なんりっとるのなみだ
安治之介の詩から
おれたちは、なんりっとるの涙をながしてきたのだろうか。
きみたちは、なんりっとるの涙をながさなくてはならないのだろうか。
手紙に書いてあった。
やれウェッブだ、やれネットだ、というこの時代に、かれは葉書という手段をとる。
そうして、こういうのだ。
おれたちは、なんりっとるの涙をながしてきたのだろうか。
きみたちは、なんりっとるの涙をながさなくてはならないのだろうか。
わかるわけがないだろう。
でもかれはこう書いた。
ちゃんと調べてやっことだ。
おれとかあんたのためじゃねぇべさ。
あんたらのちびたちに。
さ。