細野不巡 スタジアムで会いましょう
2007年
敬称略
2007年1月25日
  なぜ中村紀洋選手を獲得しないのか
 
 中村紀洋選手がオリックスを自由契約になった。
 
 ニューヨーク・メッツへの移籍を拒否。
 随分と派手なことをする男である、と考えさせられた。
 かれには立派な理由があるのだろう。
 が、著者には不可解千万であった。
 その後、ドジャースの二軍へいってはみたものの、パッとせず。
 帰国し、オリックスに入団。
 そして、ケガ。
 
 なぜニューヨーク・メッツへ行かなかったのか。
 いまもなお、わからないままでいる。
 
 いま。
 どこのチームも中村紀洋選手を呼ばない。
 全球団の首脳は、
「ニッポンをなめんじゃねぇ。」
 焼きをいれるために、中村紀洋選手を干しつづけるのだろうか。
 
 で、楽天である。
 なぜ、中村紀洋選手をまっさきに獲得しないのであろうか。
 
 ことしは優勝まちがいなし。
 若手は順調に育っている。
 投手陣は万全の補強で盤石。
 しかもピンチヒッターは高井保弘さんクラスをずらりと揃えた。
 中村紀洋選手の入る余地はない。
 ・・・のだろうか?
 
 好きか、きらいか。
 扱いやすいか、扱いにくいか。
 どうでもよいことに気をつかってはいまいか。
 戦力になるか、ならないか。
 問うべきはそこだけである。
 
 ケガの具合?
 精密検査すればいい。
 契約金の問題はない。
 ならば、極端なはなし。
 球団職員としてでも獲得するべきじゃないか。
 
 このケース。
 選手と球団。
 どちらが有利な条件を出せる可能性が高いか。
 あきらかなはずなのに。
 
 こんな機会、めったやたらとあるものじゃない。
 なぜ、どこも動かないのだろう。
 なにもしないのならば、欽ちゃんの茨城ゴールデンゴールズにとられてしまうゾ。
 
 ナンセンスだ。
 まったく。
 
 ニッポンはまた、才能をつぶす。
 本職以外の、こうした枝葉の問題で。
 
 仰木彬さんならばどうするだろうかと。
 想像してみるといい。





戻る