奮起せよ、ジェフ千葉

Ｊリーグ、ジェフ千葉。契約更改が大荒れです。

「それでも並（なみ）以下だとおもいます。」

並ではなく、並、以下ですか。

「いままでが無策であったのではないでしょうか。１軍選手の入替えがほとんどありませんでした。ですから、こと移籍に関してナイーブなのでしょう。」

無策、ですか。

「わたしがどうこういってもしょうがないのですが、アタッカーの駒不足です。決定的に。チームはまだ、わかっていませんね。」

といいますと。

「ジェフ千葉に必要なのはゴール。ただゴールです。アタッカーの競争を高次にもっていくよりほかありません。」

具体的には。

「先発への競争とでもいいましょうか。登録を度外視した選手起用です。」

監督の手腕によるところ大ですね。

「いいえ。フロントが意識していればすむことです。ジェフ千葉はこういうチームです。契約の際に示せばいいだけです。ズデンコ・ベルデニックさんはウイングバックの大柴克友選手をアタッカーで起用しました。大柴克友選手のディフェンスへのストレスをなくしてあげ、攻撃にいいアイディアをもっているので、そちらを活かすほうがよい、といって実行しています。その方法、考え方を受継ぐ。それがジェフ千葉だ、と。」

引退した大柴克友さんですね。

「考えかたがシンプル。で、結果をだしてますでしょ。これなどは、監督の決断が、その後の選手生命をも長くしたのかもしれません。」

外に駒を求められなければ、内に目を向ける。

「そうではない。まず内に目を向けるべきなのです。そして次に外。アイディアはこうつかいたいものです。」

外国籍の選手をフォワードでかためるべきだとおっしゃっています。　

「ウィークポイントはそこにつきると考えます。その箇所を補う。まさにそれが補強じゃないでしょうか。１点入れられたら２点入れる。１対０のゲームではなく、３対２、４対３で勝つ。ミラクルジェフの再興がベストだと考えるからです。それが客を呼ぶ。遠回りに見えるかもしれません。が、それがいちばんの近道かもしれません。」

巻誠一郎選手に対し随分と不満があるようですね。

「巻誠一郎選手はどのように思っているのかわかりませんが、元来フォワードはゴールをあげることがその仕事です。前線からのチェイシング。それはたしかに魅力ではあります。けれど、ディフェンシブ・フォワードなんてきいたことがありません。かれが去年やっていたのは、まさにディフェンシブ・フォワードでした。何回チャンスメークしましたか。それなら下村東美選手をフォワードで起用してみる。下村東美選手のほうが巻誠一郎選手よりディフェンスは一枚上手でしょうし、下村東美選手自身、ゴールへの意識も強まります。そのほうがましだとおもいます。」

巻誠一郎より下村東美のほうがフォワードとしてまし？なのですか。

「ゴールをあげていない以上、フォワードとしてレギュラーというのはありえません。ゴール以外の仕事もある、という風ないいかたをしますが、わたしなら、それをいうならば、まずゴールをあげなさい、といいたいですね。フォワードの仕事についてのかれの個人的見解はそのあとで伺おう、と。代表入りしてから、どうもかれはチームにフィットしない。チームとセレソン、なにかのベクトルが逆なのではないでしょうか。」

坂本將貴選手がきますね。

「イヴィツァ・オシムさんのころから、キャプテンは阿部勇樹選手ではなく坂本將貴選手にするべきだといってきました。念願です。」

坂本將貴選手に望むこと。

「坂本將貴選手というよりも、クゼ監督にお願いしたい。坂本將貴選手をぜひフォワードでためしてもらいたい。そう願ってやみません。」

意外ですね。

「才能は本人がいちばん気づかないのかもしれません。その次がそのひとの身近にいる人たち、と相場はきまっています。」