■市内をぶらぶら

翌日、腹の調子はある程度回復したので、ヤンゴン市内をぶらつくことにした。

ミャンマーはインド、中国と隣接している影響からか、インド人街、中国人街がある。ヤンゴンの場合、ボージョーアウンサン・マーケットより南のエリアがその一帯だ。路上で野菜や肉を売っている通りがあるのだが、埃が舞い、付近に生ゴミが散乱して悪臭が放たれているという、そんなかなり不衛生な環境の中で開いている市場なんてのは、まさにもう以前インドに行ったときと同じ雰囲気である。また、そこらじゅうにインドの食べ物であるサモサが売られていた。辛いけど美味しくて、おやつにはぴったりだ。


ヤンゴン26番通り
辛いといえば、モヒンガーも食べてみた。モヒンガーとは、素麺風の麺に魚ベースのスープを掛けたもので、お店でも屋台でも食べられる、いわばミャンマーの国民的な食べ物だ。モヒンガーにもいろんな種類があり、トッピングを自分で選択できる。私はフライドチキンのトッピングを選択。スープがすげぇ辛かった。ミャンマーもやっぱりスパイシーエリアであることを再認識させられる。お腹が刺激されて、また下しちゃったりするかも…?
モヒンガーの屋台


ヤンゴンには植民地時代の建物が多い
ぶらぶらと歩いて気付いたのだが、このヤンゴンという街、私のような外国人観光客が歩いていても、客引きなどの輩に声をかけられるなんてことが全くなかった。同じ東南アジアでも、タイやベトナムなどとはエライ違いだ。まだそれほど観光立国化されていないので、観光ズレしていないんだろうか。そういう意味ではこの国はすばらしい。


■旅の終わり

ヤンゴン発バンコク行きの飛行機の出発時間が近づいてきたので、空港へ向かった。カインさんとはここでお別れ。彼はたまに変なことをやってくれたが、結構いろんなことを教えて頂いた。どうもありがとうございました。夕方発の便でバンコク国際空港へ、そこから深夜の乗継便に搭乗し、日本に到着した。

6日間という短い期間ではあったが、なかなか面白い国だった。ミャンマーって、そんなに日本では観光として大きく扱われていないが、いやいや、観光資源が豊富なので、もっと日本人はタイやベトナム同様に訪問してもいいのではないかと思う(もちろん、あまりに多数の人がやってくると、観光ズレしてしまいそうで、その点はジレンマがあるが…)。また、日本とは異なる仏教の様相を見るというのもなかなか興味深い国だと思う。

ちなみに余談だが、空港に到着して入国審査直後の健康チェックの際、現地で下痢をしたことを白状したら、別室に連れて行かれてしまった。そして、細菌感染の疑いがあるかもしれないからと理由で、便を採取させられた。…結果は、何もなかったのだが、やっぱり旅行先でカラダは壊したくないものだ。

「ミャンマー早巡り」 完
【2005年10月記録】


MYANMAR TOP     ROAMER TOP     HOME