真理に媚びず 虚偽を蔑まず 知識に諂わず 無知を侮らず



  香川真司選手がうまくいかない理由

 香川真司選手が全日本になると、いるのかいないのか、消えてる時間が長いのは、どうしてなのだろうか。
 それは、簡単で、所属チームのマンチェスターユナイテッドの同僚がいないから、である。
 香川真司選手がいちいち説明しなくても、マンチェスターユナイテッドの同僚は、香川真司選手の得意を活かせる。
 マンチェスターユナイテッドの同僚は最低限、そのレベルをもっているからである。
 つまるところ、香川真司選手は、かれの得意について、説明する労力を、省くことができる。
 が、たとえば、マンチェスターユナイテッドの同僚以外とチームを組むとき。
 たとえば、それが全日本ならば。
 香川真司選手が、香川真司選手じしんの得意について、説明を省くことが、どういう意味をもつのか。

 それは、決定的な欠落、を意味するのではあるまいか。

 だから、香川真司選手はいまもなお、全日本では活きない。
 本田圭佑選手は、かれの得意を、一から説明せざるをえなかった。
 かれ本田圭佑の道のりが物語る。
 どうすれば、所属チームで、自分は活きるのか。
 どうすれば、所属チームの同僚を活かせるのか。
 本田圭佑選手は、説明という労力をいとうことなど、はじめからできなかった、のではあるまいか。

 香川真司選手に欠けているのは。

 どの言葉をつかうと人はわかってくれるのか。
 どの言葉をつかえば、香川真司選手じしんを活かせるのか。
 どの言葉をえらべば、同僚を最大限に活かせるのか。
 そういうことなのだとおもう。
 かれに欠けているのは。
 マネージメントとかいう、わけのわからない外来語でも、決定力という抽象でもない。
「おれはさ、こういうときは絶対まえにいくからさ、スペースにだしてくれればいいよ。」
「このときはワンツーでいけばいいし、そのつもりでいてほしい。」
「シュートっていうから勘違いするんで、肝心なのは、ゴールへのパスっていうことだよね。」
 まずは香川真司選手の得意を整理し、その最善の映像を用意し、説明すれば事足りる、とおもっている。





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