スタジアムで会いましょう

  無駄走りする力、について
 
 アジアカップ予選、対イエメン。
 オーバーラップを忠実に励行するのは、結局JEF千葉に在籍する選手だけであった。
 
 突飛であるが、
 たとえばニッポン人でアルゼンチン代表チームでやっていけそうな選手はだれか、
と想像してみる。(ありえないことだけれど。)
 きのうの全ニッポンチームからは羽生直剛選手をおいてほかにいない。
 
それでも、アルゼンチン人からは、
「もっとシュートをうて。」
とか、
「ゴールの枠へいれろ。」
といわれるにちがいない。
 あげくのはては、
「シュートをうたないやつは使わない。」
と、サブにまわされるかもしれない。
 
 なぜ、アルゼンチン代表チームをたとえにだすのか。
 
 それは大型選手がいるわけでもない。
 それでいて強豪である。
 なぜか。
 そう考えるからである。
 
 すると、アルゼンチン代表チームの選手諸君がいかにタフであるか。
 それがわかる。
 かれらの無駄走りは、緻密である。
 しかも実直である。
 かれらの無駄走りする力には或一定の、質の高さが存する。
 アルゼンチン代表チームこそ、無駄走りをいとわない。
 走るチームなのである。
 
 今回は選に漏れたが、JEF千葉坂本將貴選手も近々代表チームに呼ばれるにちがいない。
 だって、ほかにいないじゃないか。
 
 坂本將貴選手の無駄走りする力は羽生直剛選手に引けをとらない。
 
 攻撃陣では、ゴールする。
 その意思が明確なゴールゲッター、
ガンバ大阪ゼッケン11番播戸竜二選手、サガン鳥栖のゼッケン11番新居辰基選手が代表チームに呼ばれる日は近い。
 
 イエメン戦前半の不完全燃焼はJEF千葉にもみられる現象であった。
 後半はそこそこできるのに。
 スロースターター?
 とんでもない。
 試合への入りかたに知恵がないだけじゃないか。
 
 で、Jリーグ。
 何度でもいうが、JEF千葉が補強するべきはフォワード、ただひとつである。
 林丈統選手を移籍先の京都パープルサンガからレンタルするのも一計であるとおもうが如何。(08.17.06)





目次へ
fujun_sports