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忍者直剛見参、JEF千葉羽生直剛選手
A3チャンピオンズカップ2006
超お得な1,500円(自由席)であった。
JEF千葉最高のパフォーマンスであった。
たのしかった。
試合前、
イリアン・ストヤノフ選手はいない。
斎藤大輔、坂本將貴、山岸智選手はベンチスタート。
不安はあった。
ただ、阿部勇樹選手を中盤の底に戻したことは好感が持てた。
リベロには中島浩司選手。
ストッパーに北京オリンピック代表チームでキャプテン候補の水本裕貴選手。
それに結城耕造選手が復帰した。
とりわけJEF千葉、羽生直剛選手は縦横無尽に相手ディフェンスをかきまわす。
蔚山現代は羽生直剛選手をつかめない。
かれはまるで忍者であった。
羽生直剛選手が走る。
旋風がおこる。
それは瞬間うねりをあげた。
JEF千葉アタッカー陣は渦を巻くような回転運動で連続攻撃。
フィニッシュをくりかえす。
その精度は低い。
ただイヴィツァ・オシム代表監督はこの中堅をかれのチームに加えることに確信をもったはずである。
「わたしの孫たち。」
と。
左にはっていたのは楽山孝志選手。
結城耕造選手もそうだがかれらには、80メートルあたりに目に見えぬ壁があるようだ。
80メートルあたりまでいくと、攻撃心が萎えてしまうのか、スローダウンしパスを出してしまう。
かれのまえにスペースがあってもフィニッシュへいかない。
なぜか。
それはハートの問題といわざるをえまい。
1点目、セットプレーからの得点は中島浩司選手。
オシム監督の指示で前線にあがったそうだが、これが、もし中島選手みずからのイニシアチブをもってのぞむようになれば中島浩司選手自身のみならずチームは変る。
「浩司、まえへ行け。」
ではなく、
「まえへいっていいか。」
この精神がきみの得点能力と年俸をあげるのはまちがいない。
水本裕貴選手は相手選手のスウェイに逆をとられたが、これなどは相手との距離の狭めかたで緩和できるのではないだろうか。
で、きみは水野晃樹選手を数度叱っていたね。
いいぞ水本。
そのキャプテンシーがチームを鍛える。
相手が年長の選手であろうが、今後堂々と叱っていくべきである。
著者にとっても久々に収穫の多い、好ゲームであった。
A3チャンピオンズカップ2006。
次戦は8月5日、対戦相手は大連実徳、試合開始は19:30分(於国立競技場)
イヴィツァ・オシム監督の目指すサッカーがそこにある。(08.03.06)
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