オアハカ近郊には複数の先住民の村が点在しているが、各村では週に1回、ティアンギスと呼ばれる青空市場が開かれている。先住民のサポテコ人やミステコ人による伝統的な市で、500年以上も前から行われているそうだ。青空市場の開催曜日は村によってまちまちであるため、旅行者にとっては、今日はこの村、明日はあの村…といった感じで、各村の市場を回りやすくなっている。

実は私がオアハカを旅先に選んだのには、ティアンギスを見たいという理由もあった。市場が好きな私にとって、先住民の市場というのは興味をそそられるイベントだ。私がオアハカに滞在していた期間のうち、木曜開催のサアチーラのティアンギス、金曜開催のオコトランのティアンギスを見る機会を得ることができた。ここでは、その2つのティアンギスについて紹介する。

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