起業家
ニッポンには、
スティーヴ・ジョブズ (Steve Jobs) さんはいない。
けれど、
たとえば、
中華料理チェーン「日高屋」を一代できずいた、
神田正さんがいらっしゃる。
IT関連でなければ、
起業家といってもらえないのであろうか。
スケールがちがうからだろうか。
IT関連ではないから、
たかが飲食業と、
みくだしてはいまいか。
ニッポンの、
われわれの、
見方、
かんがえかた、
うけいれかたに、
悪いクセがあるようにおもわれる。
だから、
ニッポンはダメなのではなかろうか。
起業とは。
起業家とはなにか。
雇用を産む、とはどういうことか。
それを維持し、
発展させる。
あたらしいメニュをこしらえる。
定番を、
より強固なものにする。
より安価に、
よりおいしく。
ITにだけ新機軸がうまれているのではない。
日常の、
なにげないところにこそ、
新機軸はねむっているのである。
「日高屋」の発展こそ、
ニッポンを代表し、
ニッポンの、
ニッポンがうみだした、
ニッポン独自の、
誇るべき異能なのである。
それとて栄枯盛衰はある。
グーグル、アップルとて、
トヨタとて、
まぬがれえない。
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