スタジアムで会いましょう

  休みから学ぶものはないのか

 ださい。
 ったく。

 9月4日、ナビスコカップ準決勝第1戦川崎フロンターレ戦の印象である。

 その夜、サウジアラビアでアジアカップ予選があった。
 こちらの印象は、
 パッとしない。

 ナビスコカップ準決勝第1戦(於等々力競技場)。
 よくぞ引分けた。
 もし、この試合に羽生直剛、巻誠一郎、阿部勇樹選手が出場していたら、引分けはおろか、JEF千葉は川崎フロンターレに逆転負けをきっしたのではあるまいか。
 著者はおもった。

 羽生直剛選手も、巻誠一郎選手も、阿部勇樹選手も疲れている。
 にもかかわらずイヴィツァ・オシム監督はかれらを代表チームに呼んだ。
 疲れている、にもかかわらず。
 プレーの質が変るはずがない。

 2003年5月24日、FC東京戦後の記者会見で、
「中断中のチームの予定は?」
との質問にイヴィツァ・オシム監督は、
「残念なことに7〜8日は休みを与える(笑)。ただ、忘れないでほしいのは、休みから学ぶものはないという点。選手は練習と試合から学んでいくものだ。」
と答えた。

 一方で、
 本年8月30日大分トリニータ対浦和レッドダイアモンズ。
 試合後の記者会見で大分ペリクレス・シャムスカ監督は、
「幸運にもこの試合の前に3日間の休養を取ることができた。」
といった。

 ・・・休息もまた練習である、という認識が欠けている。
 練習をしたら休む。それは当然のことである。
 が、練習はきたるべき日のためのもの。
 という認識にたつならば、大事をとる、それも養生という練習である。
 意識的な休息というのではなく、無自覚にだらだらと休んでしまう。
 だから肝心なとき、つかえない、
 ということになるのではあるまいか。
と、著者は以前書いた。
 ケガの小野伸二、高原直泰両選手について述べたときのものである。(09.04.06)





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