「チャンス」に鈍感な若手選手
ことし、Jリーグを1戦も観ていない。
テレビでも前半途中で腰をあげる。
つまらない。
選手諸君からは、
「魅せる」
気概がまったく感じられない。
ハングリー精神が横溢するのは、ただブラジル籍選手のみ。
チケットの価格が割に合わぬ。
高すぎる。
著者は応援にいくのではない。
試合をみにいくのである。
ジェフ千葉が苦戦する。
「それは苦戦を打開する方法を考える選手、苦戦の芽をつぶす方法を考える選手が絶対的にすくないからである。
その役目を担おうとする選手が絶対的にすくないからである。
選手からアイディアがでないということは、ほとんどの選手がなにも考えていない証左でしかない。
もし考えていれば、おのずと意見はでてくるものである。
苦戦を打開するのは、チームであり、おのおのの選手でしかない。
ヘッドコーチといえども蚊帳のそとである。
打開するためには、反省、経験をいかした議論、修正、練習での実践、よりほかにない。
試合中に議論はできない。
ならば試合まえのミーティングや練習でしか準備できない性質のものである。
それをしていないからではないか。
練習がなってないばかりか、ミーティングすらなってないのである。
苦戦する状況は外から与えられるものでは決してない。
苦戦は苦戦したチームにしか生まれない。
昨夜の日本代表は、おのずから苦戦を選択したのである。」
さきのドイツワールドカップ予選、シンガポール選評で書いた。
状況、メンバーは違っても、苦戦する理由はかわらない。
日本代表という文字がジェフ千葉に変るだけである。
最近、気になることがある。
若手と呼ばれる選手諸君が、「チャンス」にたいして鈍感になっていることだ。
むしろ、京都サンガ戦でみせた、ジェフ千葉背番号3、斎藤大輔選手の奮闘は新鮮で、驚きにあふれた。
ニッポンにも、やっと、真のボランチがあらわれたのだ。
斎藤大輔選手はアタッカーではなく、ディフェンダーであった。
これは発見である。
たった1戦とはいえ、チャンスをものにする澤入重雄コーチ。
そのかれの着眼点に脱帽する。
守ってよし、パスしてよし。
こうして次戦がたのしみになる。
ことしテレビ観戦でフルタイムはこの試合がはじめてである。
たまたま、ではない。