真理に媚びず 虚偽を蔑まず 知識に諂わず 無知を侮らず



  危機感とはなにか
 
 今年、ジェフ千葉の主力選手が移籍した。
 著者が、もしジェフ千葉フロントだとすれば、主力選手をみな解雇すべき、といった。
 で、この結果。
 過程はどうであれ、内容には満足している。
 チームにとっても、選手個人にとっても、必要やむべからざるものだと認識している。
 
 巻誠一郎選手はテレビでいわく。
「危機感を持って挑む。」
という。
 
 危機感か。
 著者はおもう。
 またわけのわからない言葉をもちだした。
 たしかにそれっぽい響きではある。
 
 しかし、
「危機感を持って挑む」ことは、きみの仕事ではない。
 クゼ監督の、ジェフ千葉フロントの仕事である。
 
 いまだにとんちんかんなことをいっている。
 巻誠一郎くんよ。
 きみがすべきは昨年の反省。
 それをふまえた心身の鍛錬。
 それで足る。
 ディフェンダーの裏をとる動きなど、きみが学習すべき点は山積ぢゃぁないか。
 
 危機感なぞ、持ってどうする。
 そんなこたぁ、きみにはどうでもいいことではないか。
 ゴールをたくさんあげて、むしろそれらを払拭する。
 それでいい。
 
 危機感は選手諸君が持っても用のないものである。
 それはチーム内に伝播するからである。
 悪循環を生む可能性をはらむのであり、
 むしろ足枷(あしかせ)にしかならない。
 
 考えるならば、危機感という抽象ではなく、具体的な欠点をこそ省みるべきだ。
 そして、あとはその反省にもとづいた、
 反復、反復、反復あるのみ、
 そうではなかろうか。





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