感性、驚異です。

これが、その、有沢さんの脳内で展開された物語のイメージたち。
全5枚。
主に、第四章のイメージです。(※もちろんネタバレ有りです)
描き難いと仰ってたアルファードも描いてくださってます\(^o^)/




第四章の第一場、荒野で野営するふたりが、大地の記憶を幻視するシーン。
このシーンを描いてくださったのが、とても嬉しいです。
アルファードがカッコいい!



アルファードと里菜。
里菜を庇うようにすっくと立つアルファードが凛々しくてヒーローっぽいぞ!



里菜と魔王。魔王の顔が出てるから、第四章第七場かな?
う〜ん、元は自分で書いたお話なのに、絵で見るとドキドキです!(*^^*ゞ



第四章第八場、魔王が消えた後、荒野に佇む二人。
『それでも俺/あたしは還る。あの世界に、自分の人生に』



『この手から放たれるもの』
里菜の掌から、(おそらくは生命の象徴であるところの)花びらが放たれる……。
作中には具体的にこういうシーンはありませんが、
作品全体のイメージとのことです。
第四章ラストと第五章ラストにそれぞれある、
生命の女神としてのリーナが世界を祝福するシーンのイメージが
非常にこの図に近いと思います。
同時に、私の頭の中におぼろげに存在した『物語全体を象徴する構図』に非常に近いです。
直接描かれていない象徴的なイメージまで感じ取って絵の形に定着させてくださった有沢さんの
深い読みに感激しました。

自分の作品が絵を描く人の頭の中で次々とイメージされてゆく様をほぼリアルタイムで見るという
得難い体験をプレゼントしてくださった有沢さん、
ありがとうございました!


(掲載に当たって、サイズを縮小させていただきました)

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