真理に媚びず 虚偽を蔑まず 知識に諂わず 無知を侮らず


  本職はなにか、バーレーン戦
 
 3月26日
 2010年南アフリカW杯アジア3次予選2組。
 バーレーン1-0日本
 
 本職はなにか、と考えていた。
 慣れ、したしむ場所、配置についてである。
 
 あの試合、いつもの力を発揮していたのはただひとり、中澤佑二選手ではなかったか。
 めりはりのある動き。
 迷いは敵のおもうつぼ。
 迷った瞬間、つけいる隙を敵に与えてしまう。
 そのことを熟知する。
 中澤佑二選手本人が自分の能力を知り、かれがすべきことはなにで、かれのできることなにか、
 これらの重要な課題が整理されている。
 その印象をもった。
 同時に、あれがかれの限界なのだろう。
 が、中澤佑二選手以上の力量を示す選手がいないのも事実。
 かれは代表チームには欠かせまい。
 
 フォワードは横浜マリノス大島秀夫選手ではあるまいか。
 Jリーグを観戦していればわかるはずだ。
 結果を出しているのはだれなのか。
 
 川口能活選手はドイツワールドカップ、オーストラリア戦がかれの頂点なのだろうか。
 度重なる致命的な失策は、はたして、今後、練習で修正できる性質のものなのだろうか。
 再考は必定。
 率直にいう。
 新しいゴールキーパーに替えるべき時期なのではあるまいか。
 
 ポリバレントなる能力は最重要項目ではない。
 Jリーグで活躍する位置こそが優先されるべきである。
 なぜならば、その位置で活躍するかれを見て、かれを代表チームへ招く。
 Jリーグではボランチ、そのかれが代表チームではディフェンダーだ。
 おかしいじゃないか。
 配置についてアイディアがあるのならば、
 まず、Jリーグ各チームの監督と選手を含め3者で話しあい、互いに理解し納得することがなされてしかるべきである。
 あくまでJリーグで試すべきである。
 なんのためのJリーグ。

 いったいJリーガーには代表選手となるべきディフェンダーはいないのか。
 そんなことはあるまい。
 阿部勇樹選手、今野泰幸選手ではなく(本来のボランチでためされるべきである)、高く、しかも強い。
 なによりもディフェンスが本職。
 川崎フロンターレ寺田周平選手、鹿島アントラーズ岩政大樹選手を呼ぶべきである。
 
 イヴィツァ・オシムさんは、
「たとえばこんなこともできる。」
 というアイディアを実際に示したにすぎない。
 かれの方法を踏襲することが最善とはかぎらない。
 アイディアのひとつにすぎない。
 この大前提を忘れてはならない。





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