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へこたれた、嗚呼へこたれた
幾度とへこたれそうになった。
のではない。
幾度とへこたれた。
のだ。
嗚呼、たしかにへこたれた。
へこたれた。
嗟噫、へこたれぬ日などついぞなかった。
嗚呼へこたれた。
へこたれた。
安治之介といっても知るひとは少なかろう。
根っからの風来坊。
著者とおないとしである。
かれの歌にはうなだれるばかりの文字がならぶ。
けれど、声にだしてみるといい。
どこかおかしさがこみあげてくる。
かろやかですらある。
こどもが自殺する。
おとなが自殺するからじゃないのか。
おとなが自殺しなければ、こどもだって自殺はしにくかろう。
こどもはおとなの鏡でしかないのでは。
幾度とへこたれそうになる。
のではない。
幾度とへこたれる。
のだ。
嗚呼、たしかにへこたれる。
へこたれる。
嗟噫、へこたれぬ日などついぞなかった。
嗚呼へこたれる。
へこたれる。
嗚呼へこたれてばかりだべ。
へこたれる。
へこたれる。
不巡もそうかい。
おいらもそうさ。
(2006年11月22日)
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