千里の道を一歩ずつ

この文章は1999年頃に書きました。

3つの理由

 

 私の趣味は,フィギュアスケートです。平成元年から,ずっと続けています。
 毎週土曜日午前,横浜駅西口の「ハマボウル」というスケートリンクで、朝日カルチャーという大人向けの教室で,専属の先生に習っています。実に楽しいです。
 興味のない人からすれば,「何が面白いの?」と疑問を持たれるかもしれません。
 私はその問いの答えとして,「快,意,知」の3つのレベルで満足が得られる事である,スケートをすることの喜びである,と考えました
  

 

とにかく滑ると気分がいい

 まず「快の満足」とは,本能的な満足が得られるという意味です。スピードを出して滑ること自体が気持ちいいのです。バイクや,車などで飛ばすのと同じ快感かもしれません。人間という動物は,高速で移動することに憧れがあるのではないでしょうか。
 体を動かす事の快感もあります。週1回,おもいきりスポーツをすることで,ストレスが消え去ります。これは他の運動にも共通することですね。 
 

 

満足のサイクル

 次の「意の充足」とは達成感が得られることを意味しています。何かを長く続けるには随時満足感が必要です。苦しいばかりではやっていられません。
 スケートは奥が深く,よちよち歩きの段階から,何年も続けている人まで,各レベルで目の前に小さな目標というものが存在します。
 うまく規定ができた,いつもよりスピンが回れた,できなかったジャンプが跳べた・・・。
 目標・努力・成果,次の目標・努力・成果,そして次の・・・というサイクルの存在が,人を1つの事に熱中させるエネルギー源ではないでしょうか。

 もちろんフィギュアスケートは簡単なスポーツではありません。
 スケートの選手の方には,小さな目標などというものは存在しません。大きな目標しかありえないのです。しかし,私のように趣味でやっている者は,自分の年齢,体力,運動能力にあわせて,自分で目標を少しづつ高めていけばいいのではないでしょうか。フィギュアには実にたくさんの技があり,「私の今の目標」を設定しやすいのです。 
 

きっかけはなんとなく

 

 スケートを始めたきっかけは,仕事仲間に誘われたからでした。個人的には,そんなにスケートに思い入れがあったわけではないのです。一度滑ってみたら,すっかり好きになりました。リンクに通うのが,習慣になってしまいました。
 それまで,会社中心の狭い人間関係だけだった私に,スケート教室で,新たな友人の輪が広まりました。
 レッスンの後のおしゃべりは,交流の場です。
 そのようにして,スケートの熱が高まると必然的に,スポーツ観戦としてのフィギュアにも,熱が入ってきます。
 NHK杯を見に行くことも,毎年の行事になりました。
 長野オリンピックは,私にとって人生最大の思い出です。
 
 

 

さらに広がるネットワーク

 

 世の中がIT化されるにつれ,私もパソコン通信,インターネットと体験していきましたが,いつも最初に検索したのは,フィギュアスケート情報でした。 
 パソコン通信は,ずっとニフティサーブに加入していたのですが,そのとき登録した「プロフィール」がこの文章の祖先です。 自己紹介が進化してこのホームページになりました。
 パソ通,インターネットを通じて,スケート友達の数は地域を超えて広がりました。

 これらのスケートにまつわる,社会的活動というか,縁の形成というか,あるいは知識の蓄積といったような満足を合わせて,最後の「知の充足」と呼ぶことにしています。

 以上,快,意,知,の3つの充足のシステムがスケートであり,そのシステムにすっかりはまりこんでいるのが,です。
 
 

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