スタジアムで会いましょう

  泥臭いプレーとはなにか、巻誠一郎選手よ
 
 7/19日、Jリーグが再開した。
 JEF千葉がホーム、フクダ電子アリーナにむかいうつはJリーグチャンピオン、ガンバ大阪。
 
 開始早々、JEF千葉はビッグチャンスをのがす。
 巻誠一郎選手のボレーはゴールポストを大きくこえた。
 
 巻誠一郎選手よ。
 以前、
 きみは泥臭いゴールにこだわりたい、といっていたよな。
 利き足は頭です、ともいっていたよな。
 それらはすべてたわごとなのか。
 
 あのシーン。
 きみはまさに泥臭くいくべきじゃなかったのか。
 その意思があれば、より確実な方法として、頭であろうが、顔であろうが、胸であろうが、上半身にあててボールをゴールへころがしていたはずじゃないのか。
 
 きみは不器用である。
 きみ自身それをしっているはずなのに。
 まるで、デル・ピエロのようなファインゴールをおもい描いたのではあるまいか。
 
 相手が大学生、高校生諸君ならばそれでもいいだろう。
 魅せるプレーというのは楽しいものだ。
 しかし公式戦、相手はプロフェッショナル。
 しかもディフェンディングチャンピオンである。
 
 きみは決勝ゴールをきめた播戸竜二選手のインタビューを聞いたか。
 播戸竜二選手は頭にはゴールしか描いていなかった。
 どんな形のゴールかではない。
 とにかくゴールの枠にボールをおさめることのみを描いていたのである。

 かれは、
「はじめからゴールを狙っていた。」
という。
 だからシュート、シュート、シュートをうてたのである。
 泥臭いのは、マグノアウベスがいようがいまいが、
「ゴールをあげることが仕事。」
といってのけるガンバ大阪の中山悟志、播戸竜二両選手のほうである。
 
 残念ながらこの試合では巻誠一郎選手のプレーからはその雰囲気が感じられなかった。
 そうおもう著者のほうが、きみよりもぼんくらなのだろうか。
 
 たしかにディフェンダーを2人もサブスティテュートにいれながら、阿部勇樹選手をバックスに起用したアマル・オシム監督の采配にも疑問がのこる。
 それはそれだけれども、だ。(07.20.06)





目次へ
fujun_sports