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無言の叱咤
プロ野球に対してずうっと不満がある。
シーズンまえ。
戦力を一瞥、投手陣をみて、目をうたがってしまう。
その層の薄さ。
これで1年たたかおうというのか。
本気なのか?
優勝はおろか、Aクラスをもねらっているとはおもえない。
球団フロントに問う。
あなたのチームを1年間応援するひとの立場を想像しているのであろうか。
おざなりなのだろう。
たたかうまえからわかるはずではないか。
何年、野球でメシを喰ってきたのか。
もういちどたずねる。
ほんとうに、これでいいのか。
なぜ東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝戦線にくわわれないのだろうか。
2年つづけて最下位。
U.S.メジャーリーグ・ベースボールではこういう緩慢を見過ごさないのではあるまいか。
それはリーグの危機を意味するからである。
なによりもファンが許さない。
今年8月、A3チャンピオンズカップが催された。
優勝は蔚山現代。
8月5日蔚山現代6対0ガンバ大阪。
ガンバ大阪サポーターはチームの失態にあきれかえったのか、なにもいわず、なにもせず、ただ黙っていたのである。
いいことだ、とおもった。
無言の応援、叱咤はあっていい。
これこそが応援の真髄。
最良の手本であった。
Jリーグは浦和が優勝した。
「実質5人の外国人が厳しい競争作った。」
セルジオ越後さんは端的にいう。
「層の厚さは他チームにはないものだった。小野や田中達がベンチにいるわけだか
らな。」
強いチームが勝つ。
強いチームであることを模索しつづけるチームが勝つべきでもある。
強いチームとはなにか。
その意味の探求をおこたらない球団フロント。
その競争を勝ちぬいた選手。
そのひとこそがはじめて国の代表選手となりうるのではあるまいか。(2006年12月12日)
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